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「リトル・ダンサー」

早いもので5月も最終週。あいにく天気がすぐれませんが、週末には気分をリフレッシュして、お好きな映画を観に劇場に足を運んでみてはいかがですか。今週のサントラは足も音楽も軽快な「リトル・ダンサー」(00)をお届けします♪

■About MOVIE
1980年代前半のイギリスの炭鉱町を舞台に繰り広げられる、ビリー少年(ジェイミー・ビル)がバレエ・ダンサーを目指して奮闘する笑いと感動の物語。当時のイギリスの深刻な不況を背景に、ビリー少年と家族や仲間たちとの絆がユーモアを交え活き活きと描かれています。世界的トップ・ダンサー、アダム・クーパーの出演も話題になりました。監督は本作で初めてメガホンをとった演出家ステーブン・ダルトリーです。2000年イギリス映画。

■About SOUNDTRACK
『リトル・ダンサー』

本編や予告編で効果的に使われているザ・ジャムの「悪意という名の街」は、不況や紛争でフラストレーションがたまった当時の英国を象徴したかのような1982年の全英No.1ヒット・ソング。ザ・ジャムはモッズ・ヒーロー、ポール・ウェラーが17歳のときに結成したトリオ・バンド。「悪意という名の街」は、ザ・ジャム解散直前に放った思わずステップを踏みたくなるモータウンフレイバーの名曲です。ポール・ウェラーはザ・ジャム解散後にミック・タルボットと共にダンス・ミュージックにより接近したユニット、ザ・スタイル・カウンシルを結成しますが、そのスタカンの代表曲である「シャウト・トゥ・ザ・トップ」「タンブリング・ダウン」も本サントラに収録されています。80年代のイギリスを描いた映画にはポール・ウェラーの音楽は欠かせないのでしょう。日本人が夏にサザンオールスターズを聴く感覚に近いかもしれませんね。

80年代前半のイギリスを象徴するのがザ・ジャムおよびスタカンだとすれば、70年代前半のイギリスを象徴するロック・バンドがT.レックス。劇中でビリー少年の心情を映し出す場面でリンクする名バラード「コズミック・ダンサー」は、主題歌としてサントラのトップに収録され、エンハンスト部分ではプロモクリップも観ることができます。T.レックスは「コズミック・ダンサー」の他にも「ゲット・イット・オン」「ライド・ア・ホワイト・スワン」など5曲が収録されています。30歳の若さにしてこの世を去った彗星のごときグラムロックスター、マーク・ボラン(T-REX)をこのサントラを機に聴いてみてはいかがでしょうか。エレクトリックブギーにシビれること請け合いです。



発売元:ユニバーサルミュージック
CD価格:2548円(税込)
発売中

2006年05月26日 15:43

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