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ジェームズ・ワン&リー・ワネル/James Wan&Leigh Whannell

斬新なアイディアとスリリングな恐怖で人々を熱狂させたソリッド・シチュエーション・スリラー『ソウ』。この新しい感覚のスリラー映画を作り出したジェームズ・ワン監督と脚本のリー・ワネルが再びタッグを組んで制作した、ニュー・ソリッド・ホラー最新作『デッド・サイレンス』が、いよいよ3/22(土)に公開されます。2人が次なる恐怖のテーマとして選んだのは“腹話術人形”。なぜあえてこのテーマにしたのか?ホラー映画の代名詞となった2人の新たな挑戦をクローズアップ!


ジェームズ・ワンは、1977年マレーシア生まれ。メルボルンで育ち、ロイヤル・メルボルン・インスティテュートに入学し、在学中から短編映画の製作を始め、卒業後は広告代理店を渡り歩きながら、グラフィックデザイナー、編集者、監督などを経験し、デジタルユースネットワーク、FLY-TVで1年もの間、自身のアイディアで製作・脚本・監督・動画製作をしていました。
一方リー・ワネルは、1977年1月17日、メルボルンで生まれ、95年ワンと同じ大学に入学。96年からは、「Neighbours」、「Blue Heelers」といったテレビ・シリーズに出演。俳優としての活動を開始します。


2人が出会ったのは00年の在学中。ワンがシャノン・ヤングと共同で脚本執筆と監督した『Stygian』にワネルが出演する、といった形で親交を深めます。そして、04年に2人が共同で脚本執筆し、8分のティーザーにした短編映画『Saw』をアメリカの映画会社に売り込んだ結果、見事に契約を勝ち取りました。
そうして作られた『ソウ』(04)で、ワンは初監督を務め、ワネルは脚本のほか、俳優としても出演。『ソウ』は世界で大ヒットを記録し、見事に成功をつかみます。
ワンは次回作にケビン・ベーコン主演の『Death Sentence』が控えており、彼らの恐怖へのこだわりは尽きることを知りません。

腹話術の恐怖とは?

今回、2人がテーマとして腹話術を選んだ理由は、今まであまり使われたことのないテーマだったからだとワンは言います。
「腹話術をテーマにした作品は40年代に若干は作られたものの、ほとんど触れられるテーマではありませんでした。これが緊張と恐怖を作る新しい方法だと感じたのです。その中でもとても気味が悪いものといえば腹話術人形なのです。偉大な腹話術師は、人形が自分の左側にいて、あたかも生きているかのようにみせることができました。それがすごく怖いのです。観客は現代的なホラー映画に慣れているので、逆に観客が予想していなかった何かを与えたかったのです。」

2人の仕事のスタイルについてワンは、「私たちはまず一緒にアイディアを出します。そしてそれがストーリーになり、そこから私はワネルに脚本を任せます。彼が紙に書き、性格づけしていきます。そして私は監督からみた視点で指摘します。」と語りました。2人のユニークな関係に関して、プロデューサーのクルーズは「ワンとワネルは気味の悪い幽霊話を作りたかったのです。彼らは土曜の午後には忘れ去られてしまうようなポップコーン映画を作るのではなくて、観客が覚えている映画を作りたいのです。」と語ります。

本作で現代的な恐怖とは一線を画して、クラシックな恐怖を意識した2人。
「イギリスのハマー・プロやイタリアのマリオ・バーヴァ監督作品のような、私たちの好きな映画を作りたかった。これらは血や内臓に頼らない映画ですが、『トワイライトゾーン』での薄気味悪いエピソードのような恐怖に満ちた雰囲気を持っているのです。」
こうした2人のホラー映画に対するこだわりと、腹話術人形にまつわる呪い、謎解きをしながら恐怖を味わうというこれまでにない大胆な発想があいまって、予想だにしないどんでん返しのエンディングが仕掛けられた作品に仕上がったのです。

また、本作には前作『ソウ』で大活躍?した、あの人形も出演しています。
2人の仕掛けた恐怖と、ファンへの心遣いを劇場で堪能してみてはいかかでしょうか?

【デッド・サイレンス公式サイト】
3/22(土)、有楽町スバル座ほか全国ロードショー
(C) 2007 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.


ジェームズ・ワン&リー・ワネルの関連作品をチェック!

SAW ソウ DTSエディション

恐怖の“限界”に挑む【ソリッド・シチュエーション・スリラー】
老朽化したバスルームで目覚めた2人の男、ゴードンとアダム。それぞれ足首に鎖をはめられ、2人の間には自殺死体。状況がつかめない2人に与えられたのはテープレコーダー、一発の弾、タバコ2本、着信用携帯電話、2本のノコギリ。犯人から告げられたメッセージは「6時間以内に相手を殺すか、自分が死ぬか」だった・・・。

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スピルバーグが描く、老人ホームで暮らす人々に子供の頃の夢と希望を運ぶ男の話や、『グレムリン』のジョー・ダンテ監督による、スポイルされた超能力少年をめぐる女教師の恐怖の体験など、その薄気味悪さから、ワンとワネルが影響を受けた作品のひとつ。

 発売・販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
 DVD価格:3,980円(税込) 発売中

2008年03月18日 12:31

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