このたび「Opening Act」を始動させたナイジェル・リスゴー。

「アメリカン・アイドル」生みの親による新シリーズ ”Opening Act”

今月9日、鳴り物入りでスタートを切った新リアリティ・ショー ”Opening Act”。各エピソードに登場する豪華アーティストの顔ぶれが早くも話題沸騰中の当番組ですが、それもそのはず、アメリカの地に国民的オーディション番組をもたらした敏腕プロデューサーが「制作総指揮」に名乗りを上げています。

今週月曜日より、ケーブル・チャンネル E! にてプレミア放送を迎えた ”Opening Act (原題)”は、ブレイクを夢見るアマチュア・アーティストにプロフェッショナル・シンガーとステージを分かち合うチャンスを与えるリアリティ・シリーズ。今やアメリカを代表するポップ・スターとなったケイティ・ペリー、洋の東西を問わずにティーンのハートをわし掴みにしているジャスティン・ビーバーと、これまで数多のアーティストがYouTubeなどの動画共有サイトを介してデビューを果たしている昨今、そのトレンドに着目して誕生したのが当番組です。

そのタイトルにある「オープニング・アクト」とは、日本語でいうステージの「前座」。インターネット上に投稿されたアマチュアによるパフォーマンス・ビデオを番組チームが視聴、毎週入れ替わりで登場するプロ・シンガーのコンサートにおける前座アーティストを探すという内容となっています。この新感覚シリーズを実現させた人物こそ、イギリス出身の名プロデューサー、ナイジェル・リスゴー。本国にてTVシリーズの制作に携わったのち、ヒット・メーカーとして著名なサイモン・フラーとともに手掛けたシンガー発掘リアリティ番組 ”Pop Idol (ITV)”では辛口審査員を兼任、アメリカに渡って同シリーズのフランチャイズ版 ”American Idol (FOX / 邦題「アメリカン・アイドル」)”を大当たりさせました。その後、自らのダンサー/振付師としてのキャリアを活かして、またもやフラーとタッグを組みながらダンサー・オーディション番組 ”So You Think You Can Dance (FOX / 邦題「アメリカン・ダンスアイドル」)をプロデュース。またも自らジャッジを務めている当シリーズは、今期でいよいよ第9シーズンに突入、勝者2名(男女ひとりずつ)という新ルールのもと、白熱したバトルが繰り広げられている真っ只中です。

”Opening Act”の栄えあるプレミア放送のゲストは、リスゴーやフラーと同じく英国が生んだ大御所シンガーのロッド・スチュワート。カントリー歌手マルティナ・マクブライド、R&Bシンガーのジェイソン・デルーロ、フォール・アウト・ボーイのベーシストであるピート・ウェンツに加え、業界屈指の音楽プロデューサー達から成る番組チームが映像クリップを吟味、スチュワートの前座に最もふさわしいアマチュアが発掘されました。そのラッキーなアーティストは、テキサス在住のアリエルさん(21)。主にカフェでの飛び込みパフォーマンスを行っているという彼女のもとに、これまたイギリス出身の番組ホストであるオリヴィア・リーが登場すると、突如このサプライズ企画が明かされ、瞬く間にハリウッドへと「連行」されました。当シリーズにおいて、アマチュア・アーティストに与えられる猶予はたったの5日間。これまでビヨンセらビッグ・スターのトレーニングをしたボイス・コーチによる笑いあり涙ありの指導のもと、いよいよスチュワートの長期公演が行われているラスベガスへと向かうことになります。なお、今後シリーズに登場するビッグ・アーティストは、レディ・ガガ、ニッキー・ミナージュ、ジム・クラス・ヒーローズ、ジェイソン・ムラーズ、LMFAO、ブラッド・ペイズリーにジェイソン・アルディーンと、超が付く豪華さ。感動を誘うフォーマットに並び、ジャンルを超えたスター・パワーも、当シリーズの大いなる見どころです。

これまでにあった「シンガー発掘番組」とは異なり、敗退者がおらず、各エピソードに出演するアーティスト全員が「勝者」である”Opening Act”。また、週替わりでプロフェッショナル&アマチュアがフィーチャーされる1話完結スタイルも、フレッシュな印象を受けました。音楽系はもちろん、ダンス、サバイバル、恋愛、ファッション、料理、そしてスターのプライベート生活と、出尽くした感のあるアメリカン・リアリティショーですが、こうしたバージョンアップの余地はまだまだありそうです。