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2011年05月16日

マット・デイモン/MATT DAMON

『マイノリティ・リポート』フィリップ・K・ディック原案、待望の映画化。
『アジャストメント』公開まで2週間を切りました!

 “ボーン”シリーズで目覚ましい飛躍を遂げ、ハリウッド屈指のスーパースターとして活躍するマット・デイモン。CIA、国防総省と、巨大な力を持つ存在に単身立ち向かってきた彼が、今度は「運命」に立ち向かいます。

 1970年10月8日、アメリカ/マサチューセッツ州ケンブリッジ生まれ。俳優業のみならず製作や脚本も手がける彼は、クリント・イーストウッド監督の実話に基づくヒューマン・ドラマ『インビクタス/負けざる者たち』(09)で、 南アフリカ、ラグビー・チームのスター選手、フランソワ・ピナールを演じ、アカデミー賞、全米映画俳優組合賞 、放送映画批評家協会賞で、それぞれ助演男優賞にノミネートされました。2010年ゴールデン・グローブ賞でも、同作品で、助演男優賞候補に選ばれ、さらに、スティーブン・ソダーバーグ監督の『インフォーマント!』(09)のウィテカー役でも、同賞コメディー・ミュージカル部門の男優賞候補に選ばれています。


 キャリア初期の1997年、共同脚本・主演をつとめた長編映画『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』(97)で、アカデミー賞最優秀オリジナル脚本賞を受賞し、同時に主演男優賞にもノミネートされるなど、大ブレイクを果たしています。

 2002年、デイモンは大ヒットアクション映画『ボーン・アイデンティティ』(02)に主演し、見事に、孤高のヒーロー、ジェイソン・ボーン像を作りあげました。ポール・グリーングラス監督によるシリーズ続編『ボーン・スプレマシー』(04)、『ボーン・アルティメイタム』(07)にも主演し、それぞれ前作をしのぐ大ヒット作に導きました。さらに、ソダーバーグ監督の『オーシャンズ』シリーズ三部作(01,04,07)にも豪華キャストの一人として、また、チェ・ゲバラの伝記映画二部作の後編『チェ 39歳 別れの手紙』(08)にもカメオ出演するなど、今や、ソダーバーグ作品の常連となっています。

 マーティン・スコセッシ監督のアカデミー賞最優秀作品賞受賞作『ディパーテッド』(06)では、レオナルド・ディカプリオ、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグらと共演。さらに、ロバート・デ・ニーロ監督のドラマティック・スリラー『グッド・シェパード』(06)では、デ・ニーロやアンジェリーナ・ジョリーと、また、スティーヴン・ ギャガン監督のポリティカル・サスペンス『シリアナ』(05)では、ジョージ・クルーニーとそれぞれ共演しています。


政治家の心得:ノリスとしてのデイモン

 本作では、マット・デイモンのセレブ度が、『アジャストメント』におけるデヴィッド・ノリスの人生のリアリティを更に押し上げるテコとなりました。というのも、たとえば撮影中に、デイモンはクリントン元大統領の「グローバル・イニシアチブ」への参加を求められる一幕があったりしたからです。「マット・デイモンに対する一般の反応は、有名な政治家に対する反応と変わらなかったんだ」とプロデューサーのハケットは振り返ります。「我々は、そのシンクロする要素をうまく利用した。彼がニューヨークの街を歩くと、周りの人たちは彼に気づいて一斉に写メするからね。それは映画にとって何よりの価値があった。彼らはマット・デイモンというスターに反応しただけなんだけど、それはこちらが望んでいたデヴィッド・ノリスへの反応とダブるわけだからね」

 このキャラクターが持ち合わせる一面とデイモンが俳優として積み上げてきたものがうまく合致するもう一つの要素は、スタントに対する肉体的適応能力でした。それはジェイソン・ボーンの疲れを知らない運動能力とも酷似しているのだが、いつのまにやらデヴィッド・ノリスは、文字通り、運命の先を「走る」運命にあります。「この映画には、廊下や階段、ロビーやエレベータの列がたくさん出てくるからね」とプロダクション・デザイナーのケビン・トンプソンは言います。デッドはマンハッタン中を駆けめぐりながら、ある時はエージェントの魔手をかいくぐり、挙句の果てには局そのものの心臓部へと飛び込んでいきます。そんな中、とにかくデヴィッドは命がけで走り続けるからです。

 自身のスタントを楽しみながら演じる俳優デイモンは、ノリスを演じるのに余りある運動能力を備えていました。しかし、それはフレッド・アステアと共演したジンジャー・ロジャーズのように、時には相手にとってありがた迷惑なことでもあったようです。「マットはとにかくよく走るのよ。足は速いし、それも憎らしいくらい速いの」とエミリー・ブラントは笑います。なぜなら、彼女の役どころとして、デビッドとの追跡シーンでもハイヒールを履いたまま遅れずについて行かなければならなかったからです。

 本作においてデイモンのこれまでの役柄からの脱却と思われる唯一の要素は、ラブ・ストーリーという点でしょう。「これは僕が今まで演じてきた中でもいちばんロマンチックな役柄だね」とデイモン自身も認めています。「間違いなく新境地だよ」

マット・デイモンが愛をささやいたり、キスを迫ったり…いままでにない彼の魅力全開の本作。
ぜひご注目ください!


【アジャストメント 公式サイト】

5/27(金)、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー!

(c) 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.


マット・デイモンの過去の作品をチェック!

グリーン・ゾーン

114分間、あなたは最前線へ送り込まれる。
マット・デイモン主演の大ヒットサスペンス・アクション!
ロイ・ミラー上級准尉は、イラクの首都バグダードを駆けずり回っていた。彼に課せられた任務は、イラク政府が隠蔽した大量破壊兵器を発見すること。イラク戦争開戦から4週間後、米軍駐留地域〈グリーン・ゾーン〉の外は無政府状態に陥っており、敵兵の攻撃も絶えない。そんな危うい混乱のさなか、ミラー率いるMET隊は大量破壊兵器が保管されているとされる倉庫に踏み込んでいく。しかしそこは兵器倉庫ではなくただの工場だとわかり、ミラーは呆然とした表情を浮かべる。捜索作戦が空振りに終わったのは、これで3度目だった…。
販売元:ジェネオン・ユニバーサル
DVD価格: 1,500円(税込) 発売中

 
ボーン・アルティメイタム

世界最強のエージェント〈ジェイソン・ボーン〉
彼の「記憶」が遂に蘇る!「ジェイソン・ボーン」シリーズ完結編
愛する女性マリーを殺され、未だ記憶も戻らぬままに孤独な闘いを続けていたジェイソン・ボーン。英国の大手新聞ガーディアンの記者ロスは、CIAの極秘計画である“トレッドストーン”の進化系“ブラックブライアー”の手がかりを追っていた。CIAの内部告発も絡むこの記事を追いボーンはロスの前に姿を現すが、公衆の面前でロスが射殺されてしまう!動き始めた巨大な闇、ボーンの闘いはさらに激しさを増す-!


販売元:ジェネオン・ユニバーサル
DVD価格:1,800円(税込) 発売中


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2011年05月09日

エミリー・ブラント/EMILY BLUNT

操作された<<運命>>に、逆らえ。
『アジャストメント』公開まで、1か月を切りました。

政治家デヴィッドを演じるマット・デイモンとは対照的な、ダンサーという役柄を好演したエミリー・ブラント。彼女の今までの経歴と、今回のエリース役を射止めた秘話をご紹介します。

 1983年2月23日、イギリス・ロンドン生まれ。数々の映画賞に輝いた『マイ・サマー・オブ・ラヴ』(04)で主役を演じ、世界的に名が知られるようになり、2005年イブニング・スタンダード英国映画賞新人賞を受賞すると同時に、2004度英国インディペンデント映画賞新人賞にもノミネートされました。次いで、批評家が絶賛したテレビ映画『ナターシャの歌に』(05)で主演。確かな演技が高く評価され、彼女はゴールデン・グローブ賞最優秀助演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画)を射止めました。

 2005年には、『プラダを着た悪魔』(06)に出演し、鬼編集長に仕え、ストレスが高じて、常に発狂寸前状態にいる超神経質なキャリア・ウーマンを好演。観客からも批評家からも絶賛され、特にブラントの演技に対して、ロサンゼルス・タイムズ紙は、「主役を食う演技!」と、また英テレグラフ紙も「最高の演技!」「微笑の下に悪意を秘めた演技は絶品!」などの賛辞を贈りました。このエミリー・チャールトン役で、ブラントは2006年ティーン・チョイス・アワード新人女優賞、ゴールデン・グローブ賞、BAFTA賞で、それぞれ助演女優賞にノミネートされました。

 さらに、マーティン・スコセッシ監督がプロデューサーをつとめた伝記映画 『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(09)で若き日のヴィクトリア英女王を主演。ゴールデン・グローブ賞、放送映画批評家協会賞の両賞で、主演女優賞にノミネートされています。


運命に導かれて…サスペンスのキャスティング

 エリースはデヴィッドのお堅い政治の世界と好対照をなすダンサーの設定にしたいというのが、監督ノルフィの考えでした。「理由は色々あるけど、ダンサーというのは、政治家とは全く違う生活を送ってるだろうし、打算的なイメージとは程遠い存在だと思ったからね」とノルフィは言います。「ダンスは自由意志を純粋な形で表現するものと言っていい。だが、逆に、型にはまったものや振り付けされたものをその通りなぞるだけなら、そこに自由意志などは全く無くなる。僕はこういう内に葛藤を秘めたキャラクターが好きなんだ」

 エリースは世界的なモダンバレエ・ダンサーという設定なので、経験を積んだプロという要素はキャラクター自体にも、この作品の筋書きにも、欠かせないものでした。「プロのダンサーか、長年バレエ経験のある女優に演じてもらいたいと考えてたんだ」とノルフィ。しっかりしたバレエ経験を持つ、この役にふさわしい女優で、その上、デイモンとの相性も考え・・・となると、当初考えていたより、これが案外難しいことが分かったのだそう。

 ノルフィは何度となく立ち会う中で、世界中の数多くのダンサーをオーディションしました。「テープ審査で800~900人の女性を見て、可能性のあるプロのダンサー数人に絞り込んだんだ」とノルフィはその時のことをこう振り返ります。「しかし、最終段階になって、知名度のある女優の、実際の演技を見てから決めよう、という方向性になった」

 演技で定評のあるエミリー・ブラントがこの台本を読んだとき、彼女はこの役にはプロの女優がふさわしいと直感的に思ったといいます。「エージェントに電話して、これは難しい役だから俳優がやるべきだ、と言ったの。ここに描かれている愛や関係性がうまく表現できなければ、いい作品はできない。きっぱりとジョージにそう言ったの。そしたら賛成してくれたわ」

演技派のエミリー・ブラントが魅せるダンスシーンなど、彼女の新たな一面に出会える本作に
ぜひご期待ください!


【アジャストメント 公式サイト】

5/27(金)、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー!

(c) 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.


エミリー・ブラントの過去の作品をチェック!

ウルフマン

1981年、英国。高名な舞台俳優のローレンス・タルボット(ベニチオ・デル・トロ)は、25年ぶりに生家のタルボット城に帰ってきた。弟ベンが行方不明になったことを、弟の婚約者であるグエン(エミリー・ブラント)の手紙で知らされたからだ。しかし、城へ足を踏み入れたローレンスを待ちうけていたのは、母の死をきっかけに疎遠になった父のジョン(アンソニー・ホプキンス)の冷たい出迎えと無残に肉を削がれたベンの遺体だった…。

販売元:ジェネオン・ユニバーサル
DVD価格: 1,500円(税込) 発売中

 
プラダを着た悪魔

大学を卒業し、ジャーナリストをめざしてNYにやってきたアンディ。オシャレに興味のない彼女が、世界中の女性たちが死ぬほど憧れる仕事を手にしてしまった! それは一流ファッション誌“RUNWAY”のカリスマ編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタント。しかし、それは今まで何人もの犠牲者を出してきた恐怖のポストだった…。

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
DVD価格:1,490円(税込) 発売中


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