ビデオの巻頭予告

 今回のテーマは、レンタルビデオで映画を良く観る方しか分からないかもしれませんが、ビデオの巻頭予告についてです。ビデオをレンタルすると、巻頭には本編前に概ね10~15分ぐらいの長さで、予告編が必ず収録されていることがほとんどとなっています。
 これは、映画館での本編前の予告編と同じように、目的の映画を観ようとしている人達へ向けてこれから上映される映画をアピールする為なのです。でもビデオの巻頭予告編は映画館の予告編と違って“飛ばす”ことが出来てしまう欠点(?)がある為に、必ずしも効果的とは言えない側面があります。長々と、それももし自分の興味がない映画の予告編が入っていたら、それはやはり早送りボタンで飛ばしてしまいたいというのが当然かもしれませんね。

 ただこのビデオの巻頭予告編というものは、映画館のそれとは異なり、東宝系だ松竹系だという系列の問題も全然ありません。また、映画の規模もA~C級作品、果てはそれ以下までありますし、ジャンルを問わず非常に多種多彩です。不特定多数の人が観るという意味で、ひとつのメディアとしてこれから公開される劇場公開作品の予告編が収録されることも良くあります。
 7月にレンタルが開始される弊社ビデオ『スパイ・ゲーム』を例にとってみましょう。販売元の東宝がこれからリリースするか、あるいは絶賛レンタル中ビデオの予告編が3タイトル『冷静と情熱のあいだ』『ゴジラ』『ソウル』。他社と“トレーラー交換”している予告編、WBの『オーシャンズ11』、PONYの『アメリカン・スウィートハート』の2タイトル。東宝東和新作『ローラーボール』が1タイトル。そしてこれから劇場公開する東宝新作『リターナー』と東宝東和新作『トータル・フィアーズ』2タイトルというラインアップで計8本もの予告編が収録されています。
 この中で“トレーラー交換”という表現が出てきますが、これはその名の通り、発売時期の近い他社作品と相互に予告編を交換することで、相乗効果をもたらすことが目的です。この場合には『オーシャンズ11』『アメリカン・スウィートハート』のビデオ巻頭に『スパイ・ゲーム』の予告編が収録されるということになるのです。

 ビデオはDVDとは異なり、一般のお客さんが購入するということよりも、仕入れる側(卸問屋さんやレンタルビデオ店さん)にアピールすることも重要な要素となります。つまり“高回転”(良く借りられる)が予測されるビデオの巻頭に、その予告が収録されているのといないのでは、仕入れる側へアピールするものが全然違ってきてしまうんですね。ですので、あまり気がつく人もいないかもしれないですが(よほど詳しくないと多分全然気が付かないでしょう)、レンタルビデオを観ていて全然関係のない会社の作品が入っていたとしたら、それはこの“トレーラー交換タイトル”ということになる訳なんです。
 ビデオなので、確かに全てを“飛ばす”ことが出来てしまうこの巻頭の予告編ですが、もし気になる予告編が1本でもあれば、それだけでも是非観て下さい。勿論、頭から飛ばすことなく全てを観て貰いたいというのが本音ですが、例え1本でもしっかりと観て貰えればそれだけでも収録した意味があります。ちなみにDVDはレンタルのものもありますが、基本的にセル中心のものなので巻頭に予告編が収録されるなんてことはありません。巻頭予告はあくまでビデオのみのものと考えて下さい。
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東宝東和株式会社