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今年も目玉はあのセレブ!MTV Video Music Awards

9月7日、ハリウッドはメルローズ通りに面したParamount Studiosにて開催された第25回MTV Video Music Awards/VMA。年間を通して優れたミュージックビデオを表彰する本式典は、昨年かなりの物議を醸したブリトニー・スピアーズの復帰ステージが記憶に新しいところです。あの微妙なパフォーマンスから1年、2008年度も注目のブリちゃんが再登場。彼女の「リベンジ」や今年の事件簿などなど、多くのセレブリティ達が一堂に会したアワードの模様をお伝えします。

昨年はラスベガスから中継され、メインホストが立てられていなかったVMAですが、本年度はイギリス出身のコメディアン、ラッセル・ブランドが司会に抜擢されました。本国ではタレント活動のみならず、過去の度重なる逮捕歴やドラッグ問題などでも知られる著名人ですが、アメリカでは今夏のコメディ映画”Forgetting Sarah Marshall (原題) ”に出ていた人?ぐらいの認知度のようです。そんな彼の司会っぷりは、のっけからハイテンションな滑り出し。オープニングでは数ヵ月後に迫ったアメリカ大統領選に触れるや「世界を代表して」オバマ候補を推し、現ブッシュ大統領を「頭の弱いカウボーイ」と表現するなどの毒を吐きまくっています。更には、アメリカのティーンに絶大な人気を誇り、敬虔なクリスチャンとしても知られるジョナス・ブラザーズを前に、彼らのプロミスリング (結婚まで純潔を誓う指輪)を下ネタで茶化す始末。直後、プレゼンターとして登壇したジョーダン・スパークスにチクリと批判されて謝罪するも、会場&お茶の間ドン引きのやりたい邦題でした。彼の司会を評するアメリカ各紙は賛否両論ですが、とりあえず全米に思いっきり顔が売れたことは間違いなさそうです。

昨年のVMAに引き続き、やはり話題に上ったのはブリトニー・スピアーズ。事前の番組用CMでもブランドが彼女を「公開ナンパ」するなど、ブリちゃんの登場を匂わす作りでした。実際のセレモニーではパフォーマンスを見せず、コメディ俳優ジョナ・ヒルとのミニコント後に開幕を宣言。その後、”Piece of Me”でノミネートされた3部門全てを次々と制覇しました。VMAにて過去16回のノミネートを受けている彼女ですが、受賞は今年が初。そんなブリちゃんが、女性部門ビデオ賞/ポップビデオ賞/本イベントの最高栄誉にあたる年間ビデオ賞を一気に持ち帰るとは、誰の目にもサプライズ! 仮にVMAがゴシップの祭典だったなら、彼女の3冠は満場一致だったのかも…?結局、翌日の見出しは「Jaw-Dropping=顎が落ちる=口あんぐりの仰天」といった文字が躍りましたが、そこはジョークやアイロニー満載のMTVならではの計らいといったところです。3つの宇宙飛行士型トロフィーを抱えて微笑む彼女は、昨年よりもずっとシャープに。今回の受賞を機に、更なる活躍を期待したいと思います。

全体的に、本年度のパフォーマンスは老舗スタジオでの開催とあってか、かなり派手でシアター然としたものに。R&B歌手のリアーナは小林幸子さんを彷彿とさせる3mはありそうなスカート型装置に乗って登場し、ヒット曲“Disturbia”を披露しています。また、前出のジョナス・ブラザーズはNYを模したセットにて、アコギバージョンの”Lovebug”を熱唱。アップテンポに曲調を変え、熱狂したファン達に囲まれる様子は往年の”Hard Days Night”が重なりました。また、トリを飾ったのは”Love Lockdown”を引っさげて登場のカニエ・ウェスト。北京オリンピックの開会式を思い起こさせる太鼓と花火をバックに、最新曲を披露しています。ちなみに、イベント常連のリンジー・ローハンやパリス・ヒルトンに加え、Beijing 2008の顔となった男子水泳のマイケル・フェルプス、男子バスケよりコービー・ブライアントもプレゼンターとして駆け付けました。

ざっとVMA 2008を振り返ってみましたが、他にもクリスティーナ・アギレラの久々のステージや、”I Kissed a Girl”で一躍スターダムに上り詰めたケイティ・ペリーのパフォーマンス、ドイツ生まれのトキオ・ホテルが新人賞を獲得など、多くの見どころが満載。当日の模様や全受賞者リストは、下記のホームページよりご覧ください。構えることなく、皆で突っ込みながら鑑賞できるのがVMAの良いところ。来年は、どんなサプライズを見せてくれるのでしょうか。

【2008 MTV Video Music Awardsホームページ】

TEXT BY アベマリコ

2008年09月12日 11:03

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