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社会派ドキュメンタリーからストリップ作品まで!LA Film Fest 2012

当地ロサンゼルスのダウンタウン・エリアを中心に、今月14日から24日まで 開催されたLos Angeles Film Festival。去る日曜日には、栄えある審査委員賞や観客賞などがアナウンス
される最終日を迎え、11日間にも及んだ「LA最大級の映画フェスティバル」が幕を下ろしています。


 LAFFを含め、近年さまざまな催しが行われているL.A.ライブ。
 Photo by Danny Thompson Jr. on Flickr
2012年度で18年目に突入したLos Angeles Film Festival (以下LAFF)は、NPO団体フィルム・インディペンデントの主催、日本食フュージョン・レストランCHAYAや地元紙Los Angeles Timesといった多数スポンサーが協賛する映画の一大祭典。総計200本に迫るインターナショナルな長編・短編・ミュージックビデオが立て続けに上映され、大手スタジオ制作/インディーズという垣根を超えた映像作品を十二分に堪能することが出来ます。さかのぼること3年前からは、目覚ましい勢いで再開発が進められているLAダウンタウン・エリアの複合エンターテインメント施設L.A. ライブを「ホーム・グラウンド」に設置。それまでのお膝元、ウエストウッド周辺の難点であった駐車スペースもしっかりと整備され、そのアクセスの良さからより多くの来場者を集めています。

映像アートの多様性とユニークさを追求したLAFFの最高栄誉、その作品の監督に1万5000ドルの賞金が贈与される審査委員賞。それぞれ物語部門/ドキュメンタリー部門には、アンゴラの市民戦争を逃れた女性達を描く”All is Well (原題/Pocas Pascoasl監督)”、そしてメキシコ北部の牧場で生活する人々に迫った”Drought (Everardo Gonzalez監督)が選ばれています。その一方、実際のオーディエンスの声がじかに反映される観客賞の物語部門は、本年度のサンダンス映画祭にて審査員グランプリをさらったBenh Zeitlin監督の”Beasts of the Southern Wild”が獲得。
そして同ドキュメンタリー部門には、Sara LammとMary Wigmoreら女性監督が共同でメガフォンをとった”Birth Story: Ina May Gaskin and The Farm Midwives”が選出されました。なお、本作でフィーチャーされているアイナ・メイ・ガスキン女史は、アメリカの片田舎で自給自足の生活を
送るコミュニティ”The Farm”にて活動を続ける「伝説の助産婦」。現在およそ1/3の割合で帝王切開術が行われている米国内において、母体に優しい自然分娩を提唱するカリスマ的な存在として知られている女性です。

およそ世界30カ国より選ばれたバラエティあふれる作品群に加え、豪華なセレブリティ・ゲストが訪れることもLAFFのさらなる魅力 。本フェスティバルがプレミア上映の場となる作品も多く、各作品のキャストが連日のようにレッドカーペットを闊歩します。まず本年度の初日に北米プレミアを迎えたのは、巨匠ウディ・アレンの最新作”To Rome with Love”。滅多にLAを訪れることのないご本人は
もちろん、「それでも恋するバルセロナ (2008)」然り、今や多くの映画監督のミューズとなっているペネロペ・クルス、イタリア人女優アレッサンドラ・マストロナルディらが来場し、観客を沸かせています。その他、LAFFをワールドプレミア会場に選んだドラマ作品”People Like Us”からは、メインキャストのクリス・パインやミシェル・ファイファー、そして新作コメディ”Seeking a Friend for the End of the World”主演のスティーヴ・カレルとキーラ・ナイトレイらに加え、彼らの友人として「だれもがクジラを愛してる」の日本公開日/7月14日が待たれるドリュー・バリモアも、カジュアルな装いでさっそうと登場。年末に出産を控えているややふっくらとしたお腹を抱え、幸せいっぱいな姿がキャッチされています。そして、LAFFにおける堂々のワールドプレミア兼クロージング作品に選ばれたのが、
スティーヴン・ソダーバーグ監督が男性ストリッパー業界を映し出した”Magic Mike”。制作者のひとりとしても名を連ねるマシュー・マコノヒーを筆頭に、過去にストリッパーとしてのリアルな下積み経験を持つチャニング・テイタム、ジョー・マンガニエロ、アレックス・ペティファー、マット・ボマーといったイケメン軍団がレッドカーペットを占拠しています。

観る者に問題提起するシリアスな作品から超絶エンターテインメントまで、幅広いジャンルを網羅したLA Film Fest 2012のラインナップ。最も人々が映画館に足を運ぶ季節=夏はもうすぐそこ、LAFFが格好のプレビュー会場となったことは必至です。詳しい作品タイトルやレッドカーペットの模様などは、以下の公式HPよりご覧ください。

【Los Angeles Film Festival 公式HP】




TEXT BY アベマリコ

2012年06月28日 16:48

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