BEN AFFLECK
 溢れる才能の持ち主ベン・アフレックの魅力を探る

 競争率の高いハリウッドで、めきめきと頭角をあらわし、いまや1千万ドルスターの座を獲得したベン・アフレック。カッコいいだけじゃなく、才能溢れる彼の魅力を探ります。
 1972年8月15日、カリフォルニア州バークレー生まれ。本名はBenjamin Geza Affleck。ソーシャルワーカーの父と小学校教師の母は、子供の頃に離婚。その後マサチューセッツ州ケンブリッジに移り住む。弟は俳優のケイシー・アフレック。

 物心ついたころからすでに俳優になりたかったというベンは、子供時代からバーガーキングのCMやTVの子供番組にレギュラー出演していたという。またこの頃出会った幼なじみの親友マット・デイモンとは、共にリトル・リーグでプレイをしたり、一緒に俳優を志してドラマ・スクールに通うなど行動をともにしていた。
 本格的な映画デビュー作は、デイモン共演の『青春の輝き』('92)。リチャード・リンクレーター監督の『バッド・チューニグ』('93)で注目を集め、サンダンス映画祭で有名になったケヴィン・スミス監督の『モール・ラッツ』(’95)『チェイシング・エイミー』(’97)に主演。

 この頃、幼なじみで大親友のマット・デイモンともに、なかなかメジャー進出できない状況を打破するため『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』('97)の脚本を共同執筆する。この作品がミラマックスに買い上げられ、同作の映画出演を果し、アカデミーとゴールデングローブの脚本賞を受賞。一躍時の人となり、マットとともにハリウッドでの地位を確実なものにした。

 その後数々のメジャー作品に出演し、昨年全米夏の超大作『パール・ハーバー』(01)では、ついに1千万ドルスターの座を獲得している。


■DVDでチェック!カッコいいだけじゃないベンの演技の魅力

◆『偶然の恋人 2枚組スペシャルエディション』(00)
 LAの広告代理店に勤めるバディ(B・アフレック)は、大手エアラインをクライアントに持つ切れモノ広告マン。ある日、出張先の空港で大雪に遭った際、彼はその場で出会った女性と夜を明かすため、家族のもとに帰路を急ぐ男に自分のチケットを譲る。ところが、その飛行機は墜落事故を起こし、罪の意識に苛まれるバディは、アルコールに溺れ始める。立ち直るためには、罪を償うことが必要だと感じたバディは、チケットを譲った男の未亡人アビ―(グィネス・パルトロー)の元へ身元を明かさぬままあらわれ、やがてふたりの間に恋愛感情が芽生えはじめるが・・・。かつて実際に恋人同士だったアフレックとパルトロー主演のラブ・ストーリー。アルコール依存症のヤッピー役が迫真の演技のベン!

発売元:角川書店
発/販売元:アスミック
\3,800(税抜)  販売協力:パイオニアLDC
◆『ドグマ 』 ('99)
 ベン・アフレックが大親友マット・デイモンとコンビを組んでおくるハチャメチャ・ブラック・コメディ。昔、神に背いたことから天界を追放になった2人の堕天使ロキ(M・デイモン)&バートルビー(B・アフレック)。1000年も地上で暮らしていた彼らに天界に戻れるチャンスが到来。しかし彼等の天界への帰還は、神の定めた教義(ドグマ)に矛盾を生じさせることであり、それはすなわち人類の滅亡を意味していた…。ベンとは『モール・ラッツ』<未>('95)、『チェイシング・エイミー』('97)でおなじみのケヴィン・スミス監督作品。“キリスト教を冒涜している”として各地で上映禁止運動が起こった話題作。

発/販:東宝ビデオ
\6,000(税抜)
◆『200本のたばこ 』('99)
80年代ブームといわれた90年代の終わりに製作されたこの映画は、まさしく80年代初頭のパンクなNYをくまなく描き上げている。12月31日の大晦日のイーストヴィレッジを舞台に、新しい出会いを求める十人十色の若者たち。それぞれのエピソードをコミカルに交錯させながら描く、青春ラブ・ストーリー。彼らは果たして新年を、新たな恋人と過ごすことが出来るのか?ベン・アフレックは、もてもてマッチョなバーテンダー、実はインテリ学生という役柄。クリスティーナ・リッチ、ケイシー・アフレック、コートニー・ラブ共演ほか、エルビス・コステロがカメオ出演し、80年代気分を決定的にしている。

発売元:アスミック
発売元:東芝デジタルフロンティア
販売元:パイオニアLDC
\4,700(税抜)    
◆『恋におちたシェイクスピア コレクターズ・エディション』('98)
<2002年7月31日までの期間限定生産>
98年アカデミー作品賞に輝くロマンスの傑作。 16世紀末のロンドン。スランプに陥っていた劇作家シェークスピア(ジョセフ・ファインズ)は、なんとか新作コメディを書き上げようと四苦八苦している。ある日オーディションにやって来た一人の若者を追って、とある屋敷へたどり着くと、そこには美しい女性ヴァイオラ(グウィネス・パルトロー)の姿があった。芝居を愛し男装までしてオーディションを受けたヴァイオラとシェークスピアは、たちまち恋におちてしまう。しかしヴァイオラは政略結婚の餌食になろうとしていた。燃え上がる恋心が創作意欲を書き立て、ついにシェークスピアの新作は完成するがその内容はコメディではなく、悲劇「ロミオとジュリエット」となっていた。そして芝居の初日は、ヴァイオラの結婚式。主演を抜きに芝居は上演できるのか・・・。ベンは、劇中劇でマーキューシオを演じ、シェークスピアをサポートする誇り高き俳優ネッド役。

発/販売元:SPE
\2,500(税抜)
◆『アルマゲドン』('98)
 マイケル・ベイ監督、ジェリー・ブラッカイマー製作によるSFパニック娯楽大作。テキサス州の大きさにも匹敵する小惑星が、地球への衝突軌道を辿っていることがNASAによって発見された。この小惑星が地球に激突すれば、あらゆる災害が起こり、人類の破滅は免れない。これを回避する方法は、小惑星内部に核爆弾を設置し、内側から破壊するしかない。そしてその任務に選ばれたのは、NASAや軍部のエリートではなく、掘ることにかけては天下一品の石油採掘のスペシャリストたちだった。刻々と迫る地球滅亡へのカウントダウンの中、14人の無骨な男たちに人類の運命が委ねられる!ブルース・ウィリス、リヴ・タイラー出演。ベンはこの作品でMTVムービー・アワード主演賞にノミネートされた。

発/販売元:パイオニアLDC
\4,700(税抜)


■最新映画でチェック!CIA情報分析官、新生ジャック・ライアンに抜擢!

 テロの脅威がごく身近に感じられるようになった21世紀。1個の核爆弾が招く第三次世界大戦の恐怖を、リアルに描きあげたサスペンスの巨編『トータル・フィアーズ』が全米2週トップを獲得し、5週連続トップ10に生き残っている(02/6/27付)。このトム・クランシーのベストセラーの映画化作品で、CIAの若き情報分析官、新生ジャック・ライアンを演じているのはベン・アフレック。
「ライアンは、とても身近な英雄だ。公徳心と倫理観が強く、国を愛している。この映画についてもうひとつ魅力的だったのは、フィル・ロビンソンが監督をつとめることだった。ただのアクション映画は作らない彼が、現在の政治情勢の危機をテーマにした知的なサスペンスを撮るという点に、とても興味をそそられた」
 全面核戦争の危機を、身を挺して防ごうとする彼の懸命な活躍ぶりは、過去のシリーズには見られなかった新鮮さ。過去3作のシリーズでアレック・ボールドウィンとハリソン・フォードが演じてきたジャック・ライアン役を引き受けるにあたり、ベン・アフレックは、ふたりの先輩に相談を持ちかけたという。「この映画のオファーがあったのは、『パール・ハーバー』でアレックと仕事をしているときだった。僕が相談に行ったら、彼は心から励ましてくれたよ。それからハリソンに電話をすると、彼も祝福してくれて、いろいろと力になってくれたんだ」とベンは語る。
 彼は、メリーランド州に住む原作者のトム・クランシーの元も訪ねた。「僕のジャック・ライアンをトムが認めてくれるかどうかは、とても大事なことだった。彼は誰よりもライアンを理解しているわけだからね。トムと知り合えて嬉しかったよ。ずいぶん長いあいだ話をしたおかげで、ライアンのキャラクターをよく理解できたんだ」

 本格的にライアンの役作りをするにあたり、アフレックは、バージニア州ラングレーにあるCIA本部まで出向き、施設内を見学し、本物のロシア分析官と面談したという。そこまで気合を入れて取り組み大ヒット作となった『トータル・フィアーズ』が、ベンの代表作となることは間違いないだろう。
 この他、全米で先頃公開されたサミュエル・L・ジャクソン共演の『チェンジング・レーン』(02)が、日本では今秋公開予定。またマット・デイモンと再び共演したロマンティック・コメディ『The Third Wheel』(02)、2003年公開予定のクライム・アクション『Daredevil』、ジェニファー・ロペス、アル・パチーノらと共演するアクション・コメディ『Gigli 』(03)、同じくJLOと共演の『Jersey Girl』(03)では、おなじみケヴィン・スミス監督と再びタッグを組み、この夏撮影開始となる。
■『トータル・フィアーズ』公式サイト> http://www.totalfears.com/


■これもチェック!ベンのあれこれ!

 実はベン・アフレックは、『トータル・フィアーズ』がはじめてのフィル・アルデン・ロビンソン監督作品ではない。マット・デイモンとともに『フィールド・オブ・ドリーム』('89)のオーディションを受けて役はもらえなかったが、ふたりでエキストラで出演している。探し出すことが出来る?

 大親友マット・デイモン、クリス・ムーア、ショーン・ベイリーと共同でライブ・プラネット社を設立したベン。TV作品の製作に携わるかたわら、ネット上で脚本コンテストを行うなど、後輩の育成にも尽力している。俳優としてだけではなく、さまざまな方面でその才能を磨きつづけている。
 まるでハリウッド・ドリームを体現しているかのようなベン・アフレック。もちろん運だけではかなわないのがハリウッド、努力と実力が生み出した結果であるはず。実力派としてのベン・アフレックの今後の行く末にますます期待したい。


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