風にそよぐ草  全国順次ロードショー





監督:アラン・レネ

出演:サビーヌ・アゼマ

    アンドレ・デュソリエ

    アンヌ・コンシニ

    エマニュエル・ドゥヴォス

    マチュー・アマルリック

INTRODUCTION


89歳にして才気あふれるアラン・レネ芸術の到達点


『二十四時間の情事』、『去年マリエンバードで』…、1948年にデビューして以来、その革新的手法、映画史に数々の名作を残してきたフランスの巨匠アラン・レネ監督最新作は、芳醇なワインのごとき、大人のための恋愛映画。しかし凡百のそれとは一線を画し、一筋縄では行かない。

観る者は、サスペンス溢れる謎めいたオープニングにワクワクし、なかなか噛み合わない二人の想いから生まれる喜劇的状況にクスリと笑い、妄想を募らせる主人公にハラハラし、その後のシュールな展開に呆然と息を呑むことになるだろう。

御年89歳とは思えない瑞々しさに満ちながら、熟達した映像表現と、大人の遊び心を持ち合わせた本作は、第62回カンヌ国際映画祭コンペ部門に出品。アラン・レネ芸術の一つの到達点として世界の映画を虜にし、審査員特別賞、特別功労賞をダブル受賞した。

マルグリット・デュラス、アラン・ロブ=グリエ…、時代時代の先鋭的な文学者と組んできた監督が、原作に選んだのは、「さいごの恋」で知られるフランス現代文学を代表する作家クリスチャン・ガイイのベストセラー小説。独特の文章のリズムと繊細な心理描写で世界中にファンをもつガイイの世界を見事に映像化している。撮影は「夏時間の庭」でオリヴィエ・アサイヤス、「クリスマス・ストーリー」でアルノー・デプレシャンと組んできたエリック・ゴーティエ。主演はアンドレ・デュソリエ、サビーヌ・アゼマという近年のレネ作品では御馴染みのコンビ。レネ監督の大ファンと言って憚らないマチュー・アマルリック、「ココ・アヴァン・シャネル」のエマニュエル・ドゥヴォスが脇を固める。本作は、映画を観ることの極上の快楽を、きっとあなたの心に甦らせてくれることだろう。


全国順次ロードショー


STORY


幸せな家庭を持つ紳士が、ある日ひとりの女性に心捉われた


人を愛する情熱は、アスファルトの隙間から生える名もなき草のように、強く、しなやかに、決して枯れて絶えることはない…。出会いは偶然だった。

歯科医のマルグリットはある日、街で引ったくりに遭いバッグを持ち去られる。駐車場の片隅に捨てられた、バッグの中にあった財布。拾ったのは、初老の紳士ジョルジュ。中に入っていたマルグリットの小型飛行機操縦免許の写真を見て、彼の中で何かが弾けた。警察に届け、マルグリットの元に戻った財布。彼女がお礼の電話をかける。ジョルジュが、妻と子供たちと食卓を囲んでいる最中、電話のベルが鳴った。「お礼を」、「それだけ?」、「他に何を?」、「“会いたい”とか」、「必要を感じないわ」、「がっかりだ」。こうして始まったふたりの関係は、周囲を巻き込みながら、思いもよらない方向に転がり始める…。


【風にそよぐ草 劇場一覧】

北海道 北海道  シアターキノ (2012年6月23日~7月20日)

関西  兵庫県  シネリーブル神戸 (2012年9月8日~9月14日)

東北  宮城県  フォーラム仙台 (2012年9月22日~10月5日)

東海  静岡県  CINEMA e_ra (2012年10月14日~10月26日)

関東  神奈川県  横浜ジャック&ベティ (2013年1月5日~1月11日)


(c) F Comme Film.

このページのSTORYに関するテキストのみ複製・再利用が可能です。

VIDEO

 
東宝東和株式会社