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『恋するベーカリー』~おいしい色へのこだわり:プロダクション・デザインについて~

プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回も、人気ベーカリーの経営者ジェーンのおしゃれな暮らしぶりもチェックしたい!
2/19(金)公開『恋するベーカリー』から。
 
おいしい色へのこだわり:プロダクション・デザインについて

 プロダクション・デザイナーのハットマンとクルーは、ブルックリンはグリーンポイントにある〝ブロードウェイ・ステージス〟の大がかりなサウンド・ステージで数ヶ月かけて、ジェーンの家の内部に使われるセットを組み上げた。マイヤーズは自分の映画の美術には常に細心のこだわりを見せるが、プリ・プロダクションのこの段階が彼女のいちばん好きな部分でもある。

自分がこれはと思った参考の写真をかき集める段階から、彼女のそのプロセスは始まった。それをプロダクション・デザイナーのハットマン、そしてコスチューム・デザイナーのソニア・グランデに渡し、彼らの創造性を喚起しては、最終的には有機的で首尾一貫したスタイルに到達したのである。マイヤーズと長年組んできたハットマンと彼女の長いやりとりは、みごとに実を結んだ。

 マイヤーズはこう語っている。「美術に関する写真をジョンに送ると、向こうは向こうで自分のイメージをぶつけてくるのね。その人がどういう暮らし方をしてるのか、っていうのがすごく多くを物語ってくれるとわたしは思うので、テーブルに何が並んでるのかとか、そういうことにすごくこだわるの。たとえば、わたしはセットの中を歩き回って、『彼女、ほんとにこんな本読むのかしら?』とか言うわけ。ジョンはほんとに親身になってくれるから、わたしたちはうんとやりとりをしたし、彼のほうでも他のどの部門のスタッフの意見も取り入れてくれたの。ほんとに疲れを知らない人で、だからこそ、アイディアがどんどん発展していくのね。ジョンは人の意見をよく聞いてくれるから、とても仕事がやりやすいの」

 ハットマンは、ジェーンがキッチンに立ったときの臨場感、庭のハーブの匂い、そして彼女のベーカリーのおいしそうなパンの味が観客にもなるべく伝わるようにと、視覚的なエレガンスが他のシーンにいきわたるよう、マイヤーズを補佐した。ハットマン自身こう語っている。「われわれは南カルフォルニアで生活するのがどんな感じなのか、観客に伝えたかったんだ。サンタ・バーバラはすばらしいところだし、そこじゃないと出ないような味を出そうとわれわれは努力した。観客にサンタ・バーバラの雰囲気を感じてもらうには、こういう特色を強く出すしかないんだ」

 こういう場面の環境を作り上げるプロセスは時間もかかるし、集中的にやらねばならないが、最終的にはハットマンにとって、またマイヤーズにとっても苦労のしがいのある結果となった。ハットマンは言う。「家は僕のやりたいようにできたし、ただ現場に来て、はい撮影という監督が多いけど、ナンシーの映画の場合は家もキャラクターの一つなので、彼女が満足するようなものを提供できるまで僕の仕事は終わらないんだ。われわれがちゃんとした仕事さえすれば、観客からのほうから見ても大いに発見のある形で終われるんだよ」

とってもオシャレなベーカリーの内装や、ジェーンが増築を楽しみにしている自宅など
スタッフのこだわりを持って作り上げられたこの“キャスト”も見どころのひとつ。
映画に彩りを添えるセットの数々は私たちの生活にもお手本となるポイントがいっぱい!
ぜひ劇場でチェックしてくださいね!

【恋するベーカリー 公式サイト】

2/19(金)、TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー

本作はR15+指定です

(c) 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

2010年02月02日 19:18

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