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『アジャストメント』~スーツが男を作る:本作の衣装~

プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回が最後となります、5/27(金)公開の『アジャストメント』から。

男性の方にはオシャレの参考にもなるかも?
エージェントたちの衣装についてご紹介します!

スーツが男を作る:本作の衣装

 『アジャストメント』の中の建築を入念に選んだジョージ・ノルフィ監督は、その世界を仕上げるエージェントたちの衣装も、視覚的に人間離れしたものでありながら、あまり自分たちの存在に注意を引かないようなものにしなくては、と考えた。そこで、この超自然的な感じを、最も控えめな服装で表現することにした。いつの時代も変わらない、時代を超越したスーツと帽子というスタイルだ。

 調整局のエージェントは、自分たちが影だとすると、光となる人物の服装と似たようなものを身につけるのがセオリーだ。主人公のデヴィッド・ノリスは裕福な政治家なだけに、彼の人生の映し鏡となるエージェントも、よりフォーマルな装いとなるはずだ。

 「小粋なスーツと帽子というスタイルにしようとも思ったんですけど、特定の時代を感じさせるものにはしたくありませんでした」と製作のハケットは言う。「40年代かもしれないし、30年代かもしれないし、現代かもしれない。レトロでいながらモダンなものにしたかったのです。天使や悪魔のように、あまりに人間とかけ離れた姿へと誇張せずに、あくまでもそれとなく彼らがあちら側の世界に属する存在だと臭わせるようなスタイルですね」

 エージェントたちには人間の行動を調整する能力や、レーダーにしたがって網目のような街を縦横無尽に移行できる能力があり、ノルフィの脚本は調整局のパワーを目に見える形で巧みに表現している。「高次元のパワーを使うには、エージェントは帽子を被らないといけないんだ。どの帽子も、内側を見れば、パワーのランクが分かる。上級幹部たちは、人間により強い影響を与えるだけのパワーを出せる帽子を被っているんだよ」

 帽子が高次元のパワーのシンボルであるのに合わせて、ノルフィと衣装のワリッカ=メイモンは、スーツにも何かひとひねり加えたいと考えた。「私たちは、『局が象徴的に表しているパワーを喚起させる色は、何色だろう?』とずっと考えていました。そして、ふと、それは絶対グリーンだとひらめいたんです。調整局のあちこちに、グリーンをほんの少しずつ入れようと。ただし、落ち着いた色のパレットの範囲内のグリーンですけどね」

 しかし、また一方で、エージェントには軍隊のような雰囲気もある。局の中に一歩足を踏み入れれば、そこは、明確に統制された秩序の下で動いている世界だ。「私たちが真っ先に考えたのは、調整局には軍隊のような優雅さがあるということでした。すっきりと清潔感のあるライン、すべてにきちんとアイロンがかけられた、几帳面な感じです」と、ワリッカ=メイモンは説明する。「ジョージは、調整局には、根源的に軍隊的な構造があり、だから、ランク付けがはっきりしているんだよと、繰り返し言っていましたね」

一見ではみな同じに感じられるエージェントたちの帽子やスーツも、実は少しずつ違っています。
ぜひ衣装にもご注目を!


【アジャストメント 公式サイト】

5/27(金)、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー!

(c) 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

2011年05月23日 13:04

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