【eigaf@n.com】映画ファンのためのポータルサイト

TEXT BY はせがわいずみ(FEATURE PRESS)

　ハリウッドの業界誌「ハリウッドレポーター」とその読者らが決める「第５回ヤングスター賞」の授賞式が、11月19日(日)、ＣＢＳテレビ局内のスタジオで行われた。受賞対象者は、６歳から18歳までの子役やティーン俳優・女優・歌手。テレビ、映画など、17のカテゴリーのそれぞれの受賞者は以下の通り。

　『シックス･センス』('99)でアカデミー賞のノミネーションも受けた、我らがハーレー君(ハーレー･ジョエル･オスメント)は、映画・ドラマ部門の主演男優賞を見事受賞したワケだが、レッドカーペットに現れるや、ほかのヤングスター達から、「一緒に写真撮って～！」と引っ張りダコ。取材に集まったマスコミにお尻を向けて、「ハイ、ポーズ！」するシーンが度々あった。また、他の受賞者から、憧れの俳優としてハーレー君の名前が度々挙がるなど、まさに彼は、スターの中のスターなんだなぁ…と実感しちゃいました。

　司会のコメディ女優モニーク(この人は大人です)に、「家に連れて帰りたいほどキュート」と言わしめたのは、『スチュアート･リトル』('99)で、映画・コメディ部門の主演男優賞を受賞したジョナサン･リップニッキー。日本人の私としては外せない「ポケモンは好き？」という質問に、「オレはもう10歳だから、そんな子供の好きなものはもう卒業さ」と答え、記者団を爆笑の渦に巻き込んでいました。

現在、ハーレー君は、スピルバーグ監督の新作『A.I.』に出演中だ
(C)Norihiko Ueoku

　スターの記者会見だと、いつもピリピリしているマスコミも、この夜は、相手が子供ということで、終始和んだ雰囲気で質疑応答が行われ、私もかなりくだけた質問ができました。映画『マイ･ドッグ･スキップ』(00)でも好演していたフランキー･ミューニース君(TV・コメディ部門で受賞)や映画『グリンチ』で8歳のグリンチを演じるジョシュ・ライアン・エヴァンズ君(ＴＶ昼番組部門)も可愛かったし…。でも、ハーレー君の時には、質問攻めのスゴイ猛攻撃で、最前列の記者以外は全く余地無しだったのが、ザンネン！

　日本人で唯一ノミネートされた『ヒマラヤ杉に降る雪』('99)に出演した鈴木杏も、アメリカのマスコミのフラッシュを浴びていました。ナタリー･ポートマンの大ファンという杏ちゃん。ナタリーも同席ということで楽しみにしていたそうだけど、当日キャンセルでかなり残念がっていました。賞は逃したものの、候補になった感想を聞くと、「まだ、実感が湧かないです。女優の仕事は始めたばかりだし、まだ若すぎるから。きっと何年か経ってから、実はスゴイ賞にノミネートされていたんだって気付くんでしょうね……」と、少しはにかみながら答えてくれました。

夏公開された香取慎吾主演作『ジュブナイル』(00)でもお馴染みの杏ちゃん
(C)Izumi Hasegawa