映画の詳細情報に加え、作品の口こみ評価も楽しめることで多くのユーザーから人気を得ている映画サイト「映画生活」。今回は「映画生活」を運営する株式会社ウノウの代表取締役・石川篤さんにお話をうかがいました。


■「映画生活」はどのようにスタートしたんですか?
石川「弊社のもう1人の代表である山田がもともと映画好きで、インターネットを使ってなにか映画にまつわることがしたいと考えたのが「映画生活」がスタートしたきっかけですね。それが今から6年前のことになります。最初は試写会とかプレゼント情報が並んでいるようなシンプルな構成だったんですが、時間をかけて少しずつコンテンツも増えていき、人気を集められるようになっていったという感じです」


■スタート当時から現在までを振り返ってみて感じることは?
石川「最初のシンプルな構成から、「映画生活」のいちばんのサービスであり特長である“映画の口こみ”、観た映画についての思いを多くのユーザーの方に書き込んでいただくということができるようになって、それが現在の前身となりました。3年前からニュースを掲載するようになり、メジャーな作品と単館系の作品が入り混じって紹介されていた部分も整理して、わかりやすく提示するようになりました。それ以外のコンテンツはここ最近立ち上げられたものがほとんどなのですが、だから逆に、編集会議なども含めスタッフ全員が今、すごく仕事を楽しんでいるところなんですよ(笑)」


■なるほど。じゃあ、ユーザーからの反応も気になるところですね。
石川「実際、アクセス自体がここ半年ほど急激に伸びてきています。新しいサービスやシステムを提供できるようになったので、投稿も増えましたし、ユーザーの方からたくさんの反響をいただいています。現在、ページビューは月1000万PVくらいで、最近は月10~20%くらいのペースでアクセスが伸びています。今年の4月から映画館情報をスタートさせたんですが、それに加えて、地図情報などを付加して提供したら、それが好評で日経産業新聞に取り上げていただいたりもしました」


■この映画館情報はすごいですね。ちょっとしたカーナビみたいですよね。そのほかにもオリジナルなサービスも用意されていて。
石川「そうですね。弊社はシステムの開発にも力を入れていまして、RSS配信やトラックバック、レビュー作成ツール(詳しくは「映画生活」を参照)といった独自のサービスも行っています。ちょっとマニアックなサービスかもしれないですけど(笑)。こういった独自のサービスを今後も増やしていきたいですね」


■その一方で、作品特集では映画の見どころをマンガで紹介する雑誌テイストな企画もあり、とても興味深かったんですが。
「最近、ライティングをしているスタッフの1人にイラストが描ける人間がいたのを発見して、まずはトライアルでやってみたんです。それが、ユーザーの方にも好評だったのですが、それ以上に、映画配給会社の方からも好評で、「今度はうちの作品でお願いします」と大変ありがたい声を頂く機会が増えてきました。もちろん、すべての作品紹介で行っている企画ではないんですが、こういったオリジナルの企画ももっと考えていきたいですね」


■最後に今後の展望を聞かせてください。
「「映画生活」は、口こみというコミュニティー機能に加え、弊社のシステム力と企画力を活かして面白くて楽しいサイトにしていく予定です。今後、一般の方が映画を観に行く前に「映画生活」でチェックするという習慣になるようなサイトにしていければと思っています。是非お時間のある時にチェックしてみていただければと思います。また、このサイトを通じて、ウノウが少しでも映画産業の発展に貢献できればうれしいです」
映画生活:http://www.eigaseikatu.com/




石川篤さんプロフィール
家庭をこよなく大事にするのがモットーという愛情あふれるウノウの代表。
1年前に子供が産まれ、それから観る映画はファミリー愛ものという。
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