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『ノウイング』~撮影技術の進歩と挑戦~

プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回も、いよいよ7/10(金)から公開のディザスター超大作『ノウイング』から。
 
撮影技術の進歩と挑戦

 映画でもっとも難しいシークエンスのひとつは、飛行機の墜落場面であり、これにはジョーンズ・エヴァンズのデザイン技能と、さらに視覚効果チームからの手助けが必要となった。「アレックスの希望は、これをワンカットで撮ることだった。ジェット機が画面に入ってきたとたん、電柱をかすめ、その翼で車をひっくり返すシーンだ。その車がくるくると飛んでいき、地面に落ちると、ばらばらに大破する。実際のジェット機の残骸を作ってやったけれど、視覚効果部門の多くの助けがなければ、すべてをワンカットに収めることはとても無理だったろうね」

「我々の作ったデザインを完成したり、補ったりするのに、視覚効果を使って作業するのは楽しいよ。視覚効果スーパーバイザーはプリプロダクションの初期から参加してくれたので、かなりの情報をやり取りできたし、我々の抱えている特定のシークエンスや問題をどうやって解決するかなど、色々と話ができたんだ」

 過去5年間『ノウイング』は、レッド・ワン・カメラで撮られた数少ない劇映画の一本となった。これは最新軽量の高解像度デジタル・カメラだ。この映画の撮影監督サイモン・ダガンは、このカメラのおかげで映画制作者たちのデジタル・カメラに対する見方が変わるだろうという。「肌の色合いがソフトで、素晴らしいんだ。画像にはノイズや粒子がほとんどない。わたしたちはこの作品のために透明な質感を求めていたんだが、これは実質的にフィルムとまったく変わらないね」

プロヤスとダガンは広汎なテストを繰り返した後で、デジタル形式を採用した。「ふたりともこのカメラの持つ潜在力に興奮していたよ」とブルメンタル。「とても物事が簡単になるんだ。これまではポストプロダクションまで待たねばならなかったのが、撮影時にたくさんのことができるようになったんだ、たとえば色の微調整とかね」

「アレックスは照明場面がきらいなんだ」とダガン。「レッド・ワン・カメラを使えば、照明がうまくいくかどうかのテストのためだけに、一晩かけなくてよくなった。その場ですべて可能なので、もっと自信を持って限界まで作業を押し広げていけるようになったんだ」


スタッフのあくなき挑戦によって進化する撮影技術が、ハリウッドの超大作映画を支えています。大迫力でリアルな映像を、ぜひ映画館でお楽しみください!

【ノウイング 公式サイト】

7/10(金)、TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー
(c) 2009 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

2009年07月07日 20:51

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