TEXT BY 尾崎佳加

 爆笑ゲテモノ博物館? ワックス&リプリー・ミュージアム

  先週に引き続きムービーランドを訪れているfromハリウッド。前回紹介したメディアバル・タイムズのすぐ隣にまたもや奇妙な建物を発見!
 現在、ハリウッドのランドマークとして堂々たる貫禄を誇る2つのミュージアムがある。とても本当とは思えない奇想天外な出来事を展示しているリプリー・ミュージアム(連載212)と、ハリウッドで活躍したスターたちに出会えるワックス(ろう)人形館だ。この2つのアトラクションは、一度は衰退した映画の都に復興をもたらした、ハリウッドにはなくてはならない存在。そして、これらのオリジナルはここムービーランドから始まった。
 ムービーランド版ワックス人形館。映画界はもちろん、TVタレントやミュージシャンなどあらゆるショービジネスで功績を残したスターに会える、まさに芸能博物館だ。スタジオやスター本人から直々に寄付された衣装を身につけた約200体のスターの蝋人形に、最近新たにジェニファー・ロペス、キャサリン・ゼダ・ジョーンズが加わり、ますます華やかな顔ぶれだ。そして、ハリウッド版の紹介でも少し触れた肝心の人形の完成度だが、ここブエナパークでも私の悪い予感は的中してしまった。なにせ、似てないスターが多すぎるのだ!
 アメリカが誇る歌姫マドンナは商店街で見かけるような下品な小太りのおばちゃんにしか見えず、天才俳優と謳われたジェームス・ディーンは若人あきらさんに瓜二つ。貧相で幸薄そうな表情を浮かべるタイタニック上のディカプリオはどこか物悲しく、ブリトニー・スピアーズなど量販店の特売セールで買えそうな服を着せられ、私がファンなら激怒していたかもしれない。なのに、『エクソシスト』の悪霊にとり憑かれた少女なんかは電気仕掛けの演出で妙にリアルに動き、文句なしに非常にコワい。力の入れどころに疑問を抱いてしまうが、作った人の思い入れがたっぷり入った出来栄えがかえって笑える。違った意味でツボにハマルお客さんが多いんじゃないだろうか?
ジェニファー・ロペス人形(のつもり)
 なんだそれと思わずツッコミを入れたくなる度では、リプリーも負けていない。わずか14歳の頃から漫画家として活動していたロバート・リプリー。身の回りに起こった奇妙な出来事をコミカルに描く漫画『Believe It or Not!』で大ヒットを飛ばしたリプリーはその後、自ら奇妙探検家と称して究極のヘンなものを求めて世界を旅した。そのコレクションはプッと笑っちゃうほどつまらないものから、ちょっと悪趣味なものまでさまざま。人の髪の毛でつくったビキニ、18世紀に実際に使用されたという吸血鬼退治セット、スパイが使用したというビール缶型カメラから、手にしたチキンがこんがり焼けるまでオーブンに入っても死ななかった男、4つの目玉を持つ男、などなど。本当かどうか疑わしい伝説に紛れ、「本物だと公表されていた人魚のミイラ、実はウソでした!」なんて堂々と開き直っているものもアリ。ためになるミュージアムというより、雑学を仕入れに行くくらいの気持ちで楽しむのがちょうどいい。
……?? (おそらく)ブリトニー・スピアーズ
 先週のメディエバル・タイムズのように本格的なエンターテイメントも楽しめ、超B級娯楽施設も整っている恐るべし、ムービーランド。ロサンゼルス近郊にはまだまだ知られざる隠れた穴場が存在するのかもしれない…。
ワックス・ミュージアム
(Movieland Wax Museum)


7711 Beach Blvd. Buena Park, CA 90620
(714) 522-1155
www.movielandwaxmuseum.com
リプリーズ・ビリーブ・イット・オア・ノット! (Ripley’s Believe It or Not! Buena Park)

7850 Beach Blvd. Buena Park, CA 90620
(714) 522-1152
www.ripleysbuenapark.com
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