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エミリー・ブラント/EMILY BLUNT

操作された<<運命>>に、逆らえ。
『アジャストメント』公開まで、1か月を切りました。

政治家デヴィッドを演じるマット・デイモンとは対照的な、ダンサーという役柄を好演したエミリー・ブラント。彼女の今までの経歴と、今回のエリース役を射止めた秘話をご紹介します。

 1983年2月23日、イギリス・ロンドン生まれ。数々の映画賞に輝いた『マイ・サマー・オブ・ラヴ』(04)で主役を演じ、世界的に名が知られるようになり、2005年イブニング・スタンダード英国映画賞新人賞を受賞すると同時に、2004度英国インディペンデント映画賞新人賞にもノミネートされました。次いで、批評家が絶賛したテレビ映画『ナターシャの歌に』(05)で主演。確かな演技が高く評価され、彼女はゴールデン・グローブ賞最優秀助演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画)を射止めました。

 2005年には、『プラダを着た悪魔』(06)に出演し、鬼編集長に仕え、ストレスが高じて、常に発狂寸前状態にいる超神経質なキャリア・ウーマンを好演。観客からも批評家からも絶賛され、特にブラントの演技に対して、ロサンゼルス・タイムズ紙は、「主役を食う演技!」と、また英テレグラフ紙も「最高の演技!」「微笑の下に悪意を秘めた演技は絶品!」などの賛辞を贈りました。このエミリー・チャールトン役で、ブラントは2006年ティーン・チョイス・アワード新人女優賞、ゴールデン・グローブ賞、BAFTA賞で、それぞれ助演女優賞にノミネートされました。

 さらに、マーティン・スコセッシ監督がプロデューサーをつとめた伝記映画 『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(09)で若き日のヴィクトリア英女王を主演。ゴールデン・グローブ賞、放送映画批評家協会賞の両賞で、主演女優賞にノミネートされています。


運命に導かれて…サスペンスのキャスティング

 エリースはデヴィッドのお堅い政治の世界と好対照をなすダンサーの設定にしたいというのが、監督ノルフィの考えでした。「理由は色々あるけど、ダンサーというのは、政治家とは全く違う生活を送ってるだろうし、打算的なイメージとは程遠い存在だと思ったからね」とノルフィは言います。「ダンスは自由意志を純粋な形で表現するものと言っていい。だが、逆に、型にはまったものや振り付けされたものをその通りなぞるだけなら、そこに自由意志などは全く無くなる。僕はこういう内に葛藤を秘めたキャラクターが好きなんだ」

 エリースは世界的なモダンバレエ・ダンサーという設定なので、経験を積んだプロという要素はキャラクター自体にも、この作品の筋書きにも、欠かせないものでした。「プロのダンサーか、長年バレエ経験のある女優に演じてもらいたいと考えてたんだ」とノルフィ。しっかりしたバレエ経験を持つ、この役にふさわしい女優で、その上、デイモンとの相性も考え・・・となると、当初考えていたより、これが案外難しいことが分かったのだそう。

 ノルフィは何度となく立ち会う中で、世界中の数多くのダンサーをオーディションしました。「テープ審査で800~900人の女性を見て、可能性のあるプロのダンサー数人に絞り込んだんだ」とノルフィはその時のことをこう振り返ります。「しかし、最終段階になって、知名度のある女優の、実際の演技を見てから決めよう、という方向性になった」

 演技で定評のあるエミリー・ブラントがこの台本を読んだとき、彼女はこの役にはプロの女優がふさわしいと直感的に思ったといいます。「エージェントに電話して、これは難しい役だから俳優がやるべきだ、と言ったの。ここに描かれている愛や関係性がうまく表現できなければ、いい作品はできない。きっぱりとジョージにそう言ったの。そしたら賛成してくれたわ」

演技派のエミリー・ブラントが魅せるダンスシーンなど、彼女の新たな一面に出会える本作に
ぜひご期待ください!


【アジャストメント 公式サイト】

5/27(金)、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー!

(c) 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.


エミリー・ブラントの過去の作品をチェック!

ウルフマン

1981年、英国。高名な舞台俳優のローレンス・タルボット(ベニチオ・デル・トロ)は、25年ぶりに生家のタルボット城に帰ってきた。弟ベンが行方不明になったことを、弟の婚約者であるグエン(エミリー・ブラント)の手紙で知らされたからだ。しかし、城へ足を踏み入れたローレンスを待ちうけていたのは、母の死をきっかけに疎遠になった父のジョン(アンソニー・ホプキンス)の冷たい出迎えと無残に肉を削がれたベンの遺体だった…。

販売元:ジェネオン・ユニバーサル
DVD価格: 1,500円(税込) 発売中

 
プラダを着た悪魔

大学を卒業し、ジャーナリストをめざしてNYにやってきたアンディ。オシャレに興味のない彼女が、世界中の女性たちが死ぬほど憧れる仕事を手にしてしまった! それは一流ファッション誌“RUNWAY”のカリスマ編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタント。しかし、それは今まで何人もの犠牲者を出してきた恐怖のポストだった…。

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
DVD価格:1,490円(税込) 発売中


2011年05月09日 11:28

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