TEXT BY はせがわいずみ(FEATURE PRESS)

 プレミア報告

 7月の前半に行われた新作映画のプレミアについてご報告しよう。


■7月9日(月):『スコア』
(会場:パラマウントスタジオ内のパラマウント劇場)
 オスカー受賞または候補経験のある俳優4人がメインキャストを演じ、監督は『スター・ウォーズ』でヨーダ(の声)を演じたフランク・オズという豪華な映画。

 天下の大泥棒ニック(ロバート・デ・ニーロ)は、恋人のダイアン(アンジェラ・バセット)に最後の仕事を済ませたと言った直後、情報屋のマックス(マーロン・ブランド)から頼まれ、若手泥棒ジャック(エドワード・ノートン)と組んでカナダの税関から秘宝を盗むという大仕事に挑戦する。あまりにも難関すぎるその盗みに気が進まないニックだったが、ジャックとマックスの強烈な押しで仕方なく実行すると、そこには意外なワナがあった……。というサスペンスフルな内容に、アメリカ人受けするキャスト陣で手堅いヒットを記録している。
 公開前に漏れてきた、マーロンとF・オズの不仲説(M・ブランドは「フランクが現場にいるなら行かない」とワガママをこいて、結局彼のシーンは相手役のR・デ・ニーロが監督をしていたそうだ)や、トークショーやインタビューでのE・ノートンの「マーロンはボケ老人」的証言などのスキャンダルも、こうしたヒットに追い風を送っているようだ。

 プレミアには、監督のF・オズ、A・バセット、R・デ・ニーロが出席。もちろん、M・ブランドは顔を見せなかった。そのほか、チャズ・パルミンテリ(93年のデ・ニーロ監督映画『ブロンクス物語』で出演・脚本を担当)、グロリア・スチュワート、スティーブ・マーチンがダイアン・キートンと腕を組んで現れた。新作映画の撮影でロスまで来れなかったエドワードは、他州のロケ地で一人プレミアをして、現地の田舎町が大いに盛り上がった。
ドレスアップしても
ワイルドな雰囲気のA・バセット
S・マーティンとD・キートンは
仲良く早足で過ぎ去った…


■7月16日(月):『ジュラシック・パークIII』
(会場:ユニバーサルスタジオ・ハリウッド内アンフィシアター)
 前2作で監督を務めたスティーブン・スピルバーグは製作総指揮にまわり、今回は『ジュマンジ』('95)のジョー・ジョンストンが監督を務めた。脚本が完成しないまま撮影に入ったことが原因なのか、ストーリーよりもビジュアルエフェクツや恐竜に食べられそうになるスリルがメインの作品になっている。

 プレミアには、半ばだまされながらガイドとして恐竜の島に再び足を踏み入れる恐竜博士役を1作目に続き再び好演したサム・ニールをはじめ、ウィリアム・H・メイシー、ティア・レオーニ、トレバー・モーガン、アレッサンドロ・ニボラらメインキャストがそろって現れた。そのほか、『トゥームレイダー』(01)で歴史冒険家を演じたジョン・ボイト、エミー賞にノミネートされたフランキー・ミュニーツとロブ・ロウも出席した。
T・レオーニは仲良く夫のD・ドゥカブニーと登場。
落ち着きのない彼女を捉えるのは至難の業?!


■7月17日(火)『アメリカン・スウィートハート』
(会場:UCLAキャンパス横マン・ブリューイン劇場)
 ハリウッドの2大スター、ジュリア・ロバーツとキャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演で、脚本・出演が“アメリカの笑い袋”ビリー・クリスタル、そして、内容はハリウッド映画の裏側というこの映画。キャストや内容はもちろん、ジュリアがベンジャミン・ブラッドと別れてから初めての公共の場に現れるということで、ものすごい人出のプレミアとなった。

 マスコミはTVが約60社、雑誌が10社、カメラマンは約50人が詰めかけ、また、地元ラジオ局Kiss FMとのタイアップで用意された特設観客席には約2000人のファンが座り、沿道には『トゥーム・レイダー』に匹敵するほどのファンの人垣ができていた。
 会場には、ジュリア・ロバーツが(もちろん?!)一人で現れたほか、キャサリン・ゼタ=ジョーンズがマイケル・ダグラスと、マイケル・ダグラスの両親カーク・ダグラス夫妻、ジュリアとキャサリンの間でフラフラする色男俳優を演じたジョン・キューザック、実は主役のビリー・クリスタル、今年夏には3本の映画に出演と絶好調のセス・グリーン、映画の中でラテン系フェロモン男アントニオ・バンデラス風を演じたハンク・アザリアなど関係者が続々と登場し、ファンからのサインリクエストに応えていた。そのほか、ジェニファー・ロペス(歩道のファンと握手をした後、すぐに劇場内に姿を消した…)、アダム・サンドラー、ジェニファ・ラブ・ヒューイット、ジェリー・オコネルと若手人気セレブも出席した。

 夫のエディ(J・キューザック)と共演していたころは大人気だったグエン(C・Z=ジョーンズ)も今はやや落ち目女優。そんな彼女の付き人キキ(J・ロバーツ)の元へ、映画会社の宣伝マン、リー(B・クリスタル)が、グエンに起死回生のチャンスを持ちかける。一触即発状態のグエンとエディを新作映画の記者会見に仲良く登場させるというこの難題を、キキは何とかこなそうとする。しかし、エディに密かな恋心を抱くキキは……。というストーリーは、映画ギョーカイを見事に皮肉りながらも、ロマンティックなラブ・ストーリーに仕上がっていて、デートで観ると雰囲気満点の1本だ。
「オッサン!鼻の下伸びてるよ!」とツッコミたくなる
嬉しさ満面のM・ダグラスとC・Z=ジョーンズ
ファンのサイン&写真攻撃が一番激しかったジュリア。
写真のように、みんなジュリアを捕まえるのに必死だった


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