TEXT BY はせがわいずみ(FEATURE PRESS)

2月13日火、東部時間の朝のニュースに間に合うよう、ロサンゼルス時間の午前5時38分、 第73回アカデミー賞の候補が主要計9部門から発表された。まずは全ての候補からみてみよう。

 ■作品賞
◆『トラフィック』
◆『ショコラ』
◆『グリーン・デスティニー』
◆『エリン・ブロコビッチ』
◆『グラディエーター』

主演男優賞候補のR・クロウと
助演男優賞候補のJ・フェニックス

 ■主演男優賞
◆ハビエル・バルデム『夜になる前に』
◆ラッセル・クロウ『グラディエーター』
◆トム・ハンクス『キャスト・アウェイ』
◆エド・ハリス『Pollock』
◆ジェフリー・ラッシュ『クイルズ』

またもや主演男優賞候補となったT・ハンクス

 ■主演女優賞
◆ジョーン・アレン『The Contender』
◆ジュリエット・ビノシュ『ショコラ』
◆エレン・バースティン『レクイエム・フォー・ドリーム』
◆ローラ・リニー『You Can Count On Me』
◆ジュリア・ロバーツ『エリン・ブロコビッチ』

 ■助演男優賞
◆ジェフ・ブリッジス『The Contender』
◆ウィレム・デフォー『Shadow of the Vampire』
◆ベニシオ・デル・トロ『トラフィック』
◆アルバート・フィニー『エリン・ブロコビッチ』
◆ホアキン・フェニックス『グラディエーター』

 ■助演女優賞
◆ジュディ・デンチ『ショコラ』
◆マーシャ・ゲイ・ハーデン『Pollock』
◆ケイト・ハドソン『あの頃ペニー・レインと』
◆フランシス・マクドーマンド『あの頃ペニー・レインと』
◆ジュリー・ウォルターズ『リトル・ダンサー』

 ■監督賞
◆スティーブン・ダルドリー『リトル・ダンサー』
◆アン・リー『グリーン・デスティニー』
◆スティーブン・ソダーバーグ『エリン・ブロコビッチ』
◆リドリー・スコット『グラディエーター』
◆スティーブン・ソダーバーグ『トラフィック』

 ■脚本賞
◆キャメロン・クロウ『あの頃ペニー・レインと』
◆リー・ホール『リトル・ダンサー』
◆スザンナ・グラント『エリン・ブロコビッチ』
◆デビッド・フランゾーニ、ジョン・ローガン、ウィリアム・ニコルソン『グラディエーター』
◆ケネス・ロナーガン『You Can Cout On Me』

 ■脚色賞
◆ロバート・ネルソン・ジェイコブス『ショコラ』
◆ワン・ホエリン、ジェームズ・シェイマス、ツァイ・クォジュン『グリーン・デスティニー』
◆イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン『オー・ブラザー!』
◆スティーブン・ガガン『トラフィック』
◆スティーブン・クローブス『ワンダー・ボーイズ』

 ■外国語映画賞
◆『Amore Perros』メキシコ
◆『グリーン・デスティニー』台湾
◆『Divided We Fall』チェコ
◆『Everybody Famous』ベルギー
◆『The Taste of Others』フランス

 ■美術賞
◆『グリーン・デスティニー』
◆『グリンチ』
◆『グラディエーター』
◆『クイルズ』
◆『宮廷料理人 ヴァテール』

 ■撮影賞
◆『グリーン・デスティニー』
◆『グラディエーター』
◆『マレーナ』
◆『オー・ブラザー!』
◆『パトリオット』

 ■音響賞</font>
◆『キャスト・アウェイ』
◆『グラディエーター』
◆『パトリオット』
◆『パーフェクト・ストーム』
◆『U-571』

 ■音響効果賞
◆『スペース カウボーイ』
◆『U-571』

 ■編集賞
◆『あの頃ペニー・レインと』
◆『グリーン・デスティニー』
◆『グラディエーター』
◆『トラフィック』
◆『ワンダー・ボーイズ』

 ■視覚効果賞
◆『グラディエーター』
◆『インビジブル』
◆『パーフェクト ストーム』

 ■衣装デザイン賞
◆『グリーン・デスティニー』
◆『グリンチ』
◆『グラディエーター』
◆『102』
◆『クイルズ』

 ■メイクアップ賞
◆『ザ・セル』
◆『グリンチ』
◆『Shadow of the Vampire』

 ■作曲賞
◆レイチェル・ポートマン『ショコラ』
◆タン・ドゥン『グリーン・デスティニー』
◆ハンス・ジマー『グラディエーター』
◆エンニオ・モリコーネ『マレーナ』
◆ジョン・ウィリアムス『パトリオット』

 ■オリジナル歌曲賞
◆ランディー・ニューマン『ミート・ザ・ペアレンツ』
◆ビョーク『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
◆タン・ドゥン『グリーン・デスティニー』
◆スティング『ラマになった王様』
◆ボブ・ディラン『ワンダー・ボーイズ』

 ■ドキュメンタリー賞長編
◆『Into the Arms of Strangers: Stories of the Kindertransport』
◆『Legacy』
◆『Long Night's Journey Into Day』
◆『Scottsboro: An American Tragedy』
◆『Sound and Fury』

 ■ドキュメンタリー賞短編
◆『Big Mama』
◆『Curtain Call』
◆『Dolphins』
◆『The Man on Lincoln's Nose』
◆『On Tiptoe: Gentle Steps to Freedom』

 ■短編アニメーション賞
◆『Father and Daughter』
◆『The Periwig-Maker』
◆『Rejected』

 ■短編実写賞
◆『By Courier』
◆『One Day Crossing』
◆『Quiero Ser I want to be』
◆『Seraglio』
◆『A Soccer Story Una Historia de Futebol』

 ということで、大方の予想通り、といったところか。最多ノミネートは『グラディエーター』の12部門。後を追うのはアン・リー監督の『グリーン・デスティニー』で、計10部門にノミネートされている。また、注目はやはりスティーブン・ソダーバーグ監督。『エリン・ブロコビッチ』と『トラフィック』が、作品賞にダブル・ノミネート。さらに監督部門でも両作品でダブル・ノミネートという快挙を果たした。そして個人的な注目は、以前“今年のブレイクスター★男優編”で紹介したベニシオ・デル・トロの助演男優賞に期待したい。

 すでに発表済みのゴールデングローブ賞では、『グラディエーター』が作品賞、『グリーン・デスティニー』が監督賞を受賞している。授賞式は約1カ月半後の3月25日(日)。さて、結果はいかに!?


※ゴールデングローブ賞ほか米主要映画賞結果はこちら>>

『グラディエーター』より/Photo:Jaap Buitendijk/C2000 Dreamworks LLC & Universal Pictures
『キャスト・アウェイ』より/Photo:Francois Duhamel/C2000 Twentieth Century Fox & Dreamworks LLC & Universal Pictures


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