深夜の映画放送

 新聞等のテレビ欄を見ると、主に金曜・土曜日などを中心にして深夜に映画が放送されているのを確認出来ると思います(たまに平日もあり。つい先日にはNTVで弊社の『チアーズ!』がTV初放送されましたし、少し前にはCXで『山の郵便配達』がTV初放送されました)。そして最近では、2~3年前ぐらいの映画が吹替版ではなく字幕版で放送されていることも多いので、ビデオを借りてまで観たいという程の映画ではなかったとしても、深夜という時間帯ということもあり、ついつい観てしまう方も多いのではないでしょうか?
 そもそも民放各局において深夜の映画放送枠を持っているところは結構多いので、ゴールデンタイムで放送するような話題作ではないものの、良質の映画をそこで放送しています。深夜だから必ず字幕版での放送が決まっているという訳ではなく、勿論吹替版での放送もあります。しかしながら、基本的に視聴率は一桁が当たり前の時間帯ですので、予算などもあまりかけらられない為、ビデオ版用に制作をした字幕版マスターを、そのまま流用することが多いのです(勿論スポンサーが付く以上は必ずCMをインサートする必要性があるので、以前お話したような“放送用ロール分け”という編集作業は必要になりますが)。つまり、CMは入るものの、深夜にタダで字幕版ビデオを観賞しているのと同じということになるので、ある意味で(興味のある映画であればですが)非常にお得ということになる訳です。
 勿論、深夜ということで局にとっては、番組を制作することなく放送枠を“穴埋め”出来て都合が良いという意味あいもあるでしょうが、実際には局が映画会社から購入した映画の放送権には概ね一年間の放送期限というものが設定されているので、それを消化する為ということの方が大半なのかと思われます。まあ、いずれにしても映画ファンの方にとっては非常に良いサービスであると思いますが。
 この深夜の映画放送枠は、基本的には前述の通り金曜日・土曜日などの休日前など夜更かしをする方が多いであろう曜日に設定されていることが通常ですが、番組の改編期や年末・年始などにはかなりイレギュラーに放送が組み込まれることが多いように思います。特に年末・年始などには結構な本数の映画が放送され、中には深夜で放送するのが勿体ないような映画(視聴率を稼ぐという意味で)が混ざっていたりするので、テレビ欄は良くチェックしておいた方が良いと思います。

 自分でビデオ&DVDを借りて好きな時に好きな映画を観るのも勿論良いのですが、何かの機会にでも夜更かしがてら、深夜にテレビの映画放送をじっくり観るというのも、なかなか落ち着けてよいものですよ。今まで、自分がまったく興味がなかったような映画でも、不思議とじっくり観てしまったりしますからね。
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