JULIA ROBERTS
 美貌と実力を兼ね備えたアカデミー賞女優、ジュリア・ロバーツの魅力に迫る!
 チャーミングなスマイルと快活な意気のよさが大人気のジュリア・ロバーツ。2000年の『エリン・ブロコビッチ』でアカデミー主演女優賞に輝き、ついに演技派女優の仲間入りを果たした。名実ともにハリウッド№1女優になったジュリアの魅力に迫ります!
 1967年、アメリカ・ジョージア州スミルナ生まれ。本名はジュリー・フィオナ・ロバーツ。家族は元舞台俳優の父ウォルターと母ベティ・モーツ、映画俳優の兄のエリック、女優の姉リサ、そして母ベティの再婚相手の子供の妹ナンシー・モーテスの5人。両親は63年に地元アトランタのパイドモント・パークに若手俳優や演劇家を育成する演劇学校を設立するが、財政的に行き詰まり閉鎖、これがきっかけで両親は離婚。兄のエリックは父に、当時4歳のジュリアは姉のリサとともに母に引き取られ、生まれ故郷のスミルナに移り住む。ジュリア10歳の時に、父をガンで亡くす。
 16歳の時に俳優をしている兄エリックの主演作『パッショネイト/悪の華』('83)の撮影を見学、映画界に興味を抱いたジュリアは女優を志す。高校卒業と同時に姉のリサとNYで同居生活を開始、演劇学校にも通い始める。しかし、ジュリアの求めるものと学校の方針が違い、あっさり退学してしまう。それから1年半あまり、モデルやCM出演などをしながらオーディションを渡り歩く生活を続ける。初めての映画出演は兄エリック主演の『ブラッドレッド/復讐の銃弾』('87)、主人公の妹役を演じデビューを飾った。
 ジュリアが注目されだすのは88年頃から。『ミステック・ピザ』ではインディペンデント・スピリッツ賞演技賞にノミネートされ、『マグノリアの花たち 』ではゴールデン・グローブの助演女優賞を受賞した。90年のリチャード・ギアと共演したシンデレラ・ストーリー『プリティ・ウーマン』が爆発的な大ヒットを記録、アカデミー主演女優賞にもノミネートされ、ジュリアはたちまちトップ女優へ。その後は出演依頼も殺到し、『フラットライナーズ』('90)『愛がこわれるとき』('91)『愛の選択』('91)『フック』('91)『ペリカン文書』('93)など、立て続けに映画出演し着々とキャリアを積んでいく。98年に出演した『グットナイト・ムーン』で、ジュリアはかねてより敬愛しているスーザン・サランドンとの共演を果たす。そしてまた、ジュリアとスーザンがこの映画の脚本をとても気に入ったことから、製作総指揮としても参加、新たな挑戦をはじめる。そして、『ノッティングヒルの恋人』('99)『プリティ・ブライド』('99)『ザ・メキシカン』(01)と話題作への出演が続く。2000年の『エリン・ブロコビッチ』では、念願のアカデミー主演女優賞を受賞。今まで、3回もノミネートされてはいたものの受賞には至らなかったため、この受賞はジュリアにとってとても大きいものであった。

 私生活では、『フラットライナーズ』('90)で共演したキーファー・サザーランドと婚約していたが、挙式の3日前に婚約を破棄している。その2年後にカントリー歌手のライル・ロベットと電撃結婚し、周囲を驚かせた。しかしその関係も長くは続かず、95年3月に離婚。その後、96年に人気TV番組『フレンズ』に特別出演した際、レギュラー出演のマシュー・ペリーと噂になった。また、97年11月から俳優ベンジャミン・ブラットと交際していたなど、彼女に関する恋の話は後をたたない。


■VIDEO&DVDでチェック!ジュリアの演技力&演出
話題作に次々出演するジュリア・ロバーツの演技&演出を作品でチェック!!
 ジュリアが登場するとスクリーンは一気に華やかに。主演する映画は殆ど大ヒットするジュリア・ロバーツの魅力を作品でチェック!!


■『エリン・ブロコビッチ』(00)
 スティーブン・ソダーバーグ監督が、巨大企業を相手に全米史上最高額の和解金を勝ち取った実在の女性、エリン・フロコビッチの活躍を映画化したヒューマン・ドラマ。無職のシングル・マザー、エリン・フロコビッチ(ジュリア)は交通事故に会うが、弁護士が和解金を取るのに失敗。それがきっかけでその弁護士の法律事務所で働くことになった。 そこで彼女は、偶然見つけたある不動産案件の書類に疑問を抱き調査をはじめる。やがて、それが大企業の関わる水質汚染事件であると発見する。最初は関わり合いになることを嫌がっていた住民たちを説得し、エリンは大企業を訴訟することに…。主人公エリンを強く、賢く、直感的でパワフルに演じるジュリア、監督のソダーバーグもエリン役の起用は彼女以外に考えられないとジュリアを絶賛。

発売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
VHS価格:¥15,800(税抜)orレンタル


■『ノッティングヒルの恋人』('99)
 ヒュー・グラントと共演のロマンチック・ラブコメディー。ハリウッドの大女優と彼女のファンの男性が偶然出会い恋に落ちる現代版『ローマの休日』。ウエストロンドンの小さな街“ノッティングヒル”で旅行専門書店を営むウィリアム(ヒュー・グラント)は、平凡な毎日を送っている。いつか、自分の人生に奇跡が起こらないかと考えていた。そんな時、偶然彼の店に世界で最も人気の大女優アナ・スコット(ジュリア)がやってきた。偶然はこれだけでなく、その後2人の間に次から次にハプニングが起こり、やがて互いに運命を感じ始めるが…。世界一美しい大女優アナはジュリアのハマリ役。彼女の美しさ&キュートさが全篇に散りばめられた奇蹟のような恋物語はファン必見。

発売元:ポニーキャニオン
DVD価格:¥4,700(税抜)orレンタル



■『ペリカン文書 』('93)
 ベストセラー作家ジョン・グリシャムの小説を、『推定無罪』のアラン・J・パクラ監督が映画化。ある女子大生が書いたレポートが政府を震撼させる大きな問題に発展していまうサスペンス・ミステリー。 法科の女子大生ダービー(ジュリア)は、最高裁判事の殺人事件に関する大胆な仮説を提唱するが、 それがいつの間に国家の上層部の黒幕の目に触れ、“ペリカン文書”と呼ばれる極秘情報に。ダービーは命を狙われ、恋人も殺されてしまう。孤立無援の彼女はジャーナリストのグランサム(デンゼル・ワシントン)の助けを得て、事件の核心に迫る…。ジュリアは普通の女子大生から、危険に晒されながら真実を追求していくうち、強く逞しくなっていく女性を熱演。デンゼル・ワシントン、サム・シェパードなどベテランの共演者たちの迫真の演技も見逃せない。共演者のデンゼル・ワシントンはジュリアが自ら指名したともいわれている。

発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
VHS価格:\2,480(税抜)orレンタル


■『プリティ・ウーマン』('90)
 リチャード・ギアと共演のジュリア出世作。本作で、ジュリアは世界中から注目されるようになった。ハリウッドの娼婦が金持ちの実業家と知り合い、瞬く間にエレガントな女性に変身するというシンデレラ・ストーリー。『マイ・フェア・レディ』の現代版として女性たちから絶大な人気を誇った本作は、90年全米興行第1位となった。売春婦のビビアン(ジュリア)はウォール街きっての実業家のルイス(リチャード・ギア)と一週間だけの契約を結ぶ。ルイスからレディの振る舞いを教えられ、ビビアンは立派なレディへと変身していく。ルイスは美しくて明るいビビアンに次第に惹かれていくのだが…。はすっぱな物言いをするジュリアが、淑女へ変身していく様は見事。

発売元:パイオニアLDC
DVD価格:\4,700(税抜)orレンタル


■『マグノリアの花たち』('89)
 ロバート・ハーリングの戯曲を映画化した、田舎町の美容院に集まる人々の姿を軽やかに描いたヒューマンドラマ。アメリカ南部ルイジアナ州の小さな町にある、トルービィ(ドリー・パートン)の美容院は常連客の女6人の社交場。そのなかの一人、イーテントン家のしっかり者の母親マリン(サリー・フィールド)の長女シェルビー(ジュリア)は難病を患っていて、子供を産んではいけないといわれている。しかし、医者や母の反対を押し切り子供を産むが、産後1年に病状が悪化してしまい…。蒼々たる大女優陣のなかで、まったく引けをとらない演技をみせるジュリアは、本作でゴールデン・グローブ助演女優賞を受賞、アカデミー賞助演女優賞にもノミネートされている。

発売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
VHS価格:¥2,480(税抜)orレンタル


■『ミステック・ピザ』('88)
 ジュリアが注目されるきっかけになった作品。ピザ・ハウスで働く3人の少女のひと夏の経験を描く青春物語。コネチカットの港町のピザ・ハウス“ミスティック・ピザ”で働く3人の少女、いい男を捕まえるのに夢中なディジー(ジュリア)とデイジーの妹で妻子持ちの建築家に恋心をつのらせるキット(アナベス・ギッシュ)、そして、彼との結婚に迷うジョジョ(リリ・テイラー)。彼女たちはこの夏、それぞれの甘く切ない恋を経験することに…。ちょっと下品な田舎町の少女を演じるジュリアは、怒ったりわめいたり表情も豊か。まだ初々しいジュリアの演技が観られる作品の一つ。

販売元:ポニーキャニオン
DVD価格:\4,700(税抜)or レンタル



■その他のVIDEO&DVD作品
『サティスファクション』 ('89) 『フラットライナーズ 』('90)『愛がこわれるとき 』 ('90)『フック』 ('91)『愛の選択 』('91) 『ザ・プレイヤー』 ('92)『プレタポルテ』 ('94)『アイ・ラブ・トラブル』 ('94)『愛に迷った時』 ('95)『世界中がアイ・ラヴ・ユー 』('96)『マイケル・コリンズ』 ('96)『ジキル&ハイド』 ('96)『陰謀のセオリー』 ('97)『ベスト・フレンズ・ウェディング』('97)『グッドナイト・ムーン』 ('98) 『プリティ・ブライド』('99)『ザ・メキシカン 』(00)


■ジュリア・ロバーツの新作はジョー・ロス監督による“新世紀のシンデレラ・ストーリー”!

ジュリアの最新作は、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ジョン・キューザックと共演の『アメリカン・スウィートハート』。監督は世界屈指の敏腕プロデューサーとして知られるジョー・ロス。この最強メンバーが臨んだのは、恥ずかしがり屋で目立たない主人公がやがて真実の愛を見つけ、人生の輝きと美しさを手にしていくロマンティックなシンデレラ・ストーリー!
 超人気女優の姉グウェン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)の付き人をしている内気で目立たないキキ(ジュリア)は、舞台裏でいつも彼女の世話に走りまわっている。スポットライトを浴びて輝く美しさを放つグウェンの影で、セレブの華やかさとは無縁の生活を送るキキだったが、売れっ子俳優のエディ・トーマス(ジョン・キューザック)に密かに恋心を抱いていた。しかし、エディはグウェンの別居中の夫であり、彼はキキに対して妹としての存在以上の感情はなかった。それを痛切に実感しているキキは、切ない恋心を胸に秘め仕事に打ち込む。そのキキのひたむきな姿に、やがてエディは真実の愛を見出していく…。
 豪華絢爛なハリウッドの舞台裏を描いたドラマともいえる本作、華やかな表舞台で活躍するハリウッドの大女優役をキャサリン・ゼタ=ジョーンズが、一方ジュリアは舞台裏を担当する付き人役を演じる。本来なら、ハリウッドのトップ・スターであるジュリアが大女優グウェン役を演じてもおかしくないはず。しかし、脚本を読んだジュリアが、グウェンよりもキキの方に好奇心をかられ、自ら電話で監督にキキ役を申し出たという。かなわぬ恋に身を焦がし、じっと待っているだけの女性から、まっすぐな心で最愛の人を目覚めさせ、自ら幸せを掴み取るポジティブなシンデレラへ変わっていく過程をビビッドに魅せるジュリア。人を愛する気持ちをバネに、やがて美しく洗練されていくキキの姿に、だれもが共感をおぼえるだろう。キキを演じるジュリアはまさに、すべての女性に勇気と感動を与える<アメリカン・スィートハート>=“アメリカの理想の恋人”なのだ。これまでにない新しい魅力を披露するジュリアの極上スマイルも必見!
 最新作は他に、スティーブン・ソダーバーグ監督がルイス・マイルストンの60年の作品『オーシャンと十一人の仲間』をリメイクした『オーシャンズ11』(01)でブラッド・ピット、ジョージ・クルーニーらと共演。続けて、ソダーバーグ監督の『セックスと嘘とビデオテープ』の“続編”と噂されている『Full Frontal』(02)に出演している。そしてもう一本、ソダーバーグがらみの映画、『Confessions of a Dangerous Mind』(02)に出演が決まっている。この映画は、プロデューサーがソダーバーグ、そして、ジョージ・クルーニーがはじめて監督を努める。クイズ番組「Gong Show」の司会者チャック・バリスの自伝を元にした作品で、ジュリアはCIA捜査官を演じるとの噂もある。そしてまた、『アメリカン・スウィートハート』のジョー・ロス監督の主催するレボリューション・スタジオ制作予定のロマンティック・コメディ『Mona Lisa Smile』への出演も決定したようだ。


■ここもチェック!? ジュリアのあれこれ
作品とコメントに見る、ジュリアの才能とは?
 舞台俳優と舞台女優を両親に持つジュリアは、いわば役者のサラブレッド。幼い頃から“演技”のあれこれを真近に見られる環境があり、兄も姉も役者をしている役者一家なのだ。そんな家庭で育ったジュリアは、現在では、ハリウッド№1の人気を誇るアカデミー賞女優。極上のジュリア・スマイルに誰もがキュート!と叫んでしまう、そんなジュリアの魅力を作品とコメントでチェック!
 ジュリアはこれまでに、リチャード・ギアをはじめ、ブラッド・ピット、デンゼル・ワシントンなど、数々の人気俳優と共演してきた。そしてまた、俳優だけでなく、スティーブン・スピルバーグなどの超有名監督やロバート・アルトマン、スティーブン・ソダーバーグ、ウディ・アレンなどの個性派監督の作品にも多く出演しているのだ。こんなに多くの有名俳優・監督と仕事をしてこられたのも、彼女自信が放つ特別な魅力のせいだろう。アカデミー主演女優賞を獲得した映画『エリン・ブロコビッチ』の監督、スティーブン・ソダーバーグはジュリアについて、内在するカリスマ性や拒みがたいエネルギーを持つ、目のとても輝いた女優であると語る。また、ジュリアがはじめてミュージカルに挑戦した『世界中がアイ・ラブ・ユー』のウディ・アレン監督はキャスティングにあたって、肝心なのは役をこなせること、歌やダンスの訓練を受けていなくても歌で感情を表現できる人を探していた、という。ほかにも『アメリカン・スウィートハート』の監督ジョー・ロスとジュリアとは15年来の付き合いがあるそう。自身が主催するレボリューション・スタジオの今後の作品でも、ジュリアと契約する話もある。ジュリアもロスが監督をするなら是非出演したいといっており、二人は仲がよいようだ。
 監督からもオファーの多いジュリア、明るくキュートな彼女の笑顔にだれもが元気付けられるのだろう。そんな、みんなから愛されているジュリアは、9月のN.Y.同時多発テロ事件後、テロ犠牲者の遺族らを支援するため、米赤十字社など二つの団体に計200万ドル(約2億3000万円)を寄付している。現在N.Y.に住んでいるジュリアにとって、N.Y.はもう何年も前から我が家だという。そしてまた、米同時多発テロ犠牲者の追悼と寄付を目的に、全米4大テレビネットワーク(ABC、CBS、FOX、NBC)が共同で制作、世界210カ国以上で放送されたチャリティー番組『アメリカ ヒーローたちへのトリビュート』で、トム・ハンクス、ジャック・ニコルソンなどのハリウッドの大物俳優たちと共に視聴者に募金を呼びかけた。女優業で大忙しのジュリアだが、犠牲者の救済活動にも積極的に取り組んでいる。N.Y.愛し、映画を愛するジュリアの、今後の活動に期待しよう!
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