TEXT BY はせがわいずみ(FEATURE PRESS)

 今年も、世界各国の映画ファン注目が注目するアカデミー賞の季節がやってまいりました。そこで、今月と来月にわたってアカデミー賞関連の情報をご紹介しよう。今後のスケジュールは以下の通り。

第1回:第73回アカデミー賞授賞式<プロデューサーと司会> --2月8日更新
第2回:第73回アカデミー賞授賞式<候補> --2月15日更新
第3回:アカデミー賞の歴史 --2月22日号更新
第4回:どうやって決まるの?  --3月1日更新
第5回:いつ、誰が始めたの? --3月8日更新
第6回:第73回アカデミー賞授賞式<会場> --3月15日更新
第7回:カウントダウン! 第73回アカデミー賞 --3月22日更新
第8回:第73回アカデミー賞 --3月29日更新

 さて、第1回となる今回は、今年で第73回目になるアカデミー賞のプロデューサーと司会についての話題から。

 授賞式は3月25日(日)にロサンゼルスで行われる。プロデューサーは、これまで9回、授賞式のテレビ放送に携わってきたギルバート・ケイツ、司会は『花嫁のパパ』('91)などでお馴染みのスティーブ・マーチンだ。


 プロデューサー、ギルバート・ケイツ

(C)AMPAS(R)
 プロデューサーのG・ケイツが初めてアカデミー賞授賞式のテレビ放送を担当したのは、90年の第62回のアカデミー賞授賞式。エジソンが映画用のカメラの特許を申請してちょうど100年ということで、映画の歴史を表す名場面集などがステージで繰り広げられた年だ。ちなみにこの年の作品賞は、ケビン・コスナー主演の『ダンス・ウィズ・ウルブス』('90)だった。

 ケイツは、映画とテレビの両方で名声を築いてきた人物。『父の肖像』('70)でアカデミー賞候補になったほか、エミー賞の候補も数回経験し、UCLAの舞台・映画・テレビ学科の学部長を7年、アメリカ監督組合の組合長を2期務めている。

 そんなケイツに、アカデミー賞の事務局である映画芸術科学アカデミー協会の会長ロバート・リーンは熱い期待を寄せる。「アカデミー賞のプロデュースは、エンタテインメントの発信地・ロサンゼルスで最も大変な仕事だ。いつでも難しく、そして年々盛大になっているこの授賞式の模様を、ギルバートはいろんな仕掛けをいっぱい作って、楽しく、そして素晴らしいものにしてくれるだろう」とコメントしている。


 初司会を務める、スティーブ・マーチン
 司会のS・マーチンは、これまで8回授賞式のステージに立っている。97年(第69回)には作品賞の候補を紹介(『タイタニック』が受賞した年)、また、95年(第67回)では、ショーの演出として流されるギャグビデオに参加している。しかし、候補に選ばれたことは一度もない。そんな彼が、今年、司会という大役を初めて務める。

 S・マーチンのキャリアは、1960年代後半、テレビの脚本家でスタートした。エミー賞を受賞したテレビ番組「The Smothers Brothers Comedy」などで成功した彼は、コメディクラブ(『マン・オン・ザ・ムーン)』(00)などでも登場したコメディアンがステージでショーをする店)やテレビに出演し始めた。

 また、S・マーチンは音楽のアカデミー賞である、グラミー賞を受賞しているのをご存じだろうか。しかも2回!(ちなみに2回ともコメディアルバムで受賞)。また、ゴールドディスクの記録を持つシングルもリリースしている。

 主演・脚本・製作総指揮を務めた『愛しのロクサーヌ』('87)では、アメリカ脚本家協会から最優秀脚本賞を受賞した経験も持ち、先日レポートしたピープルズ・チョイス賞では、過去2回大好きなコメディ俳優賞を受賞している。また、最近発売した小説はベストセラーになるなど、まさにマルチタレント。そんな彼だけに、名司会ぶりの期待は高い。プロデューサーのケイツ曰く「S・マーチンは全て兼ね備えている! だって彼は映画スターで、面白いヤツで、上流で博識だから。彼なら素晴らしい司会をやってくれるよ」とベタぼめ。本番が楽しみ!

 第73回アカデミー賞授賞式は、3月25日(日)の夜行われる。アメリカでのテレビ放送はABCテレビで、レッドカーペットの到着から放送されるので西部時間の午後5時からオン・エアーだ。



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