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2009年01月26日

メリル・ストリープ/Meryl Streep

歌って踊って楽しめる最高にハッピーな映画『マンマ・ミーア!』が、
いよいよ1/30(金)より、日劇ほか全国ロードショーとなります!
本作の主演を務めるのはハリウッド映画史上最多14回のアカデミー賞ノミネート歴(うち2回受賞)を誇るメリル・ストリープ。シリアスな役から今回のような明るい役までこなす彼女の輝かしい経歴と、体力勝負だった本作の役作りなどをご紹介。
 
 1949年6月22日、米ニュージャージー州生まれ。アカデミー賞14回のノミネートと2回の受賞記録を誇るハリウッド最高の演技派女優。『ジュリア』(77)で映画デビューし、『ディア・ハンター』(78)でアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされ、『クレイマー、クレイマー』(79)で同賞を受賞。
『フランス軍中尉の女』(81)で主演女優賞にノミネートされたのち、『ソフィーの選択』(82)で同賞を受賞しました。以降もアカデミー賞ノミネートの常連の座を占め、『シルクウッド』(83)、『愛と哀しみの果て』(85)、『黄昏に燃えて』(87)、“A Cry in the Dark”(88)、『ハリウッドにくちづけ』(90)、『マディソン郡の橋』(95)、『母の眠り』(98)、『ミュージック・オブ・ハート』(99)、『アダプテーション』(02)、『プラダを着た悪魔』(06)でノミネートされました。

その他の近年の出演作は、娘のメイミーと共演した『いつか眠りにつく前に』(07)、ロバート・レッドフォード監督の『大いなる陰謀』(07)、ロバート・アルトマン監督の遺作『今宵、フィッツジェラルド劇場で』(06)など。
舞台、TVでも活躍し、マイク・ニコルズ監督のTV作品「エンジェルス・イン・アメリカ」(03)ではエミー賞、ゴールデン・グローブ賞、映画俳優組合賞を受賞した。04年、AFIの生涯功労賞を授与され、08年にはリンカーンセンター映画協会の表彰を受けました。

ミュージカル・アクションに挑戦したメリル・ストリープ

本作にはピアース・ブロスナンやコリン・ファースなど豪華キャストが出演していることでも話題になっています。そのキャスト陣の中心に位置するのは、ドナを演じるメリル・ストリープ。彼女の選出について、製作のジュディはこう語ります。
「メリルが主役を演じてくれればいいと、私たちはずっと思っていたの。私たちのオファーにイエスと彼女が即答してくれて、この上なく嬉しかったわ。何年か前に彼女がブロードウェイで舞台を観ていたことは知っていたの。舞台を気に入ってくれたことや、“出演者のひとりとして『マンマ・ミーア!』の舞台に立つ気分を味わってみたい”といった素敵な手紙を、キャストに送ってくれていたから。女学生のように、私たちはその手紙を大切に保管していたのよ」

 フィリダ・ロイド監督も、「メリルにドナ役をオファーすることを私たちは夢見ていた」と語ります。
「彼女が歌えることは知っていたし、ミュージカルをやりたがっていることも知っていた。彼女は求められる全ての要素を備えていたの。彼女はその笑い声で世界を笑わせ、その泣き声で世界を涙させることのできる特別な俳優よ。それこそが、まさに『マンマ・ミーア!』に必要な要素だった。そして彼女を得ることで、私たちはその要素を得ることができたの」

 確かに、メリルはニューヨークでこの舞台を見ていました。「純粋に楽しかったわ」と舞台の感想を語る彼女がこの作品に惹かれた理由は、その人間性、その精神、そしてもちろん、その音楽でした。「時間を超越した不朽の音楽よ」とメリルは語ります。
「とにかく自然に身体に入ってくるの。歌を覚えようとしたら、全ての曲を知っていたことに気づいたの。見事なサビの旋律と素晴らしいメロディを備えているわ」

 『ハリウッドにくちづけ』や『今宵、フィッツジェラルド劇場で』で歌ったことはあるものの、フル・ミュージカルに出演するのは今回が初めてのメリルは、歌に加えて肉体的な挑戦を要求されました。
彼女は笑いながら語ります。
「タイトル曲を歌いながらヤギ小屋の壁をのぼることになると言われたわ。小屋は切り立った壁にあり、スパイダーマンみたいなスタントをしていたら、あっという間にスリムになったわ。それが撮影の第1週目だったから、“大変!毎晩エクササイズして身体を鍛えなくちゃ”と思ったの」

世界中で愛され続けている大スター、メリル・ストリープ。
ぜひ劇場に足を運んで、彼女のエネルギーとハッピーを分けてもらってください!

【マンマ・ミーア! 公式サイト】

1/30(金)、日劇1ほか全国ロードショー
(c) 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED. 
 
メリル・ストリープの過去の作品をチェック!

クレイマー、クレイマー
アカデミー賞助演女優賞受賞!
ダスティン・ホフマンとメリル・ストリープ共演で描いたヒューマンドラマ。
仕事第一の男テッドがある夜遅く帰宅すると、荷物をまとめた妻ジョアンナが彼を待ち受けていた。「誰かの娘や妻ではない自分自身を見つけたい」と言い残し、彼女は去って行った。息子とニ人残されたテッドは、失意のなか家事に奮闘。数々の失敗やケンカを乗り越えて父と子の間に深い絆が生まれた頃、息子の養育権を主張するジョアンナがテッドのもとをを訪れた…。
販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
DVD価格:2,990円(税込) 発売中

 
 
 
マディソン郡の橋
アカデミー賞主演女優賞ノミネート!
美しくも切ない大人のラブストーリー。
1965年の秋、アイオワ州マディソン郡に屋根つき橋の写真を撮りにやってきたナショナルジオグラフィックのカメラマン、ロバート・キンケイドは小さな農場の主婦フランチェスカ・ジョンソンと出会う。ふたりはごく自然に恋に落ちる。わずかな時間の中で完璧なまでに愛を確かめ合い...2人にとって永遠ともいえる4日間を過ごす…。
販売元: ワーナー・ホーム・ビデオ
DVD価格:1,500円(税込) 発売中

 
 
 
 

投稿者 eigafan : 21:30 | トラックバック

2009年01月08日

ギレルモ・デル・トロ/Guillermo Del Toro

キモカワいくてワクワクするクリーチャーの数々や、世界中の神話、都市伝説を取り入れた幻想的なストーリーが魅力のファンタジック・アクションムービー『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』が、
いよいよTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国大ヒット上映中です!

本作を手掛けたのは、『パンズ・ラビリンス』でアカデミー賞に輝き、今最も新作が待ち望まれている鬼才ギレルモ・デル・トロ。『ヘルボーイ』映画化までの道のりや、親日家でも知られるデル・トロの、日本にまつわるエピソードをご紹介します!
 
 1964年10月9日、メキシコ・ハリスコ州生まれ。グアダラハラ大学に入学後、アメリカに渡り、特殊メイク界の大御所ディック・スミスに師事。やがて特殊メイクの会社を設立し、数々のTV番組や映画に携わります。92年に初の長編作『クロノス』を監督。これが93年カンヌ国際映画祭・批評家週間グランプリに輝き、脚光を浴びます。

その後、『ミミック』(97)、『デビルズ・バックボーン』(01)、『ブレイド2』(02)、そして『ヘルボーイ』(04)を経て、『パンズ・ラビリンス』(06)を送り出します。ファシスト政権時代のスペインを舞台にしたダーク・ファンタジー『パンズ・ラビリンス』は、アメリカ・アカデミー賞6部門にノミネート(デル・トロも脚本賞でノミネート)され、撮影賞、美術賞、メイクアップ賞の3部門を受賞。その他、スペイン・ゴヤ賞、イギリス・アカデミー賞など各国の映画賞を席巻することに。

次回監督作は、J・R・R・トールキン原作“The Hobbit”(小説邦題「ホビットの冒険」)の2部作。また、同じメキシコ人監督のアルフォンソ・キュアロンやアレハンドロ・ゴンザレス=イニャリトゥと設立した製作会社“Cha Cha Cha”でも数々のプロジェクトを進めています。アニメ版「ヘルボーイ」ではクリエイティヴ・コンサルタントを務めました。
監督は、コミックス、モンスター映画、そして宮崎アニメの熱烈なファンだということです!

映画化まで

「私は昔からマイク・ミニョーラのファンだった。あのゴシック調の、陰気で雰囲気あふれる作品にぞっこんだったんだ」と語るデル・トロ。
「『ミミック』を撮った1997年ごろは、「ヘルボーイ」のコミックを探しに本屋へ行くのが楽しみだった」。そんなデル・トロは「ヘルボーイ」の映画化を心に決めていました。

一方、「私は何億年経っても、ヘルボーイが映画になるとは思っていなかった」と語るのは原作者のマイク・ミニョーラ。「実際にギレルモに会ったとたん、もし本当にそれができるとすれば、彼をおいて他にないと思った」。
しかしその後、『ヘルボーイ』製作のゴーサインが出るまでに5年もの時間がかかりました。プロデューサーのローレンス・ゴードンは語ります。「その5年間にギレルモは商業的な実績を残し、私たちは彼の思ったとおりのやり方で映画化を進めることができるようになった」。
そして『パンズ・ラビリンス』の世界的ヒットと賞賛を経て、デル・トロはヘルボーイの冒険第2章に取りかかることになりました。

第1作目よりもストーリーに厚みを持たせようとしたデル・トロは、ミニョーラと共同で本作の展開を決め、その後、2年半を費やして脚本を書き上げることに。
「登場人物たちを要約したり、説明したりする必要はなかった」とデル・トロは語ります。
「まったく新たなストーリーであり、ダークで、心を打つファンタジーさ」。

監督が日本から受ける影響

大の親日家としても知られるデル・トロ。
先日行われた来日記者会見でも、日本人クリエイターの影響を強く受けていると語っていました。
「『ゴジラ』などの日本のモンスター映画は、クリエイターや観客がモンスターを愛しているのが素晴らしいですし、『メタルギア ソリッド』といったゲームや伊藤潤二らのホラー漫画に見られる西洋にはないストーリーテリングもスゴい」。
その影響は『ヘルボーイ』の中にも現れています。なんと、ヘルボーイのチョンマゲ頭はデル・トロの侍に対する憧れを表すものであり、日本の時代劇映画、中でも三船敏郎が演じた侍へのオマージュでもあるとのこと!

ダークファンタジー映画の代表として、
日本でも絶大な人気を誇るギレルモ・デル・トロ。
彼の今後の活躍から、ますます目が離せません!

【ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー 公式サイト】

TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国大ヒット上映中!
(c) 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
 
 
ギレルモ・デル・トロの過去の作品をチェック!

ヘルボーイ
『スパイダーマンTM』『XーMEN』に次ぐ
驚愕の最先端VFXアクション大作!!
超常現象学者の手によって育てられた悪魔の子ヘルボーイは、怪僧ラスプーチンにより悪の手段として利用されようとしていた。しかし、間一髪のところでブルーム教授率いる特殊部隊に阻止され、ヘルボーイは秘密裏に人間に育てられた。人間の心をもつ悪魔ということに苦悩しながらも、政府のエージェントとして魔物たちと戦う日々を送っていた。一方、復活を遂げたラスプーチンは邪悪な手下たちと人類の存亡を脅かす恐るべき計画を実行しようとしていた。
販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
DVD価格:4,179円(税込) 発売中

 
 
 
パンズ・ラビリンス
アカデミー賞3部門受賞!
鬼才ギレルモ・デル・トロによるダークファンタジーの傑作!
1944年のスペイン内戦で父を亡くしたオフェリアは、母が再婚したヒダル大尉のもとへ赴く。新たに父親となった男はまさに独裁のシンボルのような恐ろしい男で、オフェリアが直面する現実は残酷なことばかりだった。そんな時、彼女が見つけたのは薄暗い森の中の秘密の入り口。妖精の化身である虫たちに導かれ、オフェリアは迷宮の世界へと足を踏み入れる・・・。
販売元: アミューズソフトエンタテインメント
DVD価格:3,990円(税込) 発売中

 
 
 
 

投稿者 eigafan : 18:05 | トラックバック