その豊富なコンテンツとその分野専門のガイドさんによる耳より情報で人気を博している総合情報サイト「All About」。今回は、そんな人気サイトで映画ガイドを担当している南樹里さんにお話をうかがってきました。


■南さんが映画ガイドを担当するきっかけは?
「2002年の夏当時、私はFMラジオで情報生番組のナビゲーターをやっていて。ラジオでは、ナビゲーターであるとともに、ナレーション原稿と月2回の特集原稿(ファッションやコスメ)も書いていました。その関係で映画ガイドのお話をいただいたのがきっかけですね。本格的には2003年の春から携わるようになりました。会社の人や他のコンテンツ・ガイドの方からアドバイスをいただいて、一からコンテンツの構成を考えていきました」


■普段はどんな作業をされているんですか?
「「All About」には300以上のガイドサイトがあり、月平均で1200万人のユニークユーザーが訪れます。このガイドサイト数が最大の特長ですが、ガイドのみなさんはそれぞれマイペースに担当されてるんじゃないかと思います。私は映画ガイドということで、企画編集や構成、取材執筆から画像加工、HTML、プレゼント発送にいたるまで、映画コンテンツにかかわることはすべて担当しています。自分ひとりでやっているので自由度は高いですけど、仕事量としてはとっても多いですね(笑)」


■コンテンツ制作にあたって心がけていることは?
「訪れてくれた方が映画を選ぶ際に、いいキッカケになれるよう心がけています。例えば今までホラーは見なかったんだけど、ホラーもいいかなって思ってもらえるようなキッカケ作りですね。訪れていただいている層は女性が6割で、25歳から35歳の年齢の方が最も多いです。とはいっても女性だけをターゲットにしたサイト作りではなく、なるべくフラットな立場を意識しています。私が男っぽいからそうなるのかもしれないけど(笑)」


■それにしても、データベースかと思うくらいの情報量ですね。映画関連の原作本、CD、ポスターなどの紹介リンクも載っているし。
「各コーナーの情報量は豊富だと思います。私のイチオシのコーナーは「映画・来日・ニュース・イベント月間一覧」や「映画公開カレンダー」ですね。みなさんからとてもご好評いただいています。他には、「来日会見速報」なども人気が高いです。インタビューや記者会見などで俳優の方たちにお会いすると、自然とファンになりますね。印象に残った人は数え切れないですよ。ニコール・キッドマンさんの美しさにやられて、珍しくその後数日は彼女の話ばかりしてました(笑)。ジャッキー・チェンさんやアンディ・ラウさんは話術がすごいし、ものすごいオーラがあるのに、気さくに微笑みかけてくれる。そしてマット・デイモンさんは本当に頭の回転が早い! 会見中、カメラに目線をいただいたんで撮影したんです。あまりに感動して、つい無意識にお辞儀しちゃったら、“どういたしまして”(の意味で)手をパッとひろげて返してくれて。忘れられない思い出ですね。メルマガではそんな裏話も紹介しています」


■今後の抱負は?
「「All About」というサイトの認知度をもっと高めて、「All About」には映画サイトもあるんだということを多くの方に知っていただきたいですね。映画コンテンツでは、いつか海外の映画祭/プレミアのレポができたらいいなと思います。夢はでっかく! って感じですね(笑)」
「All About [映画]」:http://allabout.co.jp/entertainment/movie/







南樹里さんプロフィール
メガバンクに勤務。退社後、映画の字幕翻訳者を目指し通学する間に、縁あってFMラジオでOL向けの情報番組のナビゲーターや、映画の舞台挨拶の司会などを経験。後に映画の配給会社にて海外からの買付と版権の仕事に携わり、現在に至る。
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