TEXT BY はせがわいずみ(FEATURE PRESS)

 小国の国家予算よりも多い大金を1本の映画でゲットしてしまうハリウッドスター。今回は、ギャラのランキング最新レポートを紹介しよう。

 ミリオネラー・スターの頂点に立つのがメル・ギブソン。この夏アメリカで公開の新作で2500万ドルのオファーを受けた。と、いうことは単純に1ドル100円で計算しても…なんと!25億円!!銃を持とうが持つまいが、世界的にヒットを飛ばす男は、そのギャラも半端じゃない。ベルリン映画祭でも好評を得た「ミリオン・ダラー・ホテル」の成績如何で、さらなるアップが予想される。

 ブッちぎりのメルに続いて、約20億円のギャラを手にしているスターは7人。団子状態の混戦模様の中、最年少を誇るのが、「キング・オブ・ワールド」の男ディカプーことレオナルド・ディカプリオだ。まさにセリフを地で行く彼は、今年で26歳。どこまで昇り詰めるのかレオ?!新作が今ひとつだったり、リスキーとの噂もあり、これで頭打ちとなる可能性大だが、若さに期待だ。ちなみに、今春、彼の義兄がインディペンデント映画でスクリーン・デビューを果たしているけどギャラは…聞かないでおこうね。

 ディカプーと並ぶ約20億円スターは、トム・クルーズ、ハリソン・フォード、ウィル・スミス、「シックス・センス」のブルース・ウィリス、「マン・オン・ザ・ムーン」のジム・キャリーと、唯一の女優ジュリア・ロバーツ。ジム・キャリーは職人気質でアクション・コメディーをこなすなど、ギャラに見合った働きぶりでスタッフからもフェアなギャラ、という評価を得ている。また、トム・クルーズは、過去20年間の彼の作品が稼ぎ出した総利益が1千億円以上と、まさにドル箱状態。

 若手に負けじと頑張るハリソン・フォードは、最近ちょっと息切れ気味だが、ピープルズ・チョイス賞でアメリカ人の好きな映画俳優に選ばれるなど根強い人気ぶり。ファンとしては、新作のサスペンス・スリラーでの活躍が待ち遠しいところだ。「シックス・センス」で、何やら性格的にも変貌を遂げたらしいブルース・ウィリスは、海外でもチケットがさばける男として映画会社の重役からも信頼が厚い。ただ、「シックス・センス」などの良質の作品に出た後、おちゃらけコメディに出たりと、出演作にポリシーが感じられないのが玉にキズ。

 ウィル・スミスは、海外でもウケがいい数少ないアフリカ系アメリカ人俳優として貴重な存在。ラッパーとしての才能と人気は周知の通りなので、スタジオ関係者も「マルチタレントで、投資しがいのある男」として注目している。

 さて、女優で初めてランクインのジュリア・ロバーツは、ここ最近のロマンティック・コメディ3作の快進撃が功を奏している。同じジャンルのメグ・ライアンを一歩リードする“何か”は、「彼女が歯磨きをしているところを見れるなら、8ドル50セント払ってもいい」というスタジオ重役のコメントに隠されているようだ。

 約15億円クラスは、ジョディ・フォスター、キアヌ・リーブス。ジョディは最近監督やプロデュース業に重点を置いているので、今後の高騰は期待薄い。キアヌは、ご存じ「マトリックス」でミリオン・スターに躍り出た。日本では、ブラピにすっかり水をあけられ、ロックバンドにうつつをぬかしていたキアヌ。ファンとしては嬉しい限り。マトリックスの続編では、約30億円のギャラが交渉されているとも言われているので、メルの地位を一番脅かすスターだ。映画関係者は「マトリックスは彼にとって正しい映画。彼はグレートに見えたし、いっぱい喋らなくていいからね」と、彼の選択に対し皮肉を込めて褒めている。

 キアヌに戦いを挑んだ形になった「ハムナプトラ 失われた都」のブレンダン・フレイザーは、続編で約12.5億円のギャラ交渉があった。子供向けコメディから大人向けコメディへの脱皮に成功した彼だが、キアヌには遠く及ばない…。ハリウッドのシビアさを感じる瞬間だ。

 その他のランキングを見ると、キアヌと共に「スピード」でスーパースターになったサンドラ・ブロックは約12億円、97年から働き詰めのマット・デイモンは約7億円、作品によって別人のようなところから、ヤング・デ・ニーロの呼び声高いエドワード・ノートンは約6.5億円という順番になっている。「少ないじゃん」と思っても、それは上位スターと比べたら。自分の年収と比べててごらん…。「はぁー」と溜め息をつくのは私だけじゃないはず。



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