クリスチャン・ベイル Christian Bale
 演技を磨いて子役のイメージを払拭した実力派俳優、クリスチャン・ベイルの魅力

 ディカプリオが演じたくてたまらなかったという『アメリカン・サイコ』(00)のパトリック・ベイトマン役をさらったのがクリスチャン・ベイル。彼の卓越した演技のセンスはどこからくるのでしょうか。今回は、淡々とした役柄からアクション、殺人鬼までできる演技派ベイルの才能と魅力に迫ります!
 エンターテイメント・ウィークリーの“エンターテイメント界で最もクリエイティブな人”ランキング、プレミア・マガジンの“30歳以下の、今一番ホットな役者”ランキング、そしてインタビュー・マガジンの“ミレニアムに一番求められる俳優”ランキングに名前を挙げられたベイルは、12年以上のキャリアを持ち、バラエティに富んだユニークさをもつ俳優。

 1974年、イギリス、ウェストウェールズ、ペンブロークシャー生まれ。本名はChristian Morgan Bale。父親は元パイロットで金融アドヴァイザー、母親は元ダンサー。幼い頃より姉の影響で演技の勉強を始め、イギリスのCMやTVシリーズなどに出演。その後も演技を磨いて子役のイメージを払拭、現在も実力派の若手俳優として活躍を続けています。
(C)BUENA VISTA PICTURES DISTRIBUTION AND SPYGLASS ENTERTAINMENT GROUP,LP
 4000人の難関を突破して出演した『太陽の帝国』('87)でナショナル・ボード・オブ・レビュー賞を受けた後、ウィノナ・ライダーの相手役として出演した『若草物語』('94)で世界中の心を掴み、ジェーン・カンピオンの『ある貴婦人の肖像』('96)、トッド・ヘインズの『ベルベット・ゴールドマイン』('98)などに出演。様々な議論が沸き上がった『アメリカン・サイコ』(00)では、評論家達は口を揃えてベイルの陰惨な喜劇を絶賛。ハンサムでカリスマ性のあるウェールズ出身の役者であるベイルは、インターネットで1、2を争う膨大な数のファンサイトを持ち、エンターテイメント・ウィークリーは彼を“過去10年で一番パワフルな宗派”と書いたほど。

 他の出演作は、『シャフト』(00)、『コレリ大尉のマンドリン』(01)、待機作にはディメンション・フィルムスのアクション大作『リベリオン』(02)、『Laurel Canyon』(02)が待機中。2000年にユーゴスラビア人で元モデルのサンドラ・シビ・ブラジックと結婚しています。
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■代表的な出演作でベイルの演技力をチェック!

 子役から見事な脱皮を図ったクリスチャン・ベイル。代表作でその変遷をみてみましょう!


■『太陽の帝国』('87)
 SF作家、J・G・バラードの自伝的小説の映画化。スティーブン・スピルバーグ監督作品。第二次大戦中、両親とはぐれた少年が、強制収容所で力強く生きていく様を描く。英国人少年ジム(ベイル)は裕福な家庭に恵まれ、戦争の脅威を感じることもなく暮らしていたが、激しくなる戦禍を避けるため、一家で国外脱出することになる。しかし、混乱する市内でジムは両親とはぐれてしまう…。ジム役でベイルはナショナル・ボード・オブ・レビュー賞を受賞。

発売元/販売元ワーナー・ホーム・ビデオ
¥2,980(税抜)


■『スウィング・キッズ』('93)
 戦時下のベルリンにも、粋に髪を伸ばして粋なスーツを着て、敵国アメリカの音楽であるジャズとダンスに熱中する“スウィング・キッズ”と呼ばれた青年たちの青春と悲劇の物語。些細な事件をきっかけにヒトラー・ユーゲント(HJ)に入団せざるを得なくなり、次第に彼らの友情が壊れいく様子を綴っています。ベイルは裕福な家に生まれながらも父親に認められず、ナチスに傾倒していくトーマス・ベルガ役を熱演。


■『ベルベット・ゴールドマイン』('98)
 70年代のグラムロック・ブームに生きた若者たちを描いた作品。トッド・ヘインズ監督、ユアン・マクレガー主演作。1984年、ニューヨーク。新聞記者アーサー・スチュアート(ベイル)は、編集長に「狂言事件から10年」という読み物記事の取材を命じられる。それは70年代初頭のロンドンで人気を誇り、その後失踪したロック・ミュージシャン、ブライアン・スレイド(ジョナサン・リーズ・マイヤーズ)の追跡調査だった…。70年代の妖しげで奇抜な衣装も見もの。

発売元:アミューズビデオ
販売元:アミューズソフト販売
¥4,800(税抜)


■『アメリカン・サイコ』(00)
 過激な描写が論争を巻き起こしたブレット・イーストン・エリスの小説を『I SHOT ANDY WARHOL』のメアリー・ハロン監督が映画化。80年代のニューヨーク。27歳のエリートビジネスマン、パトリック・ベイトマン(ベイル)はハンサムなヤッピー。高級マンションに住み、美しい婚約者もいる彼は一見誰もが羨む生活を送っていた。しかし、彼の心の中にあるのは底なしの虚無感と深い闇の世界。満たされない心を埋めるため彼は殺人に手を染めていく…。

発売元:東芝デジタルフロンティア
販売元:アミューズソフト販売
¥4,700(税抜)


■『シャフト』(00)
 ブラック・ムービーのブームを作った『黒いジャガー』の主人公シャフトを現代に蘇らせたアクション映画。ニューヨーク。タフでクールな刑事ジョン・シャフト(サミュエル・L・ジャクソン)は、黒人学生殺害の容疑でウォルター(ベイル)を逮捕する。しかし、ウォルターの父は有名な不動産王で金の力で保釈、そのまま海外逃亡してしまう。それから2年、ウォルターが極秘に帰国したところを再逮捕、しかしまたしても保釈が成立。金に動く司法制度に絶望したシャフトはついに、組織を離れひとり孤独な戦いを開始する…。

発売元:パラマウント ホーム エンターテインメント
¥2,500(税抜)<期間限定生産>


■今後の新作は? ベイルの新境地に迫る!

 ベイルの新作は『アメリカン・サイコ』とは打って変わってアクションもの。どんな演技を見せているのか気になるところ。まずは2003年5月公開の『サラマンダー』と現在公開中の『リベリオン』を紹介しましょう。
 ロンドンの地下鉄工事現場から突如、出現した超高熱の炎を吐く謎の巨大生物サラマンダー! 瞬く間に増殖し、驚異的なスピードで空を飛び回り、世界を炎で焼き尽くしていった。生き残った人々は、街を捨て、荒野に要塞を築いてひっそりと暮らすしかなかった。あれから20年、仲間と共に飢えと恐怖に苦しむ日々を過ごしていたクイン(ベイル)のもとに、アメリカ人のヴァンザン(マシュー・マコノヒー)率いるグループが現われるが…。

 ベイルはサラマンダーの脅威から人々を守るイギリス人リーダーを演じきっています。劇中では乗馬の腕前も披露し、かなりのアクションも見せる。ドラマとしてもよく出来た本作で新たな魅力を発見できるので要チェック!
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 また、現在公開中の作品では『リベリオン』があります。第3次世界大戦後、指導者達は戦争勃発の要因となる感情を抑制する薬“プロジウム”を開発。管理体制を徹底させ、それを守らぬ者は“牧師”と呼ばれる取締官に処罰されるという境遇に。武道ガン=カタの達人プレストン(ベイル)は、反乱分子のメンバーである女性と出会ったことから、システムに疑問をもち始め、追う者から一転、追われる身となり…。

 この作品でベイルは2丁拳銃を操る“牧師”を演じています。剣道、柔道などのトレーニングを8週間積んで撮影に挑んだそう。
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 ほかにもフランシス・マクドーマンド、ケイト・ベッキンセールと共演の人間ドラマ、『Laurel Canyon』(02)などがあります。ドラマもアクションもこなせるベイルの今後の更なる活躍に期待しましょう!
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