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音楽プラスαの祭典!第52回グラミー・アワード開催

映画関連の賞レースが大詰めを迎える中、先の日曜日に行なわれたのは第52回グラミー賞。2009年度に最もアメリカおよび世界各国でヒットを飛ばしたアーティスト達が、ここLAに集結しました。
栄えある音楽の祭典にてグラモフォン(蓄音機)型のトロフィーを持ち帰ったのは、一体どんな顔ぶれだったのでしょうか?当日の豪華パフォーマンスと合わせてお伝えしていきます。

去る1月31日に行なわれたグラミー賞は、近年のホームグラウンドとなっているLAはステープルズ・センターでの開催。最多10部門にノミネートを数えたビヨンセは怒涛の6部門を受賞、それを8部門の候補で追っていた若干20歳のテイラー・スウィフトは史上最年少となる最優秀年間アルバム賞を含め、堂々の4冠を制覇しています。

本年度グラミー賞の見どころは、何と言っても豪華アーティスト達によるド派手なコラボレーション。オープニング・アクトを務めた新星レディ・ガガは、かのエルトン・ジョン卿とのシアトリカルな競演で観客を魅了し、もはやベテランの風格を誇るグリーン・デイにおいては、彼らの代表曲”American Idiot”のブロードウェイ・ミュージカル版キャストと”21 Guns”を披露しました。


 トリビュートが行なわれたMJの激似ソックリさん!
 「This Is It」DVD発売イベントにて。

またプリンス君とパリスちゃんも駆けつけた故マイケル・ジャクソンへのトリビュートでは、セリーヌ・ディオン、スモーキー・ロビンソン、アッシャー、ジェニファー・ハドソン、キャリー・アンダーウッドら豪華面々がMJの名曲”Earth Song”を熱唱。こちらはグラミー授賞式初となる3D放映(要3Dグラス)となっています。

更に、ハイチ被災者に寄せられたサイモン&ガーファンクルの名曲”Like a Bridge Over Troubled Water”は、メアリー・J・ブライジとテノール歌手のアンドレア・ボチェッリが異色のデュエットを実現。
そしてヒップホップ界のコラボにおいては、俳優/歌手として活躍中のジェイミー・フォックスとT-ペインのコンビに元ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュが参加、エミネムとドレイク、リル・ウェイン、ブリンク182のドラマーであるトラヴィス・バーカーら4名も圧倒的なパフォーマンスで舞台をジャックしちゃいました。

その他、名実ともに「歌姫」の貫禄十分なビヨンセは堂々たるソロで登場すると、ヒット曲”If I Were a Boy”とアラニス・モリセットの”You Oughta Know”で観客を圧倒。同じく受賞ラッシュとなったテイラー・スウィフトは、シンガー・ソング・ライターの大先輩であるスティーヴィー・ニックスと並んで自身のメドレーを歌い上げています。


 本年度グラミー賞の特大ポスターには、
 ブラック・アイド・ピーズが登場。

また本年度グラミー賞ポスターの顔となったブラック・アイド・ピーズは、2009年度のベスト・パーティソングのひとつ”I Gotta Feeling”で会場を上げまくり状態に。そして20年以上のキャリアを誇るボン・ジョヴィが歓声に包まれて登壇すると、直前のファン投票で選ばれた懐かしの名曲”Livin’ On a Prayer”を熱唱しました。
その一方、”Glitter in the Air”を引っさげて現れたピンクにおいては、昨年秋のMTVビデオ・ミュージック・アワードを彷彿とさせるシルク・ドゥ・ソレイユ張りの「宙吊りパフォーマンス」を披露。前回よりも更にパワーアップしたズブ濡れの空中回転によって、会場に集まったゲスト達の目を釘付けに&彼らの一張羅を水浸しにしております。

CBS局にて3時間半に渡って全国放映された本年度のグラミー賞は2600万人前後が見守り、約35%の視聴率を獲得。練りに練られたステージと華やかなゲスト達が功を奏したのか、近年比では圧倒的なナンバーを残しています。
ここ数年はTV視聴者の「アワード離れ」が懸念されていましたが、昨年度のオスカーは前年に比べて13%のアップ、先のゴールデングローブ賞は14%、エミー賞は8%の上昇と、着実に数字を上げて来ている模様。
来月に授賞式を控えるアカデミー賞も、この流れに乗ることが出来るのでしょうか?

2010年度グラミー賞の各候補/受賞結果は、下記のホームページより。

第52回グラミー賞全受賞リスト

当セレモニーの翌々日には、いよいよアカデミー賞ノミネート作品/候補者が発表され、あとはセレモニー本番を待つばかりとなりました。
映画ファンはもちろんのこと、音楽ファンも必見のオスカー授賞式は3月7日の開催予定。
近日中には出揃った顔ぶれをじっくりと考察していきますので、そちらもお楽しみに!


TEXT BY アベマリコ

2010年02月04日 17:03

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