BRAD PITT
 名実共に人気No.1ハリウッド・スター、ブラッド・ピットの魅力に迫る!

 いまやどの映画や雑誌でも人気、実力ともにナンバー1の座に輝くブラッド・ピット。その魅力は女性たちの間だけでなく、有名監督や俳優女優陣からも絶大なる支持を得ています。美しいだけでなく、個性的な役柄もこなせるブラッドの隠れた魅力にせまります!
 1964年12月18日アメリカ・オクラホマ州ショーニー生まれ。本名はウィリアム・ブラッドリー・ピット。子供の頃のあだなはピッティアー。両親は、トラック運送会社を経営する父親(ビル)と高等学校のカウンセラーだった母親(ジェーン)。ピット家の長男として生まれたブラッドには3歳年下の弟(ダグラス)と5歳年下の妹(ジュリー)がいる。ミズーリ州スプリングフィールドに引っ越し、中学時代はスポーツに没頭、そして高校へ進み、卒業後はミズーリ大学の演劇科へ進学。その後ロサンジェルスの芸術学校へ行き、ジャーナリズムとグラフィック・デザインを専攻するが、途中で俳優の道を志し、演技の勉強に励む。
 ブラッドは『Another World』('87)等のTVシリーズや『レス・ザン・ゼロ』('87)などに出演してはいたものの、実際の映画デビューを果たしたのは89年のコメディ映画『ハッピー・トゥギャザー』。端役での映画デビューだったが、同年にはすぐ、映画『リック』で初の主役を獲得、難病の青年の役を演じる。しかし、旧ユーゴスラビアを舞台したこの映画は、その後すぐ勃発した内戦のため長い間完成されず、97年まで陽の目を見ることがなかった。その後も、90年のTVシリーズ『グローリー・デイズ』で主役に抜擢されるなど、一歩一歩スターへの階段を登りはじめたブラッド。また、同年”リーバイス・ジーンズ・イメージ・キャラクター”に選ばれCM出演を果たし、人気はさらに高まっていった。91年には女同士の逃避行を描いたクライム・ロード・ムービー、『テルマ&ルイーズ』にウィリアム・ボールドウィンの代役で出演。数十分しか登場しなかったものの、その印象的な演技が話題を呼び、同年『ジョニー・スエード』で再び主役に。
 ブラッドの名を世界中に広めたのは93年のロバート・レッドフォード監督・製作総指揮による『リバーランズ・スルー・イット』。モンタナの美しい自然を背景に、牧師の父と二人の兄弟の確執と絆を、フライ・フィッシングを通して描いたこの映画で、ブラッドは自由闊達な弟ポールを演じる。少年の面影を感じさせるブラッドの演技に、世界中の人々が注目した。ハリウッド・スターとなったブラッドはその後、数多くの作品に出演するようになる。93年の『カリフォルニア』で謎の男を演じ、同年の『トゥルー・ロマンス』では麻薬中毒者を、また、94年の『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』では吸血鬼に挑戦するなど、さまざまな役柄にも挑戦し、その演技の幅を広げていく。その他に、ハリウッドの大人気スターとして『レジェンド・オブ・フォール』('94)、『セブン』('95)、『12モンキース』('95)、『スリーパーズ』('96)、『デビル』('97)、『セブン・イヤーズ・イン・チベット』('97)、『ジョー・ブラックをよろしく』('98)、『ファイト・クラブ』('99)、『スナッチ』(00)、『ザ・メキシカン』(01)など、数々のヒット作にも出演した。

 私生活では2000年の7月に、人気テレビシリーズ『フレンズ』('93~)にも出演している女優のジェニファー・アニストンと結婚、ビバリーヒルズの豪邸で暮らしている。




■VIDEO&DVDでチェック!ブラッドの演技力
刑事から死神まで、幅広い役をこなすブラッドの演技を作品でチェック!!
 アメリカ・ピープル誌の“世界でもっともセクシーな男性”に2度も選出された経歴を持つハリウッドのトップスター、ブラッド。グッド・ルッキングでありながら、汚れ役や三枚目も演じてしまう彼の演技力を作品でチェック!!


■『ザ・メキシカン』(01)
 ジュリア・ロバーツと共演のスパイシーな恋愛アクション・コメディ。運び屋のジェリー(ブラッド)は世にも美しい拳銃“メキシカン”を受け取るためにメキシコに旅立つが、ドジを踏み銃を奪われてしまう。それを知った組織は、怒ってジェリーの元恋人サマンサ(ジュリア・ロバーツ)を拉致してしまうが・・・。この映画では珍しく、ブラッドのちょっと三枚目的な演技がみられる。クール&セクシーな人気No.1スターの別の一面が楽しめる。

発売元:東宝ビデオ
DVD価格:¥6,000(税抜)orレンタル
11月21日発売


■『スナッチ デラックス・コレクターズ・エディション』(00)
 『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』でメジャー・デビューを果たしたガイ・リッチー監督最新作、英国風のユーモアをたっぷり効かせた痛快クライム・コメディ。86カラットのダイヤと裏ボクシングの賭け試合をめぐって、個性豊かな悪党どもがドタバタ劇を繰り広げる。トレーラー・ハウスで暮らす非合法ボクサー、ミッキーを演じるブラッドは、聴き取るのも困難なアイルランド訛の英語で話す。実はこの役の為に妙な話し方を研究&開発したとか。

発売元:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
DVD価格:¥3,980(税抜)orレンタル


■『ジョー・ブラックをよろしく』('98)
 死神が人間の女性に恋をするというロマンチック・ラブ・ストーリー。死期の間近な大富豪ウィリアム(アンソニー・ホプキンス)のもとに突然現れた青年ジョー・ブラック(ブラッド)。彼はウィリアムを迎えにきた“死神”なのだが、こともあろうにその大富豪の娘スーザン(クレア・フォラーニ)に恋してしまった…。ブラッドが本格的なラブ・ストーリーで主演するのはこの作品が初めて。ジョーとスーザンの幻想的なラブ・シーンは必見。ブラッドの甘くピュアな演技が、その美しさをさらに引き立たせ映像美を造り上げる。

発売元:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
DVD価格:\3,800 (税抜)orレンタル


■『12モンキーズ』('95)
 『モンティ・パイソン』シリーズや『未来世紀ブラジル』('85)などユニークな作風で有名なテリー・ギリアム監督がクリス・マルケルの短編映画『ラ・ジュテ』('62)をもとにしたSFサスペンス。囚人コール(ブルース・ウィリス)は“12モンキーズ”という謎の言葉を伝えられ、人類の99%が死滅するという謎の細菌サンプル採取のために'未来'から送り込まれた。'現在'で彼は狂人と思われ、精神病院に収容される。そこで謎の男ジェフリー(ブラッド)に出会うのだが…。本当に狂人なのかと思うほど、キレた演技をみせるブラッド。この役柄のため、わざわざ目に黒いコンタクト・レンズをはめたとか。この演技でブラッドはゴールデン・グローブ助演男優賞を受賞、またアカデミー助演男優賞にもノミネートされた。

発売元:パイオニアLDC
LD価格:\5,700(税抜)orビデオレンタル


■『セブン<普及版>』('95)
 キリスト教の教え、“七つの大罪”をモデルにしたサイコ・サスペンス。ある日“七つの大罪”になぞらえた連続殺人事件が起こる。退職を一週間後に控えた老刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と、後任の若手刑事ミルズ(ブラッド)が事件を担当することになったが、犯人が事件完結のためのターゲットに選んだのは・・・。驚愕のクライマックスが話題を呼んだこの映画で、ブラッドは若く血気盛んな新米刑事を熱く演じる。モーガン・フリーマンとの息の合った演技も見もの。また、この映画で共演したグウィネス・パルトロウと恋に落ち、一時は結婚の噂もあったが後に破局を迎えた。


発売元:東宝ビデオ
DVD価格:¥4,800(税抜)orビデオレンタル
12月21日発売


■『リバーランズ・スルー・イット』('93)
 ロバート・レッドフォード監督作、大自然に囲まれたモンタナを舞台に家族の絆を描くヒューマン・ドラマ。厳格な牧師の父のもとで育ったノーマン(クレイグ・シェーファー)とポール(ブラッド)兄弟。愛し合いながら互いの違いを理解し合えない家族が、フライ・フィッシングを通じて心を通わせていく様子を詩情豊かに描いていく。原作はシカゴ大学教授ノーマン・マクリーンの自伝的処女作『マクリーンの川』。美しく流れる渓流の中、輝く笑顔を見せるブラッド。この作品は、アカデミー撮影賞を受賞。ブラッドの名もまた世界中に広く知られるようになった。

販売元:パイオニアLDC
DVD価格:\4,700(税抜)or レンタル


■『テルマ&ルイーズ』('91)
 女同士の逃避行を描いたクライム・ロード・ムービー。平凡な主婦テルマ(ジーナ・デイヴィス)と勝ち気なルイーズ(スーザン・サランドン)はある日、車で旅に出る。道中、ルイーズが男たちにレイプされそうになり、テルマは彼らを射殺してしまう。そこから二人の逃避行が始まった・・・。ウィリアム・ボールドウィンの代役として出演することになったブラッド。ゆきずりのヒッチハイカー役でほんの数十分しか出演していないが、その印象的な演技は注目を集めた。ブラッドのブレイク作ともいえる。

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント
DVD価格:\2,980 (税抜)or ビデオレンタル


■その他のVIDEO&DVD作品
『レス・ザン・ゼロ』('87)、『リック』('88)、『21ジャンプ・ストリート』('88~'89・TV)、『ハッピー・トゥギャザー』('89)、『処刑教室-最終章-』('89)、『トゥルー・ブルース』('90・TV)、『傷だらけのランナー』('90)、『グローリー・デイズ(1)~(3)』('91・TV)、『ハリウッド・アドベンチャー/3つの扉』('91)、『ジョニー・スエード』('91)、『クール・ワールド』('92)、『ザ・コンタクト/取り残された戦士』('93・TV)、『トゥルー・ロマンス』('93)、『カリフォルニア』('93)、『ザ・コンタクト』('93~'94・TV)、『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』('94)、『ヒミツのお願い』('94)、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』('94)、『スリーパーズ』('96)、『メイキング・オブ・12モンキーズ』('96)、『セブン・イヤーズ・イン・チベット』('97)、『デビル』('97)、『マルコヴィッチの穴』('99)、『ファイト・クラブ』('99)


■ブラッド・ピットの新作はロバート・レッドフォードと共演のスパイ・サスペンス!

ブラッドの最新作は、トニー・スコット監督による『スパイ・ゲーム』。ロバート・レッド・フォードと組むのは8年ぶり、今度は共演だ!
 中国の刑務所を舞台に、生死をかけて任務を遂行するスパイの世界で生きる男と男のドラマを描いたアクション・サスペンス。厳重な警備を備えた中国の刑務所に捕らえられている人物を救うためやってきた、CIAエージェントのトム・ビショップ(ブラッド)。しかし、彼の作戦は失敗に終り、捕虜になってしまう。ワシントンDCでこの情報を知った退職間近のCIA作戦担当官ネイサン・ミューア(ロバート・レッドフォード)。彼はビショップにCIAエージェントとしてのスパイ訓練を施した人物であり、ビショップにとっては仕事の師でもある。アメリカが現在の政治的事情から、ビショップを見殺しにするつもりだと知ったミューアは、信頼と尊敬で結ばれていたかつての戦友が苦境に立たされているのを黙って見過ごすことができず、ビショップ救出を計画する。全財産を投げ打って、ミューアの捨て身のミッション=“スパイ・ゲーム”が始まった・・・。
 ベテラン・スパイ演じるロバート・レッドフォードに対して、若いスパイをブラッドが演じるという設定は、彼らの関係をそのまま表しているようだ。8年前の『リバー・ランド・スルー・イット』の時はロバート・レッドフォードが監督だったため、共演をするのは今回はじめて。ブラッドも大先輩であるロバート・レッドフォードとともにカメラの前に立てることを喜んでいるという。この二大スターの演技の戦いも見逃せない。
 最新作は他に、スティーブン・ソダーバーグ監督がルイス・マイルストンの60年の作品『オーシャンと十一人の仲間』をリメイクした『オーシャン11』(01)でジョージ・クルーニーと初共演。そしてコーエン兄弟監督による『To The White Sea』(02)とダレン・アロノフスキー監督の『The Last Man』(02~03)のオファーを受けていたが、現在撮影無期延期となっている。今後は、デヴィッド・フィンチャー監督の『キッチン・コンフィデンシャル』で主演するとの噂もある。


■ここもチェック!? ブラッドのあれこれ
作品とコメントに見る、ブラッドの才能とは?
 大学時代には、将来映画関係の仕事に就きたいと友人に語っていたブラッド。大学を卒業した後、ほかの誰もがそうであるように、会社に勤めてごく普通の生活を送ることに疑問を感じていた。卒業間近に、半ば逃避のような状態でロサンジェルスへ行く。芸術学校へ入学したもののほとんど学校へ行かず演技の勉強をしていたというから、よほど役者の仕事に執着があったようだ。
 ブラッドは、ガイ・リッチー監督の『スナッチ』に出演の際のインタビューで「映画を選択する際のモットーは“安心は退屈、退屈は死”、興味をそそられるものや自分が前進できるものでなければ引き受けない。過去にやったことの繰り返しは嫌だ」と語っている。実際、この作品に出演したのも『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』を観たブラッドが、ガイ・リッチー監督に惚れて自らオファーを申し出た。そして、“破格の低ギャラ&特別扱い一切なし”といった条件もお構いなしに出演を引き受けたそうだ。ガイ・リッチーといえばマドンナの夫としても有名だが、スタイリッシュな映像や音楽、凝りまくったストーリーが好評な監督である。ブラッド・ピットが演じるキャラクターは、アイルランド訛のヘンテコ英語を話すぶっ飛んだ男。「アメリカ人であるブラッド・ピットに、むりやり正しいイギリス英語を話させるなんて、そもそも下らないと思ったんだ」と語るのは監督のガイ・リッチー。たしかに、この監督と仕事をするのはいかにも面白そうだ。
 これまでの彼の役柄をみると、フライフィッシングの名人だったり、新米刑事だったり、登山家だったりと、どれをとっても同じ役を演じていない。“世界でもっともセクシーな男性”の冠を持つブラッドだが、その美しい顔をわざと歪ませた、狂人まがいの精神病院患者やドジな三枚目男、アイルランド訛の似非ボクサーなども演じている。常に新しい役に挑戦し続けるブラッドの映画への熱い思いや役者としての意気込みは、世界的な大スターになった今日でも変わらない。
 現在まだ撮影の目処がたっていないが、今後の予定として、ジョエル・コーエン監督、ダレン・アロノフスキー監督など、ひとくせある監督の作品への出演が目立つ。好奇心旺盛で、演技に対していつもポジティブなブラッド。“結婚”という新たな出来事も加わり、今後どんな演技をみせてくれるのか、ますます目が離せない!


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