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夏の到来!恒例のLAフィルムフェスティバル開幕

毎年6月下旬に開催されるロサンゼルス・フィルムフェスティバル。2009年度も、すっかり夏めいてきたLAに世界各国の長編/短編映画、ミュージックビデオが勢揃いしました。この夏の大作から、なかなかお目にかかれないインディーズ作品まで、ありとあらゆる映画をガッツリ堪能できる11日間。プレミア上映作品のラインナップなどを含め、特報をお届けしていきます。



 LAFF告知ポスター

今年で15回目を迎えるLAフィルムフェスティバル(LAFF)は、6月18日から28日までの開催。ウエストLAに位置するウエストウッド・ヴィレッジを本拠地に、アメリカ発信の大型作品はもちろん、30カ国以上から集められた計200本以上の短長編映画 (フィクション・ドキュメンタリー) /アニメーション/ミュージックビデオが一挙に上映されます。もともと、LAFFは「ロサンゼルス国際映画祭 (LAIFF)として1995年にスタート。ハリウッドのDGA (全米監督協会)本部にてわずか5日間のみ行なわれていた当イベントは、2001年より今日の主催元であるNPO団体Film Independentが運営を担っています。地元紙Los Angeles Timesや大手百貨店チェーンTarget協賛のもと、そのスケールは年々拡大しており、開始当初は2万人弱であった観客動員数は今や8万人を越える規模になりました。


世界中からエントリーされた4600作品より厳選された作品群に並び、LAFFはとにかく見どころ満載。映画上映のみならず、豪華ゲストを招いたパネルディスカッションや各ショーケース、屋外無料スクリーニングやバンドの生ライブまで行なわれています。近年では、高校生が作ったショートフィルムの上映や、小さなお子さんと一緒に楽しめるような家族向けイベントも目白押し。また、世界プレミアやアメリカ初上陸タイトルも多く、日本が最速上映地となった『トランスフォーマー/リベンジ (邦題)』よりマイケル・ベイ監督、シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックスが、世代別ギターヒーローを描いたドキュメンタリー”It Might Get Loud (原題)”からは、ジャック・ホワイト(ホワイト・ストライプス)とジミー・ペイジ (レッド・ツェッペリン)が来場。ところ狭しとセレブリティがやって来るあたり、さすがは大映画祭といった貫禄です。


本年度のオープニング・ガラ上映作品”Paper Man”も、堂々のワールド・プレミア上映。妄想作家にまつわるコメディ・ドラマに、ロバート・ダウニー・Jr. 夫妻やクリスチャン・スレーター、クリスティーナ・リッチらも足を運んでいます。センター・ピースと題して開催期間の真っ只中にプレミア上映されたのは、フィルム・ノワール風の話題作”Public Enemies”。レッドカーペットを彩った主演のジョニー・デップ、クリスチャン・ベール、マリオン・コティヤール、ロザリオ・ドーソンは、熱狂的なファンの歓声に包まれておりました。そして、28日のクロージング・ナイトには、ご存知『崖の上のポニョ (洋題: Ponyo)』がトリの大役に。英語吹き替え版にはケイト・ブランシェット、マット・デイモン、ティナ・フェイ、リーアム・ニーソンといった顔ぶれに加え、マイリー・サイラスの妹ノアちゃん、ジョナス・ブラザーズの小さな四男坊フランキー君も声優デビューを果たしました。世界中いたるところにファンを持つ宮崎駿監督作品、当日のチケット完売は必至です。


アメリカ国内の映画祭では最高額の賞金5万ドルが授与されるTargetフィルムメイカー・アワードとTargetドキュメンタリー・アワードや、各観客賞が選ばれるインターナショナル・ショーケース (日本からは『歩いても 歩いても (洋題: Still Walking)』がエントリー) など、コンペティション部門も充実しているLAFF。結果が出揃う来週は、そちらのレポートをじっくりとお送りしますのでお楽しみに!これまでの模様や出展作品リストは、以下のホームページよりご覧ください。

【LAFF公式HP】





TEXT BY アベマリコ


2009年06月25日 16:21

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