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ワールドカップに沸く欧州 お家での楽しみ方

 2006年FIFAワールドカップ戦がドイツで開催中。フットボールをお家芸にするイングランドでは、連日“ワールドカップ絡み”の特集が放映されている。

イングランド国旗がはためく季節

 ロンドン中にセント・ジェームスの旗がはためくこの時期。TVを元とする各種メディアは、ワールドカップ一色に塗りつぶされている。敏腕オーウェンの怪我やルーニーの骨折など、主要メンバーに故障の目立つ今年は、あまり旗色のいいとはいえないイングランド。しかし、パブに集まって、フットボール談義に熱中するおっさんたちを見る限り、勝利への情熱は冷めるどころか、いっそう高まっているようである。

 フットボールを題材にした映画では、日本ではGWに公開された「GOAL!」が記憶に新しいが、街中で熱くなっているおじさんは、映画に出てくるニューキャッスルのおじさんたちそのもの。「今年はチェコとコリアがよさそうだ」とか「ジャパンは勝てそうもないな(…!)」など、自国以外のチームへの批評も、シビア。ここのところ、なかなか優勝できないイングランドだが、腐ってもフットボール発祥の地。国技への期待は大きいのだ。

フットボールもチャリティに

 さて、一般人の関心をあおるかのごとく、TV/メディア関係もフットボール関連のニュースが目立つ。ワールドカップの過去の優勝国のドキュメンタリーなど、まじめなものも多いが、なかには、フットボールに造詣が深くない人にも楽しめるものも。

 そのひとつが5月末、イングランド・キャプテン、デイビット・ベッカムのお屋敷通称ベッキンガム・パレスでのユニセフ・チャリティパーティである。4年前にも、和風をテーマにした不可思議なパーティを行ったベッカム夫妻。今年も、フットボールスターはもちろんのこと、ベッカムの親友ロックスターのロビー・ウィリアムスや俳優のユアン・マクレガー、ジェームス・ブラウン、オジー・オズボーン一家(何でもシャロンとビィクトリアは大親友らしい)など、400人が集まり、かなりの収益をあげたようだ。

 番組はヴィクトリアがパーティの企画を考え出すところから始まり、食器をどうするかとか料理は何にするかとか、見ている方からするとどうでもいいようなことが細かく描写されていた。チャリティ目的のパーティに水を差す気はないが、スタッフにあれこれと指示を出す彼女に、なぜか史上最高の離婚慰謝料が予想されるヘザー・マッカートニーの姿がダブってしまった。夫が金持ちだと、なぜ、妻はチャリティに走るのか? ベッカムのところは夫婦揃って目立ちたがりだからいいが、ヴィクトリアの将来がやや心配にならないでもない。

 このほか、イギリス人の福祉好きを象徴するかのように『サッカーエイド』 なる有名人フットボール大会も放映。構成自体は、日本でいうところのオールスター・ゴルフ大会のようなものだが、そこはイギリス。イングランド対そのほかの有名人チームが競いあった試合のチケットやプレミアグッズなどの収益は、すべてユニセフに寄付されたとか。

 イングランド選手は、またもや!のロビー・ウィリアムスやシーマンのほか、イギリスのお茶の間アクターなど。対戦チームにはカリスマシェフで元フットボーラーのゴードン・ラムジー、麻薬中毒から立ち直ったマラドーナがいたが、キャプテンのゴードン・ラムジーは怪我でさっさと退場してしまうし、試合自体はおもしろかったのかどうか。しかし、ワールドカップ熱×チャリティ熱が相乗効果となったのか、番組自体は盛り上がっていたようだ。

 ドイツまで行けない(行くほどでもない)にわかフットボール・ファンには、お茶の間でフットボール関連番組を見るくらいがちょうどいいのかも。


TEXT BY シラヤナギリカ

2006年06月13日 19:52

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