Jet Li
 技の華麗さは世界一!今最高のアクション・スター、ジェット・リーの魅力
※本文中では、表記を統一させるため、名前はすべてジェット・リーとなっております。

 武術アクションの美しさで知られるジェット・リー。近年では、『ロミオ・マスト・ダイ』(00) や『リーサル・ウェポン4』('98) など、多くの大ヒット作に出演し、ハリウッドきっての人気アクション・スターとなったジェット・リーの魅力に迫ります!
 63年、中国河北省生まれ。中国名は、李連杰(リー・リンチェイ)。ジェット・リーは英語名。5人兄弟(兄2人、姉2人)の末っ子に生まれる。2歳の時に父親と死別、女手ひとつで5人の子を育てた母親も、一昨年の夏にこの世を去った。8歳から北京の業余体育学校で武術を学び、11歳の時に全中国武術大会で優勝する。同大会では、5回連続で中国全国武術大会優勝という快挙を成し遂げ、中国の至宝と呼ばれる。

 その後、中国武術の素晴らしさを多くの人に伝えるため、映画界へ。82年の『少林寺』に出演。本作は、全世界で大ヒットし、“少林寺拳法”を世に広めた記念すべきリーのデビュー作となった。人気を決定的にしたのは、91年の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明』。クンフー映画の代名詞ともなった本作はシリーズ化され、リーは香港を代表するトップ・スターになった。
 ハリウッドへの進出は、98年の『リーサル・ウェポン4』から。メル・ギブソンと共演の本作で悪役を見事に演じたリーは、2000年の『ロミオ・マスト・ダイ』でハリウッド映画初の主役を獲得、一躍ハリウッドのアクション・ヒーローになった。

 私生活では、1986年、『少林寺2』などで共演した黄秋燕と結婚し、二女を設けるが、4年後に離婚。そして、『ドラゴン・ファイト』(1988)で共演したミスアジアで女優の利智と99年に再婚。彼女との間に娘を一人設けている。


■DVDでチェック!ジェット・リーの演技力
アクションも本格的!武術の達人、ジェットが見せる演技は一味違うぞ!
■『ロミオ・マスト・ダイ 特別版』(00)

 『リーサル・ウェポン4』でハリウッド・デビューを果たしたジェット・リーが次なる作品として挑んだのは、スーパー・アクション。オークランドで何代にもわたって激しい対立を続けてきたアジア系マフィアと黒人系マフィア。ある日、アジア系マフィアのボスの息子ポー(ジョン)が、何者かに殺されてしまう。香港の刑務所で服役していたポーの兄ハン(ジェット)は,弟の訃報を聞き脱獄を決意。オークランドに戻り、事件の真相を追う。唯一の協力者は、黒人女性のトリシュだけ。が、彼女は実は黒人組織のボスの娘だったのだ。ジェットの生身のアクションと『マトリックス』を作ったスタッフによるVFXとの融合は見事。

発売/販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
価格:¥2,500(税抜)
■『リーサル・ウェポン4 特別版』('98)

 メル・ギブソンとダニー・グローバー扮する刑事コンビで知られるアクション・シリーズ4作目。ロサンゼルス市警のマーチン・リッグス(メル・ギブソン)と相棒のロジャー・マータフ(ダニー・グローバー)。休暇中に、偶然中国マフィアの密入国船を目撃。激しい銃撃戦を繰り広げるが、取り逃してしまう。後日、2人はチャイニーズ・マフィアが事件と大きく関わっていることを知る。そして、マフィアのボス、クー(ジェット)と対決を試みるが…。アクション・ヒーローだったジェットが悪役に挑戦した記念すべきハリウッド進出第1作目。芸名を、リー・リンチェイからジェット・リーに変えたのもちょうどこの頃。

発売/販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
価格:¥2,000(税抜)
■『D&D/完全黙秘』('95)

 秘密捜査官の男が巨大組織に挑むクンフー・アクション。中国政府の公安刑事のクン・ウェイ(ジャット)は、機密任務のため、友人や家族にもその職業を明かす事が出来ない。香港マフィアの麻薬組織内で潜入調査を行う最中、妻が病死。そして、たった一人の息子までが犯罪組織に狙われる。愛する息子を救い出すため、ウォンは単身で強大な組織に立ち向かう…。94年の『新少林寺伝説』で組んだ謝苗と再び親子役を演じたジェット。息子を愛する父親を熱演。お得意のクンフー・アクションも見事だが、ジェットの演技も堪能できるドラマ性の高い作品。

発売元:ケイエスエス
販売元:ケイエスエス販売
価格:¥4,700(税抜)
■『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明』('91)

 ジェットの代表作ともいえる、“ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ”シリーズ第1弾。19世紀半ばに実在した東洋医術の医者で、武術の達人でもある中国伝説の英雄、黄飛鴻[ウォン・フェィフォン]をモデルにした快活クンフー・アクション。中国動乱期、夢を求めて多くの中国人が外国へ向かう移民船に集まった。しかし、それは全財産を渡航費として巻き上げたうえ、男は奴隷として女を娼婦として売り飛ばす奴隷船だったのだ。これを知った黄飛鴻(ジェット)は激怒。悪事を暴こうと奮起するが、彼の前に、最強の武道家イェン(ウー・マ)が立ちはだかった…。大ヒットした本作で、英雄・黄飛鴻を演じたジェットは、アクション・ヒーローとしての座を確立した。

発売/販売元:パイオニアLDC
価格¥4,700(税抜)
■『阿羅漢』('86)

 『少林寺』『少林寺2』('83)に続く、“少林寺シリ―ズ”の一つ。清王朝は、少林寺を危険分子とみなし、焼き払ってしまう。その後、北と南に分断されてしまった少林寺総本山だったが、やがて、北少林寺の智北(ジェット)と南少林寺の智南は、共に組んで打倒王朝を目指す。一つに集結した少林寺の門徒達と清王朝との大決戦が始まった…。アクション主体の映画なのだが、途中、淡くロマンチックなラブ・ストーリーが展開されるのも見どころ。ジェット演じる智北のお相手・青燕を演じる黄秋燕は、実はジェットの前妻なのです。もう一つの見どころとして、ジェットの女装姿がある。羊飼いの女の子に扮するジェットは、実にかわいらしく、他ではなかなか見られるものではない。

発売/販売元:キングレコード
価格:¥4,700(税抜)
■『少林寺』('82)

 ジェット初主演作。アジア映画での最高興行記録を誇る本格アクション・スペクタクル。日本おける少林寺拳法ブームのきっかけを作った。動乱期の中国を舞台に、少林寺一派が圧政を強いてきた将軍に父親を殺された小虎(ジェット)は、一人少林寺を訪れる。そこで、親の敵を取るため、少林拳法の修行の励む小虎だったが、将軍は少林寺にも攻撃を仕掛けてきた。少林寺の僧たちは、団結してこれに対抗するが…。数々の武術大会に優勝した後、中国武術を世に広めるべく本作に出演したジェットは出演当時18歳。演技には初々しさが感じられるものの、得意のアクションでは、真に迫る本格的な武術を披露。少林拳の技の数々を放つジェットの美しい動きには、目を見張るものがある。

発売/販売元:キングレコード
価格:¥4,700(税抜)


■最新映画でチェック!
最強!ジェット・リーに敵なし!
 ジェットの最新作は、ジェット・リーVSジェット・リーという奇想天外なアイディアに彩られた驚異の近未来SFアクション・スリラー。ジェットの敵はジェットのみ。125人のジェット・リーが激しいバトル・ロワイアルを繰り広げる!
 宇宙に125あるというパラレル・ワールド。それぞれの世界に存在する自分をすべて抹殺し、たった一人になることが出来れば、生き残った者は<ザ・ワン>=全能の存在になれる。この<ザ・ワン>を目指し、125人の自分と戦うのは、ジェット・リー。一人一人、その他の自分を抹殺しながら、そのパワーを吸収。ますます強く逞しくなっていくが、最後に残った一人は、命をかけてそれを阻止しようとする“善”の自分だった。
 鍛えぬかれた肉体から放たれる本格的な武術アクションは、華麗そのもの。振り付けを担当したコーリー・ユエンは、「まず、ワイヤーを使うのは極力避けました。可能な限りジェットの世界最高の武術を見せるようにしたんです」と語る。そして、“世界でNo.1の武術家が自分自身と対決したら?”というアイデアを元に、善のジェットと悪のジェットの対決を実現した。「正面から破壊力が出せる形意拳(Xing Yi)で闘わせるようにしました。全く対照的な二人がどう対決するかは本当に楽しみでしたね」

 次々に登場する技の数々。ジェットだから可能な、ジェットしか出来ないスーパー・アクションに、圧倒されること間違いなし。
■『ザ・ワン』公式サイトはこちら>> > http://one.eigafan.com/
 その他の最新作は、トニー・レオン、マギー・チャンらと共演のアクション映画『ヒーロー』(02)や、『ロミオ・マスト・ダイ』で共演したDMXと再共演のアクション・スリラー『Cradle to the Grave』など。


■これもチェック。ジェットのあれこれ

 幼い頃から、過酷なトレーニングにも絶え、中国武術を体得した後、その素晴らしさを世界に伝えようと映画界に進出。現在、アクション・ヒーローとして、世界にその名を知られるほどになったジェットだが、彼の多彩な能力は、俳優業にとどまらず、プロデュース面でも力を発揮している。
 “香港のスピルバーグ”と呼ばれるほどのヒット・メーカー、ツイ・ハーク監督のもとで“ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ”シリーズの第3作目まで出演するが、監督と目指すべきものが違ったジェットは、シリーズを降板。92年に自身の映画製作会社“正東製作有限公司”を設立し、自ら映画製作に取り組んでいく。一作目は、南派少林拳の大家・方世玉の若かりし時をユニークに描いた痛快娯楽作『格闘飛龍・方世玉』('92)。テンポの良い場面展開や意外なアクションが好評で、たちまち人気を呼んだ。
 93年には、一旦降板した“ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ”シリーズに復帰。製作にも参加し、シリーズ第4弾になる『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地雄覇』を成功させる。そして、98年のハリウッド進出後、2001年には、リュック・ベッソンと共に『キス・オブ・ザ・ドラゴン』の製作に参加。本作では、主演はもちろん、原案も手がけるというスーパーぶりを発揮している。

 最新作『ザ・ワン』への出演時に、「僕は観客が作品から何も感じないような単なるアクション映画に出るつもりはない。映画を通して観客と対話がしたいんだ」と語っていたジェット。今まで、観客の意向や、意見をいつも大事に考えているジェットだからこそ、みんなが楽しめる素晴らしいアクション映画を作ってこられたのだろう。そんなジェットの今後の活躍に、期待は膨らむばかりである。


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