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見どころはズバリ、S. タイラー!? American Idol シーズン10

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Picture: ヒスパニック人口の多いLAでは、スペイン語による「AIビルボード」が登場

 

いよいよ先週、満を持しての新スタートを切った長寿リアリティ番組「American Idol (FOX)」。アメリカが誇る国民的アイドル発掘シリーズは、早いもので第10シーズンへと突入しました。しかも今期からは、エアロスミスのスティーヴン・タイラーや、ディーバ中のディーバとして知られるジェニファー・ロペスが、新たな審査員として「AIファミリー」に仲間入り。気になるプレミア放送の数字を含めて、初週2日間の内容をざっくりとお伝えしていきます。

「アクの強いタイラーとロペスが、果たしてうまくやっていけるのか?」「何となくいるだけ…の印象が強かったランディ・ジャクソンに加えてこのふたりで、本当に大丈夫?」などと、先立って不安要素ばかりが囁かれていたAIシーズン10。過去の火曜&水曜から水曜&木曜へと放送日を変更した新しいインストールメントによって、当シリーズと放送時期がカブることのあるもうひとつの高視聴率番組「Dancing with the Stars (ABC)」の月曜&火曜放送とのバッティングが避けられ、双方の視聴率アップが見込まれています。

そんな中、まず19日水曜に放映された初回プレミアの視聴率を見てみると、平均で2610万人と前年度の初回放送における2970万人より13%ほど下回る結果に。こちらは各シーズン・プレミアの視聴率において、2002年の第1シーズンにて記録された990万人に続くワーストナンバーとなってしまったようです。しかし、今期のエンターテインメント番組としては相変わらず2夜連続で視聴率ワンツートップを射止めており、引き続き「モンスター番組」の座は譲らず。こうした結果を踏まえて、前回の第10シーズンで番組を去った毒舌ジャッジのサイモン・コーウェルとカーラ・ディオガルディ、そして前回のみの「幻の出演」となったエレン・デジェネレスなき今としては大健闘!とする声も多数出ており、今後はクチコミでの視聴率アップに期待がかかっている模様です。

ニュージャージーにて行なわれた地方予選の模様からスタートしたプレミアは、第1シーズンからの続投ホストで、ライバル番組「Dancing with the Stars」出演によって人気に火が付いたダンサー/歌手/女優のジュリアン・ハフと婚約間近?の、ライアン・シークレストがナレーターを務める「壮大」なオープニングからスタート。新ジャッジ発表までのスペクタクルを一挙に凝縮したモンタージュによって、初回放送2時間の幕が上がっています。審査員のお披露目ステージに登場するやいきなりのシャウト、これでもかとテンションの高いスティーヴン・タイラーは意外や意外、サイモンの担当であった「番組進行」のポジションを継承することに成功。またシーズン1から当番組を見続けている「隠れAIファン」であることが判明したロペスや「唯一の生き残りジャッジ」であるジャクソンともウマが合う様子で、直前までの心配を払拭するすべり出しを見せてくれました。

また今期より番組出演可能な年齢制限が15歳まで引き下げられており、プレミア放送では最年少の「ハリウッド予選進出者」も出現。そしてAIお得意の「感動ストーリー」を交えた合格者はもちろん、もうひとつの見どころである「イロモノ」の登場も続くなど、決してAIファンを落胆させることのない内容で締めくくられました。ニュージャージー予選での51名と合わせて、翌木曜日に放映されたニューオーリンズ予選では37名と、プレミア・ウィークからは合計88名がハリウッド予選へのゴールデン・チケットを獲得。この中より一体何名のコンテスタントが本選へと駒を進めることになるのでしょうか?

スティーヴン・タイラーによるハイテンションかつ独特の語り口は多方面にて好評価を獲得しており、次に何を言うのかとついつい気になってしまう「新サイモン効果」との呼び声も。また、ジェニファー・ロペスの涙もろくて良い人キャラな一面も評判で、AIシーズン10はなかなかの好印象を持って受け入れられているようです。これから2月まで放映される地方予選と今シーズンから開始したMySpaceオーディションを経て、ここハリウッドでの予選&本選がスタートする予定。もうしばらくは「AI旋風」が続くことになりそうです。

 

 

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