TEXT BY はせがわいずみ(FEATURE PRESS)

 ジャッキーの新作「SHANGHAI NOON(原題)」いよいよ全米公開

 待ちに待ったジャッキー・チェンのハリウッド映画第2弾「SHANGHAI NOON(原題)」が、5月26日(金)に封切られた。

 公開に先立ち、23日夜に、手形・足形で有名なハリウッドのチャイニーズシアターでプレミアが行われた。劇場前のハリウッド通りはジャッキーのファンが詰めかけ大混乱。ファン・サービス抜群のジャッキーは、警察が設置した柵から身を乗り出しているファンたちと握手をしたり手に触れたりして彼女らの声援に応えていた。

 アメリカの初夏のビッグ・ホリデー「メモリアルデー・ウィークエンド」に向けて公開された「上海ヌーン」。ライバルは、2日前に封切られた「ミッション・インポッシブル2(M:I2)」。「(M:I2)」は、香港出身の映画監督ジョン・ウーの作品。同郷出身の2人が、異国の地ハリウッドでボックス・オフィスを競うことになったわけだが、上映館規模の違いもありながら「SHANGHAI NOON(原題)」は19.5ミリオンドルを上げ、週末興行成績3位を獲得した。

 L.A.タイムズには、各カテゴリーごとに別冊が組まれているが、封切り日のエンターテイメントの冊子(Calendar)の表紙は堂々と「SHANGHAI NOON(原題)」だった(それも、ジャッキーとオーウェンのセミヌード!!)。

 また、ロス周辺の情報誌も、各誌「SHANGHAI NOON(原題)」をトップで取り上げ、かなり盛り上がっている。「『ワイルド・ワイルド・ウエスト』の答えは『SHANGHAI NOON(原題)』だ!」といったものや、「アクション・マスター、ジャッキー・チェン対サーファー、オーウェン・ウィルソン」、また「空手チョップが西部を行く」なんていう見出しもあった。

さて、実際観た感想はというと…。

 銃弾が飛び交う西部劇を舞台に、生身で勝負のジャッキーが「拳は銃よりも強し」とばかりにパンチ、キックでならず者をやっつけ、一途にプリンセスを救おうとしながらもお茶目さも忘れない…といったキャラクターは、まさにジャッキー映画の王道。

 それに加えて、なんと!今作では、ネイティブ・アメリカンの女性と夜を共にし、××××で××してしまうのだ!(女性ファンは気になるだろう…。ふふふ…)。

 練習したという乗馬についてジャッキーは、「馬がなかなか言うこと聞かなくてね。『止まれ』と言えば進むし、『進め』と言えば止まるし、ウマが合わないねー」なんてギャグを飛ばしながらインタビューに答えていたが、彼の馬の乗りこなしぶりは相当なもの。さすが運動神経良いぜ!うらやましい…。

 共演は「ホーンティング」のオーウェン・ウィルソン。彼との入浴シーンは必見&爆笑。ジャンケン一気飲みゲームでお兄さん方は上機嫌だ。ジャッキーが助けようとするプリンセス役には、最近映画出演が相次ぐアジア系女優ルーシー・ルー(彼女は、人気TV番組「アリーMYラブ」でブレイク。「ワイルド・ワイルド・ウエスト」や「Play It To The Bone」と引っ張りだこ。今年のアカデミー賞でのプレゼンターは記憶に新しい)。

 クライマックスの教会シーンでは、ロジャー・ヤン(ワンチャイ・シリーズ最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・チャイナ・アンド・アメリカ」に出演)扮する悪役ロー・フォンが、ジャッキーをこれでもかと痛めつけるが、ルーシーのキックも飛び出し大いに盛り上がる(彼女の新作「チャーリーズ・エンジェル」でもハイ・キックを披露しているが、きっとこの映画でのトレーニングとジャッキーのアドバイスの賜物だろう)。

 そして、エンドクレジットにはお約束のNGシーンもしっかり入っていて、ジャッキー映画を満喫できるようになっている。



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