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『マーシャル博士の恐竜ランド』~憎めない類人猿“チャカ”そしてキモカワ(?)“スリースタック”~

プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回は、9/18(金)から公開のアドベンチャームービー
『マーシャル博士の恐竜ランド』から。
 
憎めない類人猿“チャカ”そしてキモカワ(?)“スリースタック”

 オリジナル版TVシリーズにに登場した人気キャラクター、チャカと恐ろしいヒューマノイド、スリースタックを登場させるのは不可欠だった。
チャカは、類人猿と人間の間に存在したと仮想される架空の種族パクニのひとり。演じるヨーマ・タッコンは、メイクと衣装装着に連日3時間半を費やした。まず、顔に特殊メイクが施され、次にヤク(チベット、中央アジア産の毛の長い牛)とアンゴラと人毛の組み合わせで作られた毛むくじゃらの着ぐるみのコスチュームの中に入る。仕上げはラテックスの手足と特注の出っ歯の義歯だ。VFX工房スペクトラル・モーションは、タッコンのスリムな身体に合わせて、2着の着ぐるみを制作した。

 スリースタックの着ぐるみもまたスペクトラル・モーションの制作だ。フォーム・ラテックス製で体にフィットする、そのコスチュームはおよそ13.5キロの重さで、俳優たちは体にジェル状の潤滑剤を塗ってはじめて身につけることができる。もともと背の高い役者たちがスリースタックを演じているが、コスチュームの中に仕込まれた12.5センチのヒールのついたブーツを履くと、その高さは2メートル10センチにもなる。
集団の一匹一匹に個性を与えるため、スリースタックの頭は各俳優の頭の型を取って作られている。外観の仕上げは、お馴染みの黒い半球形の突き出た眼だ。さらにグロテスクなはめ込み式の足爪により、役者の足はさらに約30センチ長くなった。

 着ぐるみの中に入っている役者たちにとって撮影は非常にキツかったため、撮影のペースも遅かった。彼らの視界はほぼ遮られており、着ぐるみの中の温度、とりわけ照明の下では、頭部にスリースタックの頭を10分以上続けて載せておくことはできなかったのだ。

 スペクトラル・モーションのスタッフはまた、知性を備え、英語を話すスリースタック、エニックのスーツもクリエイト。その頭部には人形操作用のアニマトロニック・モーターが埋め込まれたため、頭部だけでも重さは6キロを超えた。エニックは他のスリースタックよりも進化しているため、アニマトロニックの頭部はより感情を表現できるようになっている。エニックは眉を上げたり、横目で睨んだり、複雑に口を動かすことができる。その頭部にはまた、口の位置に扇風機が備え付けられ、機械のみならず、エニックを演じるジョン・ボイラン自身も冷やす役割を果たした。


VFXを使用せず、俳優に着ぐるみ・特殊メイクを施したことによって
それぞれのキャラクターをよりリアルに表現することに成功しました。
俳優・スタッフが一丸となって作り上げた、<恐竜ランド>の
ちょっと不思議なキャラクターたちに会いに、ぜひ劇場へお越しください!!


【マーシャル博士の恐竜ランド 公式サイト】

9/18(金)、全国ロードショー
(c) 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

2009年09月09日 14:04

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