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　クリストファー・バリー　Christopher Barrie

　人生経験が役者としての妙味。人気シリーズを支える名脇役

　人気シリーズには欠かせない名脇役が存在します。そして、逆もまた真なり。名脇役がいないシリーズはその魅力も半減するというもの。『トゥームレイダー』では主人公、ララ・クロフトの忠実なる執事、ヒラリーことクリストファー・バリーがその人です。

　無鉄砲なララに振り回されてオロオロしつつも、いつも彼女を温かく見守り、献身的にサポートしているヒラリー。クロフト家の執事を長年にわたって務め、ララの父親の秘密(冒険中に失踪？)を知っている可能性もある彼は、これからもシリーズで重要な役回りを果たしそうなキャラクターです。ヒラリーのとぼけた個性と包容力を体現するクリストファー・バリー、その人となりに注目してみましょう。

1960年３月28日、ドイツのハノーバー出身。本名はChristopher Jonathan Barrie。
アイルランド北部で育ち、ベルファストにあるメソジスト系の学校に通う。寮生として下宿していたバリーは、最終学年のときに「ダイヤルＭをまわせ」の舞台で主人公を演じる。

その後、ビジネスを学ぶため、ビジネスコースに通うがドロップアウト。いくつかの仕事を転々とした後、最終的にテレビと映画の仕事をしようと決意する。

ダグ・ネイラーとともに「グラント・ネイラー・プロダクション」を立ち上げたロブ・グラントに出会い、グラントとネイラーが関わっていたラジオに出演することになる。この頃からバリーは、ＴＶショウにも出演するようになる。

グラントとネイラーとの仕事がきっかけで、バリーはＴＶシリーズ『宇宙船レッド・ドワーフ号』('88)のオーディションを受け、この作品に出演することになる。ロングラン・シリーズとなったこの作品で俳優として名前が知られるようになる。

クリストファー・バリーのこれまでの人生を見てもわかるように、彼は学校などで演技の勉強をしたことがない。俳優になる道とはまったく別に、多くの人と同じように普通に学校に通い、いくつかの仕事を経験してきた。しかし、結果的にはそれが今の彼の役者としてのスキルにつながっているのだろう。彼にとっては自分の人生経験がいわば演技のメソッドのようなものだ。

バリー自身も「僕は一度も学校で演技を勉強したことがないから、“適確”な役者ではないよ。でも演技は誰にでも開かれている。どんな種類の経歴や職歴も演技に生かすことができる。役者という職業は、自分たちのライフスタイルを持ち込むことができる仕事なんだ」と語っている。

ちなみに、アンティークカーのコレクターでもあるクリストファー・バリー。古風な感じのする風貌を考えると妙に納得してしまう。

■■新作でチェック！

ララ・クロフトの名サポート役。『トゥームレイダー』に欠かせない名物キャラに

この作品で彼のことを知った人も多いはず。クリストファー・バリーの最新作はアンジェリーナ・ジョリー主演の『トゥームレイダー２』。前作『トゥームレイダー』に引き続き、ララ・クロフトの忠実な執事ヒラリーを演じるバリー。古き良きイギリスの伝統的な執事という外見の反面、ララのトレーニング相手として戦ったり、ララの冒険に借り出されたりするギャップが何とも面白い。ノア・テイラー演じるコンピューター・オタクのブライスとの夫婦漫才のような掛け合いも小気味いい。今回は前作にもましてララの冒険に振り回されるヒラリー。その活躍(？)に期待したい。

■■出演作でクリストファー・バリーをチェック

『トゥームレイダー劇場公開記念バージョン＜初回限定生産＞』(01)
　類まれな才能を持つトレジャー・ハンターのララ・クロフトは、ある日、20年前に失踪した父の隠し部屋から不思議なアンティークの時計を発見する。その時計は世界に天変地異をもたらすといわれる5000年に一度の“グランド・クロス＝惑星直列”によって、強力な力を発揮する古代の秘宝＜Holly Triangle＞への手がかりだった。ララは愛する父の遺志を引き継ぐため、その謎を解き始める。しかし、彼女の宿敵マンフレッド・パウエルもこの機会を狙っていた。完全な日蝕が始まり、＜Holly Triangle＞が最大の能力を発揮する“グランド・クロス”まで残された時間はあとわずか。果たしてララは……？
発売元：東宝東和
販売元：パイオニアLDC
DVD価格：￥2,980(税抜)

『宇宙船レッド・ドワーフ号　DVD-BOX 1』
　デイブ・リスター。25歳にして隠居を夢見る、完全にやる気ナシの3等技術士。宇宙船レッド・ドワーフ号に猫を持ち込んだ彼は、罰で睡眠カプセルに入れられてしまう。300万年後。リスターが目覚めると、放射能事故で無人となった船内に、猫人間キャットと上官リマーがホログラムとして現われて……。
　日本でもNHKで放送され、熱狂的なファンを生んだイギリス製SFコメディ。クリストファー・バリーが演じるのは主人公の上官、リマー。無能なくせにプライドは高く、嫌味なくせに傷つきやすい。額にはホログラムであることを示す“Ｈ”の刻印(？)が。
販売元：ハピネット
DVD価格：￥15,800(税抜)

■■DVD詳細はアマゾンまで。＞＞　http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00007J59Y/eigafancom-22

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