FILE15 イスラエル・パレスチナ発『プロミス』
 5月19日、BOX東中野で特別上映!7月ロードショー決定!

あといくつ“約束”すればいいのだろう、世界を変えるためには。


■イントロダクション

 「パレスチナとイスラエルの紛争って?エルサレムで何が起こっているの?」そういう疑問を持ちながらも、遠い世界で起こっている出来事に強い興味を抱くには、何かのきっかけが必要です。『プロミス』は、みなさんにとって中東問題を知るきっかけを与えてくれる作品になるはず。エルサレムの子供たちの姿を観てみよう!
 3人の監督のコラボレーションによって、パレスチナとイスラエルの子供達をフィルムに収めた優れたドキュメンタリー作品『プロミス』。中東問題を日常に抱え持つ子供たちの姿を、5年間に渡ってシリアスに、また時にはユーモラスに捉えたこの作品は、アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされたほか、数々の映画祭で受賞している。

 昨年6月にNYで行われたヒューマン・ライト・ウォッチ映画祭では、数ある上映作品の中で、早くからソールドアウト。またこの映画祭での上映終了後に登場したB.Z.ゴールドバーグ監督を、観客ほぼ全員がスタンディング・オーベーションで迎えた。
 「中東問題を“ジャスティス/正義”を振りかざして審議するのではなく、“アウェアネス/知ること”というアプローチで捉えようと思った」と語るゴールドバーグ監督。「ユダヤ人としてパレスチナの子供達の思想に時としては怒りを覚えることもあったが、それを超えて出演した子供達全員を愛している」という監督の言葉は真実だろう。作品全体にやさしさと愛が溢れている。
 また監督は「現状や世界を変革しようということではなく、現状を知った上、そして個人のレベルでそれぞれが対処する方法を見出すことが大切だ」と語っていた。現在の人権運動を反映しているようで印象的な発言である。

 子供たちの視点からパレスチナ・イスラエル紛争を描いた『プロミス』は、今まで中東問題に興味を持たなかった人たちが、エルサレムで何が起こっているかを“知る”ことが出来る重要な作品である。

 映画を観終わったあと、胸に切なさとやるせなさが込み上げてくる。世界のどこかで起こっている日常的な悲劇をいったいどうやって解決すればよいのだろうか? 

 映画に登場する子供たちと一緒に、わたしたちも考えてみたい。


■ストーリー

 映画の主人公たちは、テロや爆撃を日常的な情景として生活している子供たち。普段ニュースで目にする政治的な解説や悲惨な戦闘シーンは、この作品においてはほとんど取り上げられていない。スクリーンに登場するのは、エルサレムの9歳から13歳までの7人の子供たちと、故郷エルサレムに里帰りをしたアメリカ人B.Z.ゴールドバーグ監督。95年から99年までの3年をかけて、彼らの自然な日常の姿をカメラが追い続けた。
 2グループの子供たちは同じエルサレムで育ち、たった20分の距離に住んでいながら思想や宗教や政治的に遮断され、お互い行き来のない生活をする。そして違う言葉や習慣で生活し、まったく異なる思想や宗教観を持つ。

 しかし彼らの世界観は、周囲の大人たちが住む環境のプロパガンダや習慣によって形成されたものだ。対立する彼らは、第3者的な立場を持つB.Z.ゴールドバーグ監督の登場によって、少しづつお互いに興味を持ち始め歩み寄ろうする。そしてある日、監督の計らいで、対立する彼らが共有の時間を過すことになるが・・・。


■監督プロフィール

 『プロミス』は3人の監督による共同作品である。彼ら3人は撮影の間生活をともにし、それぞれ違った立場や視点によって中東紛争に関する見解を議論し合った。
☆ジャスティーン・シャピロ監督

 南アフリカ生まれのユダヤ系女性でありながら、リベラルなカリフォルニアのバークレーで育ち、パレスチナとイスラエルを両サイドから捉えるジャスティーン。彼女は世界30ヶ国で放送されたTV冒険旅行シリーズ『ロンリープラネット』の製作に携わってきた。この番組制作中イスラエルとパレスチナ自治区を訪れ、当地の人々からインスピレーションを得たことが『プロミス』製作のきっかけとなった。
☆B.Z.ゴールドバーグ監督

 ボストンで生まれ、イスラエルで育ったB.Z.ゴールドバーグ監督は、ヘブライ語とアラビア語に流暢である。映画にも出演し、パレスチナとユダヤ人の子供たちの間の通訳としての役割も果たした。イスラエル育ちという立場からイスラエル側に視点を置く。ニューヨーク大学映像学科に進み、インテリファーダ(パレスチナ住民による民衆蜂)の歳はエルサレムに戻り、ロイター、BBS、NHKなどのTVニュース番組製作に携わった。
☆カルロス・ボラド共同監督

 メキシコ生まれのボラド監督は、同じ第三世界の立場からパレスチナ側に共感する。映画の中ではサッカーを通して、子供たちと深い信頼関係を結んだ。大学時代は社会学と映像を専攻。1999年製作の長編映画『時を超えて』で監督デビュー。メキシコのオスカーといわれるエアリアル賞で作品賞を含めた7部門で受賞し、サンダンス映画祭、トロント国際映画祭、モスクワ国際映画祭など、世界中の映画祭で高い評価を受けた。数多くの編集に携わっているが、『赤い薔薇ソースの伝説』('92)、『アモーレ・ぺロス』(01)は、彼の代表作である。


■スタッフ、キャスト&DATA
製作:PROMISES FILM PROJECT
監督/プロデューサー:ジャスティーン・シャピロ
           B.Z.ゴールドバーグ
共同監督&編集:カルロス・ボラド
撮影:ヨーラム・ミロ
   イラン・ブックヒンダー
音響:ロゲリオ・ヴィリャヌエバ
録音:カルロス・ボラード
   B.Z.ゴールドバーグ
   ジャスティーン・シャピロ
脚本コンサルタント&リサーチ:スティーブン・モスト
エグゼクティブ・プロデューサー:ジャネット・コール

<映画祭受賞歴>

第74回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート
2001年ロッテルダム国際映画祭:観客賞
2001年ロカルノ国際映画祭:世界教会運動特別審査員賞
2001年バンクーバー国際映画祭:観客賞、多様性スピリット賞
2001年サンフランシスコ国際映画祭:ベスト・ドキュメンタリー賞、観客賞
2001年ミュンヘン国際映画祭:表現の自由賞
2001年エルサレム国際映画祭:映画祭特別賞
2001年ヴァラドリド国際映画祭:最優秀ドキュメンタリー賞
2001年サンパウロ国際映画祭:観客賞、ベスト・ドキュメンタリー賞

2001年/アメリカ/104分/カラー
配給:アップリンク


■プロミス製作プロジェクト

 インディペンデント映画『プロミス』は、様々な支援者によって製作資金が集められた。この映画をサポートする非営利団体には、教育、映像製作、中東問題、和平プロセスなどの分野でのリーダーらが含まれている。

 また女優のデボラ・ウィンガ―は、初期の頃からこの映画の支援者で、1週間に8つの団体から資金提供を断られたときも彼らのことを励まし続け、オスカー・ノミネート監督ノーマン・リアを彼らに紹介した。そのほか俳優ではリチャード・ドレイファスがこの映画を支援している。


■プロミス上映プロジェクト
 プロミス上映プロジェクトは、中東における和平プロセスを映像の持つ力で促進し、和平努力を支えることの大切さを提唱している。

(C)Promises Film Project
■プロミス上映プロジェクト> http://www.uplink.co.jp/film/promises/index.html
■アップリンクHP> http://www.uplink.co.jp
■ただ今試写状をプレゼント中。詳細はこちら> http://www.eigafan.com/present/index.html


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