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どうなる?2012年度オスカー予想

映画賞の最高峰=アカデミー賞も直前に迫り、いよいよ大詰めを迎えている2012年賞レース。これまでの軌跡や各アワード受賞結果といった豆知識を交えつつ、ここで本年度のオスカーを予習しておきましょう。


  2001年のオープンから約10年半、
  Kodakの名称が消えることに。
今月26日(現地時間)に開催予定のセレモニーを目前に控え、21日付で最終投票が締め切られた第84回アカデミー賞。あとは、映画芸術科学アカデミー (AMPAS: Academy of Motion Picture Arts and Sciences) お抱えの税理士法人PwC (プライス・ウォーターハウス・クーパーズ) による開票結果を待つばかりとなりました。


そんな中、式典のおよそ1週間前に飛び込んできたのが、セレモニーの会場となるコダック・シアター改名のニュース。オープン以前の2000年より、同劇場を所有するCIMグループと20年間のネーミング使用契約を結んでいたコダック社でしたが、今年1月中に米連邦破産法を申請。その承認にともなって、劇場名から「Kodak」の名称が外されることになりました。よって、LAのランドマーク的な存在であった「コダック・シアター」も、本年度のオスカー授賞式をもって見納めに。なお今後の開催地については、ダウンタウンはL.A.ライブ内のノキアシアターが候補に挙がっていると伝えられていますが、新しいスポンサーが見つかるようであれば、現在のシアターに残る可能性も捨て切れないようです。

さて、本年度の賞レースにおける主要部門を見比べてみると、現時点では白黒サイレント作品「アーティスト」が頭ひとつぶん抜き出ている状態。当初はジョージ・クルーニー主演の「ファミリー・ツリー」が各カテゴリーにて有力視されていましたが、ゴールデン・グローブ賞では両作品がコメディ・ミュージカルとドラマ部門で人気を二分、米俳優組合が主催するSAGアワードでは「ヘルプ 心がつなぐストーリー」の猛追によって、「ファミリー・ツリー」が若干かすんでしまう流れとなっていました。そして、英国アカデミー主催のBAFTAアワードにおいては、満場一致で「アーティスト」が各賞を総ナメに。また、ミシェル・アザナビシウス監督(「アーティスト」)、アレキサンダー・ペイン監督(「ファミリー・ツリー」)、そしてマーティン・スコセッシ監督(「ヒューゴの不思議な発明」)らによる三つ巴の戦いが期待されていた米監督組合賞においても、「アーティスト」に軍配があがっており、作品賞、監督賞、主演男優賞のオスカー像は、ハリウッド黄金期を描いたフランス生まれの当作品が持ち帰る可能性が大と見られています。

一方、上記の3部門に比べて全くブレることのない男女それぞれの助演部門は、恐らくこのままクリストファー・プラマー(「人生はビギナーズ」)とオクタヴィア・スペンサー(「ヘルプ 心がつなぐストーリー」)のコンビが突っ走る格好で決まり。唯一、ちょっとした番狂わせが期待できそうなのが、ヴィオラ・デイヴィス(「ヘルプ 心がつなぐストーリー」)、メリル・ストリープ(「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」)、ミシェル・ウィリアムズ(「マリリン 7日間の恋」)らを擁する主演女優賞カテゴリーでしょう。最有力候補に目されるデイヴィスを追うのは、「ソフィーの選択 (1982)」でのアカデミー賞獲得以降、かれこれ29年が経っているメリル・ストリープ。制作会社TWCことザ・ワインスタイン・カンパニーが他社に依頼して打ったアカデミー規定すれすれの「Eメール・キャンペーン」に巻き込まれてしまった彼女ですが、制作サイドによる判断は吉と出るのでしょうか? そして3度目のアカデミー賞ノミネートにして、オスカー像を虎視眈々と狙っているのが、小悪魔的なマリリン・モンローを好演したウィリアムズ。ゴールデン・グローブ賞でのミュージカル・コメディ部門主演女優賞獲得に続き、大穴での受賞に期待の声が上がっています。

2012年度のアカデミー投票結果は、すでにPwCが保管する金庫の中。ここまで来たら、各ノミネート者や候補作品の関係者は、まるで「まな板の鯉」のような気分?もしくは、長きにわたったプロモーション活動を振り返って、やっと一息ついている頃かもしれません。すでにカウントダウンが始まっている、The 84th Academy Awards。来週のオスカー特集では、ハリウッドの最もグラマラスな一夜を存分にお伝えしていきます。


TEXT BY アベマリコ

2012年02月23日 18:44

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