マシュー・マコノヒー　Matthew McConaughey
　弁護士役からアクションまでもこなす、才能あふれる俳優マシュー・マコノヒーを紹介！

　小児科医や弁護士といったインテリ役や、ちょっととり憑かれたような演技、果てはアクションまでもこなす俳優マシュー・マコノヒー。でも、大学までは演技などしたこともなかったそう。そんな彼の映画人としての魅力や、俳優としての才能を、このコーナーで徹底分析します！
　本名はMatthew David McConaughey。アメリカ、テキサス州ウバルデ出身。オースティン大学では心理学と哲学を学び、法曹界に進むことを考えていたそう。

　彼が演技の魅力にとりつかれたのは大学在学中のころ。このときキャスティン・ディレクターに見出され、経験なしで『バッド・チューニング』('93)に出演したのをきっかけに映画の世界へ。その後、有名エージェントと契約を交わして幾つかの作品に出演しました。
(C)BUENA VISTA PICTURES DISTRIBUTION AND SPYGLASS ENTERTAINMENT GROUP,LP
　96年には、ジョン・グリシャムのたっての希望で『評決のとき』に抜擢され、ケビン･スペイシー、サミュエル・L・ジャクソン、サンドラ･ブロックらと共演して話題に。その後もスティーブン・スピルバーグ監督の『アミスタッド』('97)でアンソニー･ホプキンス、モーガン･フリーマンと共演。ロバート･ゼメキス監督の『コンタクト』('97)でも、ジョディ･フォスターとの共演、堂々と主役を演じました。

　他の出演作は、『真実の囁き』('96)、『グローリー･デイズ』('96)、『エドTV』('99)、『U-571』(00)、『ウェディング･プランナー』(01)、『フレイルティー／妄執』(01)などがあります。
　現在は、“JKリビング”という自分のプロダクション会社を作り、ワーナー･ブラザーズ、ユニバーサル･ピクシャーズ、パラマウント、そしてイマジン･エンターテイメントとのプロジェクトを進めています。

　このプロダクションがプロデュースを手掛けたドキュメンタリー『ハンズ･オン･ハードボディ』('98)、サンドラ･ブロックの“フォーティス･フィルム”と協力し、サンダンス映画祭でデビューした『Making Sandwiches』(98)をプロデュースして絶賛されました。
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　また、マコノヒーは『レベル』('98)、『Chicano Charitos』('92)などの短編映画の脚本･監督も務め、多才な面も見せています。トロント国際映画祭で映画を鑑賞中に倒れた女性を助ける、というニュースでも話題になりました。


■代表的な出演作で、マシュ―の魅力をチェック！
　多彩な演技力で観客を魅了するマシュー。出演作で彼の魅力をチェックしてみましょう！


■『ボーイズ・オン・ザ・サイド』('95)
　自由奔放なブルース・シンガー(ウーピー・ゴールドバーグ)、恋が生き甲斐のセクシー・ガ－ル(ドリュー・バリモア)、真面目なキャリア・ウーマン(メアリー＝ルイーズ・パーカー)。見ず知らずの他人だった３人の女性が、ひょんなことからいっしょに旅することに。明るく西海岸を目指す３人だったが、実はそれぞれに問題を抱えていた…。90年代を生きる女性たちが織りなす人間模様を描いたロード・ムービー。マシューは真面目な警官役で出演。

発売元／販売元：ワーナー・ホーム・ビデオ
\2,000(税抜)


■『評決のとき』('96)
　ミシシッピー州の街カントンで10歳の黒人少女トーニャが２人の白人青年に暴行を受けるという事件が起こった。傷ついた娘の姿に心を痛めた父カール・リー＝ヘイリー(サミュエル・L.ジャクソン)は、マシンガンを持って裁判に出向き、その青年２人を射殺してしまう。新米弁護士として働くジェイク・ブリガンズ(マコノヒー)は有能な法学生エレン(サンドラ・ブロック)の助けを借りてカール・リーの弁護を勤める事になるが…。

発売元:日本ヘラルド映画
販売元:ポニーキャニオン
\2,500(税抜)


■『コンタクト』('97)
幼い頃から宇宙に興味を抱き続け、今では電波天文学者となったエリー(ジョディ・フォスター)は、恒星ヴェガ付近から地球に向けて発せられた電波信号をキャッチした。その電波には地球上の映像と宇宙間移動装置の設計図が納められており、研究は合衆国政府の手にゆだねられる事に。急ピッチで基地が建造され、パイロットが選考される事になった。選考委員の中にはかつてのエリーの恋人で、宗教学者のパーマー(マコノヒー)の姿もあった。だが、信仰心に浅いとの理由でエリーは降ろされ、パイロットには別の候補者が選ばれる。しかしその出発の日、狂信的テロリストによって恒星ヴェガへの発進基地は無残にも破壊されてしまう…。

発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
\2,000(税抜)


■『U-571』(00)
　1942年４月。第二次世界大戦下の北大西洋上。故障したため、停泊しているドイツ軍Ｕボート「Ｕ-571」の存在を知った米海軍は、Ｕボートに搭載されている「エニグマ」と呼ばれる暗号機をドイツ軍に察知されないよう、秘密裡に持ち帰るという計画を立てる。任務に就いたＳ-33は友軍を装いＵ-571に接近する。だが嵐の中、副長アンドリュー・タイラー大尉(マコノヒー)をはじめとする奇襲部隊がＵ-571にたどり着いたとき、想像を絶するトラブルが彼らを襲う…！

発売・販売元:パイオニアLDC
\3,800(税抜)


■『ウェディング・プランナー』(01)
幼い頃から結婚を夢見てきたメアリー(ジェニファー・ロペス)。しかし、いまは他人の結婚式をプロデュースする“ウェディング・プランナー”として仕事に明け暮れる毎日。結婚どころか恋人さえいない。そんな彼女に大会社の社長令嬢の結婚式プロデュースのチャンスが舞い込む。張り切るメアリーだったが、彼女は街で偶然知り合った小児科医のスティーブ(マコノヒー)に恋してしまう。しかし、彼はなんと自分が請け負った結婚式の花婿だった…。

発売元:日本ヘラルド映画
販売元:ポニーキャニオン
\4700(税抜)


■今後の新作は？　マシューの新境地に迫る！
　マシューの新作はいままでのイメージとはちょっと違ったアクション作。『サラマンダー』では、ドラゴンと戦う戦士役を演じています。また、『10日間で男を上手にフル方法』(03)は、ロマンティック・コメディの王道で、ケイト・ハドソンの相手役を務めています。ここでちょっぴり作品の紹介をしてしまいましょう。
　イギリス、ロンドンの地下鉄工事現場からいきなり現れた謎の巨大生物サラマンダー。驚異的なスピードで増殖し、世界を炎で焼き尽くしたのちに生き残った人々は、荒野に要塞を築いてひっそりと暮らすしかなかった。あれから20年、仲間と共に飢えと恐怖に苦しむ日々を過ごしていたクイン(クリスチャン・ベイル)のもとに、ヴァンザン(マシュー・マコノヒー)率いるグループが現われ、ともに闘うことを要求するが…。

　この映画ではマシューはいままでのインテリ風の演技とは打って変わった精悍な肉体を披露し、アクションを炸裂させています。かなりイメージが違うので、驚かれる人もいるのでは？　
(C)BUENA VISTA PICTURES DISTRIBUTION AND SPYGLASS ENTERTAINMENT GROUP,LP
　『10日間で男を上手にフル方法』は、その名の通り「10日間で男と別れる方法」を実践する女性と、実験台にされた男性をモデルに繰り広げられる恋愛ノウハウ指南のロマンティック・コメディです。

　このほか、ゲイリー・オールドマン、ケイト・ベッキンセール、パトリシア・アークェットと共演のロマンティックコメディ『Tiptoes』(03)の撮影中とのこと。今後もどんな演技を見せてくれるのか、楽しみですね！
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