TEXT BY 伊藤秀隆(監督/プロデュース/脚本)

 ネットを使ってハリウッド情報を一早くゲット!

 この夏の話題作『マトリックス・リローデッド』の予告編を見た! 前作で見せたマシンガンショット(アニメのように一瞬をスローで見せるシーン)がさらにパワーアップ。その斬新な映像は予告編を見ただけでも、夏まで待ちきれなくなること必死だ。その他『チャ-リズ・エンジェル/フルスロットル』や今年最大の期待作『ターミネーター3』の予告編の放映が、アメリカの映画館ではすでに始まっている。
 そして、もちろんインターネット上でも・・・。DSL環境があればほとんどストレスなくこれらの予告編を楽しむ事が出来る。もちろん、ダイアルアップでも、ちょっとカッタルイけれど充分視聴が可能だ。

 インターネットの良さの一つに、「国境が関係ない。グローバルな情報交換」というのがある。しかし、実際問題としてその国の言語が分からなければサイトを見ても何も理解できない。ハリウッド映画についてだって同じ事。サイトにたどり着いた瞬間、画面いっぱいに広がる英語の洪水に圧倒され、記事を読むなんて気は一瞬にしてかき消される。その気持ち、英語嫌いの僕にはとてもよく理解できる。いくら、映画好きでも辞書を片手にサイトを読むのは嫌なものである。しかし、実のところ予告編を見るくらいはかなり簡単だ。英語がまったく分からなくても、殆どのサイトが手探りでもたどりつけるように設計してある。
 どれくらい簡単かと言うと例えば「Yahoo Movie」(http://movies.yahoo.com/movies/)の場合、話題作の写真はサイトのTOPに置いてあるので、そこをクリックする。すると次の画面にジャンプする。そして、その映画の写真もしくはポスターの隣に「PREVIEW」という文字があるので、そこをクリックするだけだ。ブロードバンド接続であれば、すぐにカッコいい予告編が見られるだろう。他にランキングなども分かりやすい場所に表示してあるので、色々探索してみるのも面白いかも?
Yahoo MOVIE:日本のYahooムービーより充実している。作品によって突如特殊なアイコンが出現するなどかなり凝っている
 他に有名なのは「Movie.com」。このサイトは映画専門で、URLも名前のとおり。このサイトは一番上に、色々な項目が並んでいるので予告編を見たければ「TRAILERS」というのをクリックする。ジャンプした先にはたくさんの予告編がリストアップされている。他「UPCOMING」に行くと、右側に今週公開の映画が、左側には今年これから公開される映画で期待の高い映画のランキングが発表されている。

 では、次には情報をゲットするためなら英語も読むぜ! という方にお勧めのサイト。それが「アニメニュースネットワーク.コム」(http://www.animenewsnetwork.com/)だ。これは、アメリカの日本アニメ&マンガファンのための情報サイト。日本のマンガやアニメがアメリカでどのような反響を呼んでいるかが分かる。たとえば、英語版少年ジャンプ(http://www.shonenjump.com/)が、予約注文コミックの月間トップ300で第1位となった話題も載っている。最近は『千と千尋の神隠し』がどれだけ賞をとるか? 果たしてオスカーは獲れるのか?という話題が多い。
米国のアニメ・マンガファンの間で話題騒然。最新号は2月4日発売された!
 続いては「ビデオ ビジネス オンライン」(http://www.videobusiness.com/)このサイトは全米ビデオ、DVD業界のビジネスニュースや情報を取り扱っている。ここで話題になっているビデオやDVDをAmazon.comから取り寄せてみるというのも、映画ファンとしては通なやり方かもしれない。

 このように、日本でも公開をただ待つだけでなくインターネットを使って自分の欲しい情報をいち早く掴むというのも面白いと思う。これからの時代、「情報を制するものは世界を制す」という言葉も良く聞く。趣味の世界から始めて、どんどん自分の知識を広げていく。これぞ、インターネット時代の醍醐味だろう。ついでに英語の勉強もできるかもよ?
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