サターン賞
 6月12日(火)、The Academy of Science Fiction & Horror Film が開催している、通称「サターン賞」の授賞式が行われた。同アカデミーは1972年に、南カリフォルニア大学などの映画学科で教鞭を執るドナルド・リード博士によって設立された。

 フィルムをデザインした輪を持つ土星像を受賞者に贈るサターン賞の授賞式は、1974年から始まり、今年で27回目となる。サターン賞の選出方法を説明しよう。作品賞以外は、まず役員メンバーが各カテゴリー5~6に候補作品/者を絞り、その候補から受賞作品/者を選ぶため、約1000人いる全会員が投票を行う。作品賞は、候補作から受賞作まで、全会員で投票し決める。
サターン賞の像
(C)Saturn Award
 対象作品/者は、前年の1月1日から12月31日までにアメリカで上映/放送/リリースされた、映画/TV/ビデオおよびそれに携わった人々。会員は、映画/テレビ/ビデオ業界人や教育者、SF・ホラー映画ファンで、アメリカ人が主だが、同アカデミーのエグゼクティブ・ディレクターのロバート・ホルグィンによると「今後は世界的に会員を増やしていく」そうだ。今年の会場はロサンゼルス市内の20世紀フォックスのスタジオがあるセンチュリーシティ地区のパークハイアットホテルだった。式の始まる1時間前の午後6時半ころから、招待されたセレブが続々と現れた。
                                                                                       
特殊メイクのリック・ベイカー 人の良さそうな普通のオジサンのサム・ライミは
『死霊のはらわた』シリーズの監督でも
おなじみ
 日本人にはなじみの薄いこの賞だが、今年は、なんと2作品も日本の映画(のビデオ)が候補に挙がり、そのうちのひとつが見事受賞した。

主な受賞者および受賞作品は以下の通り。

<受賞作品>
アクション/スリラー映画賞 『グリーン・ディスティニー』
ホラー映画賞 『Final Destination』『ファイナル・デスティネーション』
ファンタジー映画賞 『オーロラの彼方へ』
SF映画賞 『X-メン』
映画俳優賞 ヒュー・ジャックマン 『X-メン』
映画女優賞 ティア・レオーニ 『天使のくれた時間』
監督賞 ブライアン・シンガー 『X-メン』
ヤングアクター賞 デボン・サワ『ファイナル・デスティネーション』より
特殊効果賞 『インビジブル』
特殊メイク賞 『グリンチ』
衣装賞 『X-メン』
音楽賞 『グリンチ』
TV俳優賞 ロバート・パトリック 『X-ファイル』
TV女優賞 ジェシカ・アルバ『Dark Angel』
ジョージ・パル・メモリアル賞 サム・ライミ
ライフ・キャリア賞 ブライアン・グレイザー
ビデオセールス賞 『もののけ姫』
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