先週から続くストームによって記録的な大雨に見舞われているLAですが、大型ショッピング・センターの駐車場には延々と続くテールランプの列・列・列。いよいよクリスマスを今週末に控えて、街はLast-Minute (＝直前) のショッピング・ラッシュでおおわらわとなっています。このようにホリディ・シーズンを心待ちにしているのは、今日のハリウッドを代表するセレブリティ達も同じ。あらゆるメディアから、彼らのクリスマス・プランが聞こえてきています。

クリスマスといえば、恋人や友人らと過ごすことの多い日本とは異なり、欧米では我々のお正月のように家族で迎えるのが主流。もちろんセレブリティ達も例外ではなく、今月に入ってからはあちこちでセレブのホリディ・シーズンスケジュールが話題の的となっています。彼らの保養地となるのは、ざっくり分けてみると「故郷 or バケーション・スポット」の2種類。帰郷してのんびり過ごすという庶民派もいれば、アメリカを飛び出してクリスマスを祝う「さすがはセレブ！」なワールドワイド派も多く挙がっています。

まず帰郷派の代表格といえば、ハリウッドを代表するアクター兄弟のボールドウィン一家。長男アレックを筆頭に、ダニエル、ウィリアム、スティーヴンらは、それぞれのファミリーを連れて母方の実家のあるNYに大集合するのが伝統となっているそうです。リベラル＆コンサバティブが入り混じる一家が、ディナーを囲みながら政治トークに花を咲かせるのが通例だとか。そのシーンだけでも、映画が1本撮れてしまいそうです。また、例年のホリディ・シーズンには必ず人気保養地のコロラド州アスペンに足を運んでいた歌姫マライア・キャリーは、現在妊娠中である為に本年度は自宅で過ごすことになるのだそう。夫ニック・キャノンが「ビジネスから離れて、お互いや家族とともに祝うことこそ価値のあるギフトだよ！」なんてスイートに語っていたのが印象的でした。そして現在のハリウッドにて1、2を争う色男に昇格しているジェラルド・バトラーも、故郷スコットランドに舞い戻る予定なのだとか。また同じくイギリス出身の女優キャリー・マリガンも、家族が暮らすロンドンにてクリスマスを過ごすことになると答えておりました。

一方、バケーション派の先陣をぶっちぎっているのは、セレブきってのビッグ・ファミリーを誇る「ブランジェリーナ」ことブラッド・ピット＆アンジェリーナ・ジョリー。彼らと実子・養子含む6人のキッズとともに、世界中のランダムなスポットを旅行して回る予定だそうです。さすがは世界で最も視線を浴びている一家、旅行の規模はハンパではありません。また、冠トークショー”The Ellen DeGeneres Show (原題)”を持つエレン・デジェネレスは、自身はもちろん2008年に同性婚をした奥様のポーシャ・デ・ロッシの家族や親戚を招いて、カリビアン・クルーズへと出発するのだとか。豪華客船は貸切り間違いなし、これまた何とも羨ましいゴージャスなバケーションです。

そして、今や名実ともにトップ・カントリー歌手として知られるようになった21歳のテイラー・スウィフトは、カントリー・ミュージックの聖地ナッシュビル郊外の実家にて過ごすのだそう。スウィフトが12歳の時、彼女の夢の為にと家族揃って当地に引越したのち、ナッシュビルのレコード・レーベルが持つオフィスにひとり通いながら作詞作曲活動を続けていたというエピソードは有名です。MTVのインタビューにて「クリスマスが大好き」と語っていた彼女、第2の故郷滞在中にまた新たな名曲が生まれるかもしれません。

こうしてセレブリティ達のホリディ・プランが多く語られる中、ひと足早くクリスマス・プレゼントとしてチャリティを行なった若手スターがひとり。日本ではクリスマス・イヴのイヴに公開された『きみがくれた未来』主演のザック・エフロンが、新作撮影中に自ら中心となって疾患を持つキッズへ向けた募金活動を行なったそうです。そんな見た目も心もHotなエフロンが描く、不思議かつ心温まるヒューマン・ドラマ。ホリディ・シーズンをご家族やお友達、パートナーと過ごす予定の皆さんは、ぜひこの感動のストーリーを大切な方々と一緒にシェアしてください。


TEXT BY アベマリコ