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フィナーレ・ウィーク!米2大リアリティショーの勝者が決定

先週末のメモリアル・ウィークエンドを前にして、それぞれ最終回を迎えた「Dancing with the Stars (ABC)」と「American Idol (FOX)」。アメリカが誇るふたつの長寿リアリティ番組は、ともに例年を上回る好成績で幕を降ろす結果となっています。


  DWTS名物のミラーボール型トロフィを
  持ち帰ったハインズ・ウォード。
  Photo by Steph Anderson
今期で早くも12シーズン目を数えた「Dancing with the Stars (以下DWTS)」は、3月21日から5月24日までの約2ヶ月に渡ってダンス・バトルを展開。今シーズンのフィナーレは、女優/コメディエンヌとして知られるカースティ・アレイ、ディズニーチャンネルを中心に活躍中の若手女優チェルシー・ケーン、NFLピッツバーグ・スティーラーズ所属のハインズ・ウォードによる三つ巴の戦いとなりました。ケーンは社交ダンスの枠にとらわれない「フリースタイル」で史上初の満点を叩き出すも、総合得点と一般投票数を総計して第3位に甘んじる結果に。そして、スタート当初から軽やかなステップで視聴者を魅了していたウォード、対して今シーズン中の猛特訓によってアメリカ婦人服サイズ12から6までに落とす減量に成功したアレイの一騎打ちは、Twinkle Toe (=輝くつま先) のニックネームを授かったウォードに軍配が上がっています。



アーティストによるパフォーマンスと、DWTSが誇る人気プロダンサー達のコラボレーションが楽しめるステージへのゲストには、クリス・ブラウン、ジェニファー・ハドソン、懐かしのハンソンや合同での再結成を果たしたニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック&バックストリート・ボーイズ、ニッキー・ミナージュ、アデル、ブラック・アイド・ピーズやピットブル ft. ニーヨ&ネイヤーら、今をときめくヒットチャートの常連達が続々と登場しました。また、今期の「American Idol」にてショッキングな早期敗退を喫したピア・トスカーノが当シリーズのゲストとして招かれ、彼女とのデートがパパラッチされていたDWTSのプロダンサーであるマーク・バラスがダンスを披露するという異例のブッキングも実現しています。そんな遊び心も満載だった今期のDWTSは、番組史上最も視聴されたシーズン記録を樹立。約2260万人がチャンネルを合わせたプレミア放送で幕を開け、第10週目の連続2夜フィナーレでは、それぞれ平均2286万人/2097万人が固唾を飲んで成り行きを見守りました。


  AIシーズン10を制したスコッティ・マクレ
  リー。17歳とは到底思えないパフォーマン
  スが話題です。Photo by Jayron32
その一方、1月19日より「オーディション・ラウンド」と称される地方予選の模様からスタート、3月3日に「TOP13」が出揃うと、以来5月24日まで約3ヶ月に渡る「ファイナル」が続いた「American Idol (以下”AI”) 」シーズン10。今シーズンより、オーディション参加年齢がこれまでの16歳から15歳へと引き下げられ、ファイナルは17歳のスコッティ・マクレリーと、16歳のローレン・アレイナの一騎打ちという最年少バトルと相成りました。そして4ヶ月以上にも渡る長丁場を制したのは、正統派カントリーシンガーとして初回より渋い声色で鳴らしていたマクレリー。彼は同時に、AI史上最年少の男性優勝者の称号を獲得することとなりました。ちなみに、これまでの女性優勝者の最年少は、第6シーズンに登場したジョーダン・スパークスの同じく17歳となっており、彼女の方が数ヶ月だけ「若い」優勝です。



今日のアメリカで最も視聴されているTVシリーズとあって、ゲストパフォーマンスの豪華さは圧巻。栄えあるフィナーレに登場することとなったビヨンセ、レディ・ガガ、ボノ、ジューダス・プリーストやTLCを筆頭に、シーズン中にはブラック・アイド・ピーズ、シュガーランド、イギー・ポップ、リアーナ、ケイティ・ペリー ft. カニエ・ウェスト、ブルーノ・マーズ、レディ・アンテベラム、タイオ・クルーズら錚々たるアーティストがステージを飾っています。また、元AI出場者であるジェニファー・ハドソン、アダム・ランバート、デヴィッド・クックやケリー・クラークソン、そして昨シーズンの覇者となったリー・デワイズや、次点に着けているクリスタル・バウワーソックスも登場。更には、第10シーズンより審査席に参加、その絶妙な掛け合いと存在感が今シーズンの見どころとなっていたスティーヴン・タイラーとジェニファー・ロペスも、本業のシンガーとしてそれぞれ番組中にパフォーマンスを行ないました。昨シーズンから、サイモン・コーウェル、カーラ・ディオガルディ、エレン・デジェネレスなどのジャッジが一挙に去りましたが、前出の2人とランディ・ジャクソンによる審査員パネルは大好評となっています。

ウィークリー視聴率においてパフォーマンス・デイ とリザルト・デイ、それぞれの放映日が常にワンツー・フィニッシュを飾っていたAI。過去最高となる1億2200万件もの一般投票を集めたフィナーレでは、昨年よりおよそ17%のアップとなる2820万人の視聴数を獲得しています。ちなみにシーズン10の勝者がアナウンスされる前後の瞬間視聴数は、驚異の3860万人に上っており、これによって放送局FOXは7期連続で、18歳から49歳までの年齢層別視聴数トップの座を維持しています。

米リアリティTV界の2大勢力がフィナーレを迎えた今、4月末にその全貌が明らかとなったオーディション番組「Voice (NBC)」は、第1シーズンですでに同じ音楽系シリーズであるAIの最強ライバルと謳われるほどのヒットシリーズへと急成長。また、今週火曜日からはタレント発掘リアリティ・シリーズ「America’s Got Talent (NBC)」のシーズン6も、スタートを切ったばかりです。ここアメリカでは「リアリティ・ショー熱」が冷めるどころか、ますますその人気に拍車をかけている様子。秋のインストールメントが待たれる米版「X Factor (FOX)」然り、今後もTVガイドに注目です。


TEXT BY アベマリコ

2011年06月02日 11:42

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