FILE30:イラン発『風の絨毯』
 2003年5月17日(土)、シネスイッチ銀座ほかにて感動のロードショー!

 東京国際映画祭正式出品作品ファジール映画祭ベスト観客賞含む3賞受賞の『風の絨毯』。母を失い、心を閉じた少女が、イランで逞しく生きる少年との出会いを通じて、再びこころを開いていく姿をペルシャ絨毯に託して描く、切ない笑いと涙がつまった感動作です。
 監督は、イランが誇る名匠マジッド・マジディ監督やアッバス・キアロスタミ監督の盟友で、ベルリン・カナダ・カイロ・ソウル、世界の映画祭でグランプリに輝くカマル・タブリーズィー。彼は斬新な即興演出法で、両国の子供たち=さくら(柳生美結)とルーズべ(ファルボー・アフマジュー)や、大人たちのさりげない、しかし真実の姿を描き出しています。

 この映画はイラン・日本初の合作。飛騨高山の伝統工芸を残すため山車と幕=絨毯を再現する…という実話に基づいてつくられています。ペルシャの世界遺産イスファハンと飛騨高山、その伝統と風土の美をオールロケで撮影しました。
 共演陣も豪華! 三國連太郎、工藤夕貴、榎木孝明、レザ・キアニアンなど両国を代表する演技派が参加して、物語の骨格を固めています。“希望”という言葉が信じられない人、心が乾いている人を優しく潤してくれる、期待の感動作です。


■ストーリー

 君の笑顔が見たい。それだけが僕の願い――。
 飛騨高山。ある日突然、最愛の母(工藤夕貴)を亡くした少女さくら(柳生美結)は、祭りの伝統を残そうする有志の人、中田金太(三國連太郎)の依頼で、母が生前デザインしたペルシャ絨毯を受け取るため、貿易商の父(榎木孝明)に連れられてイランに来ることに。

 暖かく迎える友達アクバル(レザ・キアニアン)ですが、現地での手違いがあり、絨毯は祭りの期日に間に合わない…! 少年ルーズベ(ファルボー・アフマジュー)が様々な人々と力を合わせて奮闘しますが、期日は迫り、そして別れのときも。果たして絨毯は? そしてさくらの心の傷は…?


■スタッフ&キャスト

○ スタッフ
監督:カマル・タブリーズィー
脚本:モハメッド・ソレイマン
脚本:今井雅子
撮影:ハッサン・プーヤ
撮影:宇井忠幸
編集:ホセイン・ザンドバフ
美術:マジッド・ミルファクレイ
美術:間瀬広伸
音楽:ペイマン・ヤザニアン
衣裳:マジッド・ミルファクレイ
衣裳:西野泰子

エグゼクティブ・プロデューサー:益田祐美子
プロデューサー:アリレザ・ショジャーヌーリ
プロデューサー:山下貴裕
アソシエイト・プロデューサー:工藤夕貴、メヘラン・ハギギ
制作会社:ベネガー/スリー・アローズ・エンターテイメント


○ キャスト
永井さくら:柳生美結
ルーズベ:ファルボー・アフマジュー
アクバル:レザ・キアニアン
永井誠:榎木孝明
永井絹江:工藤夕貴
中田金太:三國連太郎(特別出演)


■DATA

タイトル:『風の絨毯』
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給
カラー・6巻・3040m/上映時間:111分スクリーンサイズ:1.66(ヨーロピアン・ビスタ)/音響:Dolby SR

(C)2003 WCPC / BEHNEGAR  (C)2003 『風の絨毯』製作委員会
■日本版公式サイト> http://www.kazeju.jp/
■公式サイトでチケットが買える!<オフィシャルサイトオリジナル・オンラインチケット 好評発売中!>(※5/16までの限定販売!!)> http://www.kazeju.jp/ticket.html


■数々の名作、傑作を生み出す映画の国、イラン

 映画特有の美と力強さといった背景を持ち、「詩情豊か」と形容されるイラン映画はここ数年、世界50ヶ国に及ぶ映画祭で次々と賞を獲得しています。
 その背景には、検閲の厳しいイスラム体制下で国民の娯楽を代表する国内の映画産業が保護されてきたこと、またファラビ映画財団を中心に積極的に海外の映画祭へ出品するよう人脈と環境作りを整えてきたことが大きな要因です。

 『風の絨毯』での、イラン側のプロデューサーは、イラン映画を世界に紹介し、アメリカやカナダとの合作も手がけるアリレザ・ショジャーヌーリ。アッバス・キアロスタミやマジッド・マジディを世界の映画祭に送り出した国際的活躍で知られています。
 イラン映画の良さは、一つのテーマを深く掘り下げ、感動を引き出すところ。本作は日本とイラン両国の相互理解を交えながら、人と人のつながりにより育まれる心の成長と家族の絆が、子どもの目を通して描かれています。


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