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復活!第66回ゴールデン・グローブ授賞式

今月11日、ビバリー・ヒルトンホテルにて開催された第66回ゴールデン・グローブ授賞式。ノミネート者やプレゼンターを含めた300名を越えるハリウッドスターの面々、それを上回る数のファン達で会場は大賑わいを見せました。丸テーブルを囲んでの晩餐スタイルは、終始リラックスムードに。そんな「2年越し」に復活したセレモニーの模様を、各受賞者と交えてご紹介していきます。


Photo by JoeShlabotnik
ハリウッド外国人記者協会 (HFPA: Hollywood Foreign Press Association) が主催するゴールデン・グローブ賞 (以下GG賞)は、アカデミー賞に次いで最も盛大とされるハリウッドの祭典。
NBC局にて3時間に渡って放映された授賞式では、各賞26部門に加えてミュージカル・コメディ/ドラマ映画作品賞にノミネートされた計10作品が怒涛の勢いで発表されました。
会場にはノミネート者はもちろん、多くのセレブリティ達がプレゼンターとして登場。ジョニー・デップやマーティン・スコセッシ監督、キャメロン・ディアスにドリュー・バリモア、デミ・ムーア&アシュトン・カッチャー夫妻、ジェニファー・ロペスやジョナス・ブラザーズなど、その数50余名が次々と登壇しました。

それでは早速、気になる結果から。GG賞主要部門は以下の作品/俳優陣が持ち帰っています。

・作品賞 (ドラマ部門):「スラムドッグ・ミリオネア (邦題)」
・作品賞 (ミュージカル/コメディ部門):「それでも恋するバルセロナ」
・監督賞: ダニー・ボイル「スラムドッグ・ミリオネア」
・主演男優賞 (ドラマ部門): ミッキー・ローク「ザ・レスラー」
・主演男優賞 (ミュージカル/コメディ部門): コリン・ファレル「イン・ブルージュ」
・主演女優賞 (ドラマ部門): ケイト・ウィンスレット「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」
・主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門): サリー・ホーキンス「ハッピー・ゴー・ラッキー」
・助演男優賞: ヒース・レジャー「ダークナイト」
・助演女優賞: ケイト・ウィンスレット「愛を読むひと」
・外国語作品賞: “Waltz with Bashir (原題)” イスラエル作品
・アニメ賞: 「ウォーリー」
・生涯功労賞 (Cecil B. DeMille Award): スティーヴン・スピルバーグ

今回の式典において最も熱いスタンディング・オベーションを浴びたのが、助演男優賞に輝いた故ヒース・レジャー。昨年、薬物中毒による事故でこの世を去った彼に代わり、同作のクリストファー・ノーラン監督がグローブ像を受け取っています。奇しくも彼の一周忌にあたる1月22日は、アカデミー賞ノミネート者の発表日。GG賞に合わせ、オスカー像も獲得となるのでしょうか。また、ケイト・ウィンスレットは史上4人目となる「Wトロフィー」制覇に感激のスピーチを展開。一方、久々に公の舞台に返り咲いたミッキー・ロークの名前が呼ばれた際にも、大きな拍手が巻き起こりました。

映画のみならず、TV部門の各賞も発表されるのがGG賞。本年度は、”30 Rock (NBC)”と”John Adams (HBO)”が大健闘をみせ、それぞれが作品賞 (TVミュージカル・コメディ映画部門/ミニシリーズ・TV映画部門) に輝いたほか、ノミネートされていた全タイトルも制覇しています。一方、作品賞のドラマ部門は”Mad Men (AMC)”に軍配。2007年のスタート以来、2年ストレートで同賞を獲得しており、他の追随を許さない勢いを見せつけました。

盛大に行なわれた2009年度のGG賞ですが、フタを開けてみれば歴代ワースト2位の視聴率という結果に。昨年はWGAストの影響を被って授賞式を断念、小一時間で受賞者を発表するのみの残念な催しであった為、今年こそは!といった意気込みが感じられただけに残念です。
過去平均2000万人がチャンネルを合わせると言われてきたGG賞ですが、今年は1460万人という低迷ぶり。昨年の600万人に比べればマシとはいえ、2007年度からは26%もダウンしてしまった模様です。アカデミー賞などと違ってライブパフォーマンスが無く、司会者も立てない本アワード。視聴者にとってはちょっぴり地味目に映るのかも?
更には世界的な不況の煽りを受けてか、来場したスター達のファッションはモノトーン系のシンプルな装いが多く、大半の女性達のジュエリーはイヤリングがメインといった「控えめさ」も敗因のひとつに挙げられました。

オスカーを占うに絶好のバロメーターとされるGG賞ですが、演技部門を全て外国勢がさらった昨年のアカデミー賞に似て、ミッキー・ローク以外は全員「外国人」。また、作品内容もアメリカ国外が舞台となっているものが多いあたりも興味深いところです。納得あり、驚きもありのこの結果から、どれだけの番狂わせが巻き起こるのか?今後も各賞レースから目が離せません。

【GG賞公式サイト・全ノミネート&受賞リスト】

TEXT BY アベマリコ

2009年01月15日 15:34

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