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高視聴率ゲット! “Britney Spears: For the Record ”

今年9月に開催の「VMA: Video Music Awards」前夜より、ケーブル局MTVがブリトニー・スピアーズに密着した「Britney Spears: For the Record」。延べ2ヶ月以上に渡るドキュメンタリー映像が、感謝祭ウィークの最終日となる30日に一挙放映されました。近年すっかり「お騒がせセレブ」の冠がついていたブリちゃんに迫る内容をご紹介します。




      街中に出現した新アルバムの巨大看板


MTVにて放送されたスペシャル番組は、豪華2部構成。前半1時間はドキュメンタリー本編への「カウントダウン」と称し、多くの熱狂的ファンで埋め尽くされたスタジオにブリトニー・スピアーズ本人が登場しました。MTVのVJであるダミアン・フェイヒーによる進行のもと、デビュー以来MTVに登場した際の「名場面」をトップテン形式で紹介。今年のVMAでの3冠達成や2001年度の巨大ヘビとのコラボレーションといった映像が並ぶ中、2003年度のマドンナとのキスシーンが堂々の1位に選ばれています。



たっぷり1時間引っ張った後、いよいよ約90分に及ぶ本編「Britney Spears: For the Record」がスタート。彼女がプロデュースする香水各種がスポンサーとあって、そちらの宣伝以外はCMフリーで放映されました。番組全体は、基本的に彼女の生活のオンパレード。アルバム製作現場の模様やリハーサル風景、自宅での様子やパパラッチに追い回される日々まで、ありとあらゆる姿が映し出されていました。この度のドキュメンタリーの製作に至った経緯は、世間にうがった見方をされている彼女ではなく、皆の知らない自分を知って欲しかったからだとか。多くの側近達も登場する番組内でどれだけ「自身の言葉」で語られていたのかは不明ですが、少なからず「ブリトニー・スピアーズ」としての日常を垣間見ることの出来る内容であった気がします。



核心に迫り始めた後半には、普通の感覚であれば窮屈に感じるであろう生活に「逃げ場が無い」と告白。その状況をビル・マーレイ主演の映画「恋はデジャ・ブ (1993/邦題)」に例え、終りが無くて抜け出せないものだと表現しています。また、元彼氏だったジャスティン・ティンバーレイクとの破局は、自身を多忙にすることで乗り越えたと回顧。更に、ふたりの息子を授かった後に2年余りで終止符を打ったケヴィン・フェダーラインとの結婚生活は、ただの憧れで突っ走ってしまったと悔やむ様子がみられました。離婚後、一気に加速した数々の奇行は周知の通りですが、インタビューではその辺りには触れず。唯一、いきなり丸坊主にしてしまった件に関して「みんな剃るでしょ」と話していましたが、さすがにそれはないだろう…と思ってしまったのは筆者だけではないハズです。そして最後に、彼女が繰り返し語ったのは言いようのない孤独感。お付きの人々やSPなど常に何十人ものスタッフに囲まれている彼女ですが、心の叫びが周りに届かないことが悲しいと涙を見せていました。



大々的にプレミア放映された「Britney Spears: For the Record」は、平均370万人が視聴。ケーブル局における数字としては、大健闘となりました。その2日後、彼女の27回目の誕生日となる12月2日には、新アルバム「Circus」をリリース。当日はNYのタイムズスクウェアにて発売ライブが行なわれ、その模様は朝の情報番組”Good Morning America (ABC)”で全国放送されています。リース・ウィザースプーンやテイラー・スウィフト、(面識が無いらしい)ヒュー・ジャックマンらからお祝いのビデオレターが届けられ、これにはブリちゃんも大喜びの様子でした。



元通りとは言わずとも、かなりのシェイプアップに成功して、可愛らしい笑顔を見せてくれたブリトニー・スピアーズ。番組内ではカムバックという言葉は嫌だと言っていた彼女ですが、今回の番組とニューアルバムの発売はまさしく「復活」と言えるでしょう。来年は「Circus」を引っさげて、3月3日の故郷ルイジアナ州を皮切りに世界27ヶ所のワールドツアーを決行。アメリカが誇る”Princess of Pop”の復活となるか、2009年は彼女を目にする機会が増えそうです。

TEXT BY アベマリコ

2008年12月04日 11:04

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