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動物愛護団体PETAが選ぶ「最もセクシーなベジタリアン・セレブ」

その過剰なまでの動物愛がゆえ、過去にもさまざまな過激キャンペーンで物議を醸してきた動物愛護団体PETA (People for the Ethical Treatment of Animals)。アメリカ独立記念日を目前に控えた先週末、毎年恒例となっている「最もセクシーなベジタリアン・セレブリティ」をアナウンスしています。


 バービーのような人形を使ったPETAの反毛皮ポスター。
 Photo by littlewizard91 on Flickr
“I’d Rather Go Naked Than Wear Fur” (=「毛皮を着るくらいなら、裸でいたほうがマシ」)をスローガンに、世界各地にて毛皮反対運動のヌード・デモを敢行、著名人とのコラボレーション・ポスターなどを発行している動物愛護団体PETA(ピタ)。リアルファー販売目的の狩猟以外にも、家畜の屠殺や実験行為など、動物に対してのあらゆる「不当行為」を撲滅するべく活動を行っており、ポール・マッカートニーやアレック・ボールドウィンといった著名人も多く賛同しています。PETAはまた、毛皮や動物皮革を愛用するセレブリティを徹底的に非難するバッシング行為でも知られ、ファーコートを着ていた米ファッション誌ヴォーグの編集長アナ・ウィンターなどが「パイ投げ」の餌食にしたことも。そしてつい最近では、自らのブランドにてファーをあしらった新作バッグを発表したオルセン姉妹ことアシュリー&メアリー=ケイト・オルセンを「トロール(おとぎ話に登場する小人)」と罵り、ヘビ革のブーツを履いていたキム・カーダシアンには小麦粉を入れた袋を投げ付けるなど、過激なパフォーマンスはとどまるところを知らず。ちなみに、もはや彼らの得意技ともなっている「Flour Bomb」(=小麦粉爆弾)は、これまでにパリス・ヒルトンやリンジー・ローハンらお騒がせセレブも標的となっています。

そんなアグレッシブなPETAのまとも?な活動のひとつに当たるのが、このたび発表された「最もセクシーなベジタリアン・セレブリティ」番付リスト。ベジタリアンとして日常生活を送りながら、その年度に顕著な活動を行い、菜食主義思想/ベジタリアニズムの普及やイメージアップに貢献した著名人が選出されています。そして2012年度、並みいる候補者より最多投票数を集めたのは、女性部門にジェシカ・チャステイン(「ヘルプ ?心がつなぐストーリー ? (2011)」)、男性部門にはウディ・ハレルソン(”Hunger Games (原題/2012)”)。昨年度のトップを飾ったクリステン・ウィグとラッセル・ブランド、それ以前の受賞者であるオリヴィア・ワイルド、トビー・マグワイア、ナタリー・ポートマン、プリンスやエレン・デジェネレスらに続き、”Sexiest Vegetarian Celebrity”のタイトルを獲得しました。

そのほか、2012年度の候補者にリストアップされた顔ぶれを見てみると、女性版にはアン・ハサウェイやマギー・Q、リア・ミシェルにルーニー・マーラといったスリムな美女達が勢揃い。一方の男性版では、フォアキン・フェニックスやブライアン・アダムス、ジャレッド・レトにジェイソン・ムラーズのようなイメージぴったりな面々もいれば、いかにも肉食イメージが強い?ビル・クリントン元大統領や、元プロボクサーのマイク・タイソン、MTVの身体を張ったリアリティ番組”Jackass”の出演者であるスティーヴォー、そして凄惨な飛行機事故から一命を取り留めたBlink182のトラヴィス・バーカーなど、ちょっと意外なセレブもベジタリアンであることが判ります。

あまりに極端すぎる動物愛護活動により「パフォーマンス集団」と揶揄されることも多いPETA。 しかし、一見ではムチャに映る彼らのアクティビティには、絶滅品種の保護や動物虐待の撲滅など、非菜食主義者にとっても興味深い内容が多数みられました。この度の男女別リストを含め、PETAの活動詳細は以下のウェブサイトより。異文化や思想の異なる人々にもお手柔らかに、ベジタリアン&ノン・ベジタリアンの「共存」が理想的ですね。

【PETAオフィシャルウェブサイト】




TEXT BY アベマリコ

2012年07月05日 12:05

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