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スティーブ・マーティン/Steve Martin

本年度アカデミー賞授賞式のダブル司会、
アレック・ボールドウィンとスティーブ・マーティン。
彼らが演じるジェイクとアダムの2人に揺れ動く、ジェーンの心模様を描いた
『恋するベーカリー』は全国大ヒット上映中です!

前回ご紹介したアレック・ボールドウィンが
「僕たちのキャラクターほどギャップの激しい組み合わせはない」という
その相手、建築家のアダム役スティーブ・マーティンにスポットを当てます。

 1945年8月14日、米テキサス州生まれ。彼は俳優、コメディアン、小説家、劇作家、プロデューサーなど、今日の映画界において極めて多彩な顔を持つパフォーマーであり、近年の大ヒット作にも脚本家として、また役者として参加し、成功を収めています。

 “The Absent-Minded Waiter”(77)で、脚本、主演を務めアカデミー賞(R)にノミネートされ、『サボテン・ブラザーズ』(86)『愛しのロクサーヌ』(87) 『L.A.ストーリー/恋が降る街』(91)でも製作総指揮・脚本・主演を務めました。ほかにも『ピンク・パンサー』シリーズなどに出演しています。そして、本作の監督ナンシー・マイヤーズと組むのは『花嫁のパパ』シリーズ以来となります。

 TVシリーズでは『サタデー・ナイト・ライブ』でホストを務めるようになり、高い評価を受けた4本の特別番組に出演、共同脚本も手がけています。また、音楽ではグラミー賞も獲得しています。

 
アダム役はスティーブ・マーティンの新境地だった!?

  マーティンの役を何か用意したいと考えていたマイヤーズ監督は、離婚ほやほやで、そんな過去を消し去りたいとあがいている建築家のアダム役を書き上げました。
「彼は軽いコメディがすばらしくうまい人。映画にほのぼのとした温かみと軽妙さをうまく出してくれる。その彼が、この映画ではいつになく片隅に追いやられ、地味な演技をしているのも最高だったわ。どんなにちょっとしたところでも、ユーモラスにしてくれるの。彼のアダムはちょっと傷つきやすいんだけど、その弱さをどんどん前面に出して魅力的にしてくれたおかげで、いとおしくてたまらないキャラになったの。それに、アダムとジェーンの関係は、丁々発止のジェイクとジェーンの関係とはがらっと違うのね。スティーブが出てくるたびに、映画がどんどんおもしろくなっていくのよ。これもまた彼の新境地じゃないかと思うの。ここぞというときには、スティーブがどんなダメ出しも振り切って、ハチャメチャにしてくれたのは、言うまでもないんだけど」

マーティンも昔なじみの仕事仲間と再会するのを心待ちにしていました。
「ナンシーから電話があって、こういう役があるんだけど、やってくれない?と言われたんだ。心の中では、ヤッホー!と叫んでたよ。で、脚本を読んで思ったんだ。まあ、これはナンシーのおハコでもあるんだけど、洒脱で、人間というものをしっかりとらえてるってね。彼女は人間のおかしさを大げさにならずに書くのがとてもうまいんだよ。この映画に出してもらえるなんて、僕としても光栄の至りだね」

アダムとジェーンの関係については、こう語っています。
「ジェーンに対して、アダムは自制心がかなり強くて、冷静で、ビジネスにも成功したちゃんとした女性だというイメージを持ってる。ところが、彼女は案外、おっちょこちょいだと分かるんだな。時にはちょっとおかしくなったりね。でも、アダムは彼女のそういうところが好きで、頼りがいのある人だと思いつつも、変な部分にも理解があるんだ」

映画ファンは、マーティンのコミカルおバカなキャラに見慣れていると思いますが、本作では、デートシーンでのアダムはシャイで、控えめなのです。マーティンが演じた微妙な線が多い役柄について、プロデューサーのルーディンはこう振り返っています。
「スティーブはすばらしく繊細なハートを持ってる人だと思ってる。彼が出てくる忘れられないシーンが山ほどあるよね。すばらしく感動的なシーンもあれば、驚くほど裏腹な感情が出てるシーンもある。ああいう味わいは、『ああ、この人って、すっごくおっかしいのよね、つい笑っちゃうもの』って、みんなが分かっていて、かつ愛されてる人じゃないと出ない味で、この映画では、ついこっちまでホロリとなってしまうところもある。スティーブはそれをこの映画でもやってくれてるんだ」

アレック・ボールドウィンと今回ご紹介したスティーブ・マーティン。
3/8のアカデミー賞授賞式と『恋するベーカリー』の両方で、
2人のキャラクターの違いをぜひ楽しんでみてください!


【恋するベーカリー 公式サイト】

TOHOシネマズ 日劇ほか大ヒット上映中!

(C) 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
 

スティーブ・マーティンの過去の作品をチェック!

ピンクパンサー [DVD]

お約束のギャグ&アクション満載で疾走するハチャメチャコメディ!
サッカーの国際試合で、フランス代表チームの監督が何者かに殺される事件が発生した。そして、フィールドに倒れた彼の指から大粒のダイヤ<ピンク・パンサー>ガ忽然と消えていたのだった。真犯人とダイヤの行方を追うため、呼ばれたのは警察一のつかえない警官クルーゾー警部!かくして、監督の恋人のザニア、相棒のポントンを巻き込んだドタバタ捜査が始まった。迷警部クルーゾーは果たしてこの難事件を無事に解決することができるのか?!

販売元: ソニー・ピクチャーズ・エンタテイメント
DVD価格: 1,215円(税込) 発売中

 

花嫁のパパ [DVD]

スティーブ・マーティンとナンシー・マイヤーズが初めて手を組んだ
涙と笑いのハートウォーミング・コメディ!
ジョージは留学から帰った娘のアニーの突然の結婚宣言に大ショック!!何とか思い止まらせようと反対するのだが、それに対し妻のニーナは大喜び。しかもアニーの婚約者の非の打ちどころのない好青年ぶりにジョージの焦りは高まる一方。しかし、そんな彼の気持ちとは裏腹に、結婚コーディネーターによって、結婚式の準備は着々と進行していく。そして、ついにジョージが最も恐れていた結婚式の日がやってきた…。

販売元: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
DVD価格:1,500円(税込) 発売中

2010年03月05日 18:52

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