« 来るところまで来た?ビッグ・ブラザー2006 | メイン | 夏の風物詩 スコットランド・エジンバラ国際芸術祭開催 »

ポスト、ケイト・モスは誰? Britain’s next top model

次世代モデルの登竜門?

Living TVで放送されていたBritain’s next top model がいよいよファイナルを迎えた。
http://www.livingtv.co.uk/model/main.php?section=models
「次世代のトップモデルを探す」という趣旨のオーディション番組のセカンドシリーズは、モデルを目指す若い女性たちを追ったリアリティTV。毎週、行われる華麗なキャットウォークと、その裏にある女同士の熾烈な争いが見もの。

 ホストを務めるのは、エルやヴォーグで活躍するモデルのリサ・ブッチャー(元彼はアイルランド人俳優のジョナサン・リース・マイヤーズ)やマリー・ハルビンら。自らの経験を元に、毎週女の子達を厳しい目でジャッジし、落伍者を決めていく。

 トップモデルといえば、きれいでストイックな世界を想像しがちだが、番組を見る限り、モデル界の裏事情はかなり壮絶な女の世界(ショウビズのどの世界でも言えそうだけれど)。キャットウォークでライバルを引っ張ってステージから落としたり、いやみな言葉を浴びせるのは日常茶飯事。若くて美しい女性はそれだけで価値があるのはわかるものの、内面の美とか生活態度とか、そういうものも少~しは必要なんじゃないの?と少々年季の入った女性の私などは思わないでもない。

 さて、そんなモデル予備軍が目指すのは、英国ナンバー1のトップモデル、他の追随を許さないファッション界のカリスマ、ケイト・モス。昨年秋にコカイン吸引をスクープされ、一時は業界追放のウワサも流れたものの、あっけないほど簡単にカムバック。元彼のジョニー・デップが今彼のピート・ドハティに「ドラッグはやめろ!」説教したとかしないとか、何かとお騒がせな彼女だが、今年のモデリングによる収入は、これまでよりも大幅にアップした、というから、驚きである。

 さらに今後は、ヴェネチア国際映画祭等を総なめにした『ブロークバック・マウンテン』のアン・リー監督の次回作に出演するというマコトシヤカナ話も。ケイトが演ずるのは、実在した女性シンガーである主人公の恋人という役どころで、うまくすればモデルから女優への華麗なる転向もありえそう。実生活でもレズビアン疑惑を耳にするケイトだけに、リアリティのある演技にも注目したいもの。ケイトのセレブライフと成功術は、今後もトップモデル予備軍のお手本になることだろう。

 番組プレゼンターのリサ・スノードンは、「これからのモデルはきれいなだけではダメ」だと言っていたが、どうも建前にしか思えない。ケイトやその予備軍を見るかぎり、やっぱりモデルに必要なのは、ゴシップに負けない太い神経ときれい(個性的な?)な顔、だけのような気がする。


TEXT BY シラヤナギリカ

2006年07月26日 20:33

この記事へのトラックバックURL:
http://blog.eigafan.com/cgi-bin/mt-tb.cgi/205

 
東宝東和株式会社