TEXT BY 尾崎佳加

 徹底探索企画! ハリウッド通りには何がある?
 ― 4400 ~ 5520 Hollywood Blvd. ―

 映画の街のメインストリート、ハリウッド通り。絶対的なブランドネームをもつこの通りには、映画にちなんだ店や建物がたくさん集まっている。ロサンゼルスに来たら他の名所を訪ねなくともハリウッドだけは行かなくちゃ、という程の必須スポット。
 日本人観光客もたくさんやってくるハリウッド通りだが、主に訪れるのはチャイニーズシアターの手形や、おみやげ屋さん止まり。でも実は、ハリウッド通りは端から端まで、色んな店や面白スポットで溢れていて面白さ満載の場所なのだ。このハリウッドストリートを徹底的に探索してみようと思い立った私は、ハリウッド通りを西の端から東の端まで、まる一日かけて歩く企画を思いついた。
 ハリウッド通りは、東の4400番地から西の8800番地までほぼ一直線にのびている。今回は、ダウンタウンより1000-4000番地間を完走したサンセット大通りがハリウッド通りに交わる交差点をスタート地に選定。目指すは西端、8800番地。映画とキッチュの入り乱れる道のり、7マイル(約10キロ)の旅へいざ出発!

歌にも登場する有名なサンセット通りとハリウッド通りの分離地点


■4473番地 “愛されて80年 ビスタ劇場”

 1923年にオープンしたビスタ劇場は、サイレントムービー時代から人々に感動を与えてきた老舗。小さなシアターなので大作よりインディペンデント系の作品を多く上映している。学生やアマチュアがつくった自主製作映画も支援することから、一般客から映画に強い思い入れのある人々まで広く愛されている。レイトショーのために真夜中まで明かりを灯し、80歳という高齢にもめげず頑張る劇場なのだ。

 探索を開始して初めて出会ったのが歴史あるシアターとは幸先が良い。このスタートに気を良くし、ぐんぐん歩を進めていくといきなり出くわした謎のバン。映画関連ではないが、かなり知名度の高いハリウッドの名所(?)なので立ち寄ってみることにする。
大作から独立系まで様々な映画を応援するビスタ劇場


■4640番地 “芸術の極み?? ハリウッド名物おじさんのアートバン”

 このバン、実はこの界隈の人にはお馴染みの名物。一度見たら忘れられない奇抜なデザインなのだ、これが。バンの上部には、ライトやかばん、星条旗やマネキンの足などが飾ってあり、後部に乗せられた自転車はこの未来アートに完全に同化し、もはや乗り物か飾りか区別がつかない。前部に飾ったエンジェルから見て、持ち主はクリスチャンと思われる。噂ではあるおじさんがここで暮らしているそうだが、この時は愛犬の散歩中で留守だった。一見ガラクタの寄せ集めに見えるこの"動くオブジェ"には、おじさんの感性や思いがこれでもか!というほど表現されている。だが、そのテーマは一体なんなのか?今度おじさんに会ったら聞いてみよう。
ガラクタだと言わず、よーく見ておじさんのアートを堪能しよう
 おっと道草をしてしまった。西を目指して更に歩を進めると、今度はタイタウンに差し掛かる。あたりは一気にアジアの雰囲気に包まれる。移民の国で根をはるアジア文化だ。


■5520番地 “ハリウッド観光 ツアーバス”

 しばしの間アジアを楽しみ、ついでにタイ料理も食べた午後。再びハリウッド通りにでると、陽気にはしゃぐ楽しそうな声が聞こえてきた。休日のハリウッド通りには、観光バスが何度も往復してこの街の人気ぶりを見せつける。2階建ての観光バスから手を振る観光客に、陽気なアメリカ人も手を振り返す。雨が降らないLAでは、観光バスもオープンカー仕様になっていて、観光客じゃなくてもちょっと乗ってみたい気にさせる。どうやら、彼らも西に向かってツアーに繰り出したばかりの様子だ。
休日見かける観光バスの数は、ハリウッドの人気をあらわしている
次週はいよいよハリウッド中心部に突入! <つづく>
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