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話題作を先取りするならココ!AFI FEST 2011

現在、ロサンゼルスにて開催されている第25回AFI Festival。LA随一の名門フィルムスクールが厳選するタイトルはさすがの良作揃いとあって、会場は連日の賑わいを見せています。


  第25回AFI Festivalの告知ポスター

11月3日から10日まで開催中のAFI FESTは、ハリウッド近郊に位置する映画制作専門大学院AFI (American Film Institute) と高級車Audiが協賛するフィルム・フェスティバル。「シネフィル(=映画通)が選ぶシネフィルの為の」名作特選で知られる当フェストの2011年度ラインナップは、例年にも増して話題作のプレミア上映が目白押しです。世界中から集められた注目作品をざっくり見積ると、フィクションとドキュメンタリーを併せ、およそ長編70本と短編40本の計110本。年末へ向けた怒涛の大作ラッシュに先駆け、絶好のスニークピーク(=覗き見)の場となっています。

本年度のAFI FESTのオープニングを飾った”J. Edgar (原題)”は、クリント・イーストウッド監督とレオナルド・ディカプリオがタッグを組んだFBI・エピック・ドラマ。「ヤング・ハリウッド」の名を欲しいままにしている若手俳優陣、アーミー・ハマーやエド・ウェストウィックらが脇を固め、「ミルク」(2008)でオスカー像を獲得したダスティン・ランス・ブラックが脚本を務めています。

その他、当フェストのプレミア・スクリーニング枠には、ミシェル・アザナヴィシウス監督が白黒無声映画に挑んだ意欲作、本年度のカンヌ国際映画にてジャン・デュジャルダンが主演男優賞を持ち帰っている”The Artist”、同じくカンヌの話題を総ナメにしたラース・フォン・トリア監督の”Melancholia”、ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、クリストフ・ヴァルツといったアカデミー俳優が勢揃いするロマン・ポランスキー監督最新作”Carnage”、2008年公開「ハンガー 」で高い評価を得たスティーヴ・マックイーン監督の第2作”Shame”、ミシェル・ウィリアムズ演ずるマリリン・モンローに賞賛の声が上がっている”My Week With Marilyn”、ユアン・マクレガー、マイケル・ダグラス、アントニオ・バンデラス、ミヒャエル・ファスベンダーら名優陣が大集結したスティーヴン・ソダーバーグ監督の新作”Haywire”などなど、これでもかと言わんばかりのラインナップで観る者を唸らせています。

そして目玉中の目玉、AFI FESTを堂々締めくくるクロージング作品に選ばれたのが、名匠スティーヴン・スピルバーグ監督による初のフルデジタル3D映画「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」。80余年前にベルギーにて誕生したコミックを原作に描かれたアドベンチャーは、重箱の隅をつつくような「ニットピッキング」がお得意の映画評論家からも、手放しの賞賛を受けています。ご存知「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ3部作でその名を世に知らしめたピーター・ジャクソンは原作の大ファンで、プロデューサーとして本作に参加。今日の映画界を代表するふたりが共同製作者のクレジットに肩を並べるフルデジタル3Dパフォーマンス・キャプチャー、楽しめないワケがありません。この度のプレミア上映後、北米での公式オープンは12月21日までお預け。一方、我が日本ではアメリカ全土に先駆けて12月1日の全国公開が予定されています。このチャンス、ぜひともお見逃しなく。

賞レースの話題がチラホラ出始めるこの季節、キープレイヤー占いに持って来いのAFI FEST。これから続々と封切られる話題作の数々も、追ってご紹介していきますのでご期待ください。


TEXT BY アベマリコ

2011年11月10日 23:30

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