TEXT BY はせがわいずみ(FEATURE PRESS)

■今年で見納め! シュライン・オーディトリアム
 今年のアカデミー賞授賞式は、これまで何度も会場となってきたシュライン・オーディトリアムで行われるジョージ・ルーカスなど、数多くの映画人を輩出してきた南カリフォルニア大学の向かいにあるこの劇場についてご紹しよう。

☆シュライン・オーディトリアム

Shrine Auditorium
649 W. Jefferson Blvd., Los Angeles, CA 90007

南カリフォルニア大学の北隣にある。
やや危険地域なので、日没後は行かないように!

駐車場から見たシュライン。アカデミー賞授賞式の時には、劇場前の駐車場にレッドカーペットが敷かれ、ファン用の客席ひな壇が設置される。TVのレポーター などが中継しているのは、実はここからなのだ


 1906年、栄光の印として建てられたシュライン・オーディトリアムだが、1920年に全焼。現在の建物1926年に作られたもの。ロサンゼルスのランドマークであり、世界有数の豪華な劇場であるこの劇場は、建築家ジョン・C・オースティンのデザイン。彼は、ハリウッド・サインのある山の隣に位置するグリフィスパーク天文台や、ロサンゼルス市庁舎も手掛けた人物でもある。

 シュラインという名前だけあって、イスラム建築様式をベースに作られた同劇場は、白いタマネギ型の塔が目印。数マイル東を走る110号フリーウェイからも、しっかりと見えるので、ロス観光の際にはお見逃しなく。角度よっては、屋根に取り付けられた「SHRINE」という赤いロゴもはっきり読み取れる。

 内装は、メトロポリタン・オペラ劇場や、サンフランシスコ・オペラ劇場など、豪華な雰囲気作りが得意のGA・ランズバーグが担当。授賞式のTV中継を見る機会があれば、ぜひ、超ゴージャスな天井にも目をやってほしい。あの天井から落っこちそうなほど巨大なシャンデリアは直径20フィート(約6メートル)もあり、500個もの電球が会場を照らしている。

 内装だけではない。6300席というキャパもすごいが、シュライン・オーディトリアムの自慢は、ステージのデカさ。ニューヨークの有名なラジオ・シティ・ミュージック・ホールの66.6×144フィートをしのぐ、65×185フィート。道理で毎年のようにここで授賞式が行われ、凝ったステージショーを繰り広げる訳である。


 さて、そんなシュライン・オーディトリアムで、今年もアカデミー賞授賞式が開かれる。同会場で行われるのは、今回で10回目。最初にここでアカデミー賞授賞式が行われたのは、1947年。第19回の授賞式だ。その翌年、1948年もここで行われたが、その後40年は別の会場に栄誉を奪われた。

 しかし、挽回パワーは、1988年から炸裂。続く1989年、1991年、1995年、1997年、1998年、2000年、2001年と、「アカデミー賞と言えばシュライン」というイメージを映画ファンに焼き付けた。


アカデミー賞だけでなく、さまざまな賞の授賞式会場になるシュライン・オー ディトリアム。写真のように「イベントにより駐車禁止」看板に書いてある日は要 チェックだ

 来年以降は、現在ハリウッドで建設中のコダックシアターで開催が予定されているので、シュラインはこれで最後となるだろう。劇場としてはまだまだ現役だが、オスカー的には「お疲れさま」となりそう。最後の雄姿はTV中継で押さえよう!


★★第73回アカデミー賞授賞式TV放映スケジュール★★

●生中継 3月26日(月) 9:45~
●中継録画 3月26日(月) 20:30~
●ダイジェスト(字幕付) 4月1日(日) 22:00~
いづれもWOWWOWにて放映。詳しくはこちら>>



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